部分矯正の値段は?前歯だけ・1本だけ治す費用相場と矯正方法の選び方

電卓を使って計算する女性
歯科矯正全般

部分矯正の値段は、治療法やクリニックによってさまざまです。

前歯だけなら安いのでは?」「八重歯1本だけだから10万円でできる?」と期待しつつも、具体的な値段がわからないと不安ですよね。

この記事では、部分矯正の主な4つの治療法「マウスピース矯正」「ワイヤー表側矯正」「ワイヤー裏側矯正」「ハーフリンガル矯正」それぞれの編集部で調べた目安となる値段を紹介します。

さらに、実際に部分矯正で治療した方の症例写真とともに、かかった費用の内訳や通院回数も公開。

この記事を読めば、部分矯正の値段の相場や、ほかに発生する費用の詳細がわかりますよ!

10万円でできる部分矯正の注意点も解説するので、部分矯正を検討中の方はぜひ読んでみてくださいね!

部分矯正の平均的な値段相場は15万円〜70万円

部分矯正の平均的な値段相場は15万円〜70万円

歯列矯正は、治療する範囲によって、前歯の治療に特化した「部分矯正」と、奥歯を含む歯列全体を治療対象とする「全顎矯正」があります。

編集部で独自に調査(※2022年 自社調べ)したところ、全顎矯正は50万円〜140万円程度のところが多かったのですが、部分矯正は15万円〜70万円程度と、比較的費用を抑えやすい値段相場となっています。

では、部分矯正の方法(使用する矯正装置)によって、値段相場はどのように違うのでしょうか?

それぞれをくわしく見ていきましょう。

マウスピース矯正の部分矯正:費用相場20万円〜45万円

マウスピース矯正の部分矯正:費用相場20万円〜45万円

マウスピース矯正の部分矯正の場合、20万円〜45万円程度が相場です。

透明なマウスピースを使うため、治療中でも口元が目立ちにくいことから近年人気が高まっている治療法です。

部分矯正であっても、マウスピースは全ての歯列を覆う形です。

マウスピースは少し歯が動いた未来の歯列に合わせて作られており、複数のマウスピースを製作し、定期的に次のマウスピースに交換することで徐々に理想の位置まで歯を動かしていきます。

症状によって必要なマウスピースの枚数が異なり、それによって費用・期間も変わります。

また、マウスピース矯正には複数のブランドがあり、ブランドによっても値段や装着時間などが異なります。

表側矯正(ワイヤー矯正)の部分矯正:費用相場15万円〜60万円

表側矯正(ワイヤー矯正)の部分矯正:費用相場15万円〜60万円

表側ワイヤー矯正の部分矯正の場合、15万円〜60万円程度が相場です。

表側ワイヤー矯正は、歯の表面(外側)に「ブラケット」という小さな矯正装置を装着し、そこにワイヤーを通して歯に力をかけていく治療法。基本的に動かす歯だけに装置を取り付けます。

