歯列矯正が早く終わる人の4つの条件・特徴|短期間で終わらせるためのコツも紹介

歯科矯正全般

「歯列矯正が早く終わる人っているの?それってどんな人

「1年で矯正が終わったっていう人がいるけど本当?なんで人によって違うの

歯列矯正をしたいな…と思っても、治療が終わるまでに何年もかかると聞いたら、なかなか始められないですよね。

まずは歯列矯正が早く終わる人がどんな人なのかを見てみましょう。

歯列矯正が早く終わる人

  • 年齢が若い人・成長期の子ども
  • むし歯や歯周病がなく、歯と歯ぐきが健康な人
  • 歯並びの乱れが軽度の人

こうして見ると、歯列矯正が早く終わる理由は年齢や先天的なものだけのように思えますよね。

でも、実はこれらの条件に当てはまらない人にもチャンスはあるんですよ。

人によって治療期間が違う理由を先に知りたい方はこちらからジャンプしてくださいね。

この記事では、上のような一人ひとりが生まれ持った要素とは関係なく、治療期間に差が出る理由を解説。

さらに、歯列矯正を長引かせずに早く終わらせるために守るべきポイントもご紹介します。

歯列矯正を始める前に知っておけば、あなたが考えているよりも治療を早く終わらせられるかもしれません

ぜひ最後まで読んで、キレイな歯並びへの第一歩を踏み出してくださいね。

歯列矯正が早く終わる人の4つの条件

見つめ合う女性2人

年齢や歯ぐきの健康状態、歯並びなど、先にご紹介した歯列矯正が早く終わる人の条件はあくまでも先天的な身体の状態による違い。

「生まれ持った要素なら私に当てはまる条件はないかも…」

と思って当然です。

身体的な状態を抜きにした条件が知りたいですよね。

同じ症状・同じ年齢と仮定したとき、歯列矯正が早く終わる人の条件は4つあります。

  1. 組織の新陳代謝が活発
  2. 歯並び以外にお口のトラブルがない
  3. 舌癖や口呼吸など歯並びに関わる悪い癖がない
  4. 歯科医師の指示をしっかり守れる

ここでは、それぞれの条件が、なぜ治療が早く終わることにつながっているのかを説明していきます。

組織の新陳代謝が活発

歯の構造

新陳代謝と聞くとお肌のターンオーバーをイメージしませんか

実は歯の周辺の組織も肌と同様に、新しく生まれ変わるもの。

新陳代