ブラケットやワイヤーにはさまざまな種類があり、なかには白く塗装した目立ちにくいものもあります。

どの種類の装置を使うかによっても値段は変動するため、歯科クリニックで相談しながら選ぶとよいでしょう。

ワイヤー矯正の種類をわかりやすくまとめた記事もあります。それぞれの違いを知りたい方は、ぜひ読んでみてください。

裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)の部分矯正:費用相場30万円〜70万円

裏側矯正(舌側矯正・リンガル矯正)の部分矯正:費用相場30万円〜70万円

裏側ワイヤー矯正の部分矯正の場合、30万円〜70万円程度が相場です。

使用する矯正装置は表側ワイヤー矯正と同じ仕組みですが、装着するのは歯の裏側のため、裏側矯正と呼ばれています。

また、「舌側矯正」「リンガル矯正」と呼ばれることもあります。

歯の裏側という見えにくい場所に装置を装着するため、歯科医師の技術力が問われる治療法です。

一般的に、表側ワイヤー矯正より高い技術料が設定されており、費用も高額となることが多いです。

裏側ワイヤー矯正費用についてくわしく解説した記事もあります。興味がある方はこちらも参考にしてください。

ハーフリンガル矯正の部分矯正:費用相場35万円〜65万円

ハーフリンガル矯正の部分矯正:費用相場35万円〜65万円

ハーフリンガル矯正の部分矯正の場合、35万円〜65万円程度が相場です。

ハーフリンガル矯正とは、見た目が気になりやすい上の歯を裏側矯正、下の歯を表側矯正で治療する方法です。

目立ちにくく、しかも装置が舌に当たりにくいという、表側矯正と裏側矯正のいいとこ取りの方法です。

上下を裏側矯正にするより費用を抑えやすいところもポイントです。

部分矯正に限らず歯の矯正中に発生する可能性がある費用

歯列矯正には、矯正装置以外にかかる費用もあります。

たとえば、「10万円」と書いてあっても、10万円で治療が終了することはほとんどないでしょう。

あとで「こんなはずじゃなかった」と後悔しないためにも、次の費用が発生する可能性があることを覚えておきましょう。

部分矯正に限らず歯の矯正中に発生する可能性がある費用

部分矯正ができない例は?治療範囲とメリット・デメリット

部分矯正は、前歯の気になる数本を治療対象とするものです。

「八重歯を目立たないようにしたい」「すきっ歯の隙間が気になる」などの方に向いていますが、じつは部分矯正を希望しても、適応外となってしまうケースもあるんですよ。

ここでは、部分矯正で治療できる範囲やメリット・デメリットについて解説します。

治せるのは何本?部分矯正の適応範囲

部分矯正の適応範囲は、マウスピース矯正かワイヤー矯正かでも異なります。

<マウスピース矯正>

マウスピース矯正は、ブランドごとに適応範囲を決めています。たとえば、インビザラインGoは上下の前歯20本が対象ですし、キレイライン矯正は上下の前歯を中心とした治療、となっています。

<ワイヤー矯正>

ワイヤー矯正の場合は、歯科医師の判断によるところが大きいのですが、奥歯や噛み合わせに問題がない前歯の軽度の症状であれば、部分矯正が適応となる可能性が高いでしょう。

ただし、一見、問題のある歯が1本だけに見えても、歯並びを整えるには歯列全体を動かす必要があるケースもあります。

このような場合は、部分矯正ではなく、全顎矯正を提案される可能性が高いです。

くわしくはレントゲンやCTなどの検査結果と口腔内を観察したうえで歯科医師が判断するので、気になる方は歯科クリニックの検診を受けてみるとよいでしょう。

部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正のメリット・デメリット

部分矯正にはメリットもありますが、デメリットもあります。

双方を理解し、納得したうえで治療を受けましょう。

メリット

①気になる部分を中心に治療できる

「この歯だけが気になる」という部分に特化した治療ができるのは、部分矯正ならではのメリットです。

②比較的短期間で治療が終了できる

部分矯正は全顎矯正より動かす歯の本数が少ないので、比較的短期間で治療を終えられるケースが多いです。

③全顎矯正より歯への負担が少ない

矯正治療中は、歯が動くときに多少の痛みを生じるのが自然です。部分矯正は全顎矯正より動かす歯の本数が少ないぶん、歯への負担が少なく、痛みを感じにくい治療です。

④全顎矯正より費用を抑えやすい

歯列を全体的に治療する全顎矯正と比較すると、部分矯正で動かす歯は一部のみです。治療期間を短縮しやすいため、費用も抑えやすいです。

デメリット

①適応とならないケースもある

部分矯正は、主に前歯の軽度~中等度の症状を対象としています。症状が重い場合や、噛み合わせの治療が必要な場合、骨格に問題がある場合などは、部分矯正が適応とならない可能性が高いです。

②奥歯の噛み合わせの治療は難しい

部分矯正は前歯の見た目を整えることを目的とした治療です。奥歯の噛み合わせなどの機能面については、全顎矯正や外科的治療が向いています。

③歯を削る可能性がある

歯を並べるためのスペースが足りない場合は、「IPR」という歯の側面を薄く削る追加治療が行われることがあります。

部分矯正は値段が安いクリニックがいい?選ぶ際のポイントは?

部分矯正は値段が安いクリニックがいい?選ぶ際のポイントは?

部分矯正は全顎矯正より値段が抑えられるのが魅力のひとつです。

しかし、値段だけでクリニックを決めてしまうと、満足できる仕上がりにならなかったり、想定外の費用がかかってしまうリスクがあります。

クリニックを選ぶときは、これから紹介するポイントをしっかりと確認しましょう。

あなたにあった部分矯正の見つけ方

満足できる部分矯正のために大切なのは、

の2つです。

クリニック選びで注意したいのは、次の点です。

クリニックの姿勢や雰囲気

部分矯正ができる矯正装置は複数の種類がありますが、次の点をチェックしましょう。

症状に合った矯正装置

DDデンタルクリニックの部分矯正

DDデンタルクリニックの部分矯正

DDデンタルクリニックグループは、キレイな歯並びと口元を追求する矯正治療の実績が豊富なクリニックです。

経験豊富な歯科医師が在籍しており、患者様のご希望に寄り添い、満足していただける治療をめざしています。

部分矯正をご希望の方には、前歯を中心に治療できるマウスピース矯正「キレイライン矯正」をおすすめしています。

キレイライン矯正は、透明のマウスピースを装着する治療なので、メイクもファッションも、治療前と同じように楽しめますよ。

明確な料金設定でわかりやすくご説明するので、不安な点があれば遠慮なくおたずねください。

【Q&A】部分矯正の値段にまつわる疑問を解決

【Q&A】部分矯正の値段にまつわる疑問を解決

ここでは、部分矯正の値段に関する質問への回答を紹介していきます。

疑問を解消して、部分矯正への理解を深めていってくださいね!

【比較】奥歯まで治す全顎矯正と部分矯正の値段はどのくらい違う?

部分矯正と全顎矯正を「費用」「期間」で比較してみました。さっそく見てみましょう!

歯の矯正期間・費用を全顎矯正と部分矯正で比較

<歯の矯正費用の比較>

歯の矯正費用:全顎矯正と部分矯正で比較

<歯の矯正期間の比較>

歯の矯正期間:全顎矯正と部分矯正で比較

編集部で調査した結果、マウスピース矯正とワイヤー表側矯正は、費用も治療期間も抑えやすい傾向があるようです。

なかでも、マウスピース矯正の部分矯正は、短いケースでは2ヶ月で治療終了ということも……!

高いお金を払えば早く治療が終わる、というわけではなさそうですね。

10万円でできる部分矯正はおすすめできない?

部分矯正を探していると、安いところでは10万円程度のマウスピース矯正もありますよね。

「そんなに安いならやってみたい!」と思うかもしれませんが、10万円で理想の歯並びになれることはほとんどないことを覚えておきましょう。

提示されている「10万円」という値段は、使用するマウスピースの費用です。

マウスピース1枚の製作には数万円程度かかるのが一般的なので、10万円で使用できるマウスピースはほんの数枚です。

歯を1mm動かすだけでもマウスピースは3~4枚は必要となることから、10万円で治療できるのは、ごく軽度の前歯の症状のみと考えられます。

結局、追加でマウスピースを購入して高額になってしまう可能性もあります。

また、10万円に何の料金が含まれているかを確認するのも大切です。

歯列矯正にかかる費用には、マウスピースの料金のほか、カウンセリングや検査、再診料、保定装置、経過観察の費用などさまざまなものがあります。

これらは別途料金が設定されていることが一般的なので、トータルで考えると割高になってしまうかもしれません。

部分矯正の料金は分割やローンで支払える?

分割払いやローンに対応しているクリニックも多くあります。

当DDデンタルクリニックグループでは、全クリニックでデンタルローンに対応しており、さらに銀行振込やクレジット一括払い、電子マネーも利用可能です。

患者様のご都合に合わせてお選びください。

※クレジットカード払い・デンタルローンは18歳以上(高校生を除く)が対象となります。

歯列矯正がリーズナブルな値段で可能な部分矯正で理想の歯並びをめざそう

電卓と歯科模型

部分矯正の値段は、全顎矯正よりリーズナブルなのが魅力です。

  • 出っ歯
  • すきっ歯
  • 八重歯
  • ガタガタな歯並び

あなたもこんな歯並びがコンプレックスになっていませんか?

気になる症状が前歯だけなら、部分矯正で治療できるかもしれませんよ!

部分矯正にはさまざまな種類があり、それぞれに費用の相場は異なります。

部分矯正の費用相場

どの矯正装置にもメリット・デメリットがあるので、歯科医師と相談しながら、あなたに合った治療法を選んでくださいね。

※本記事は2025年1月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。

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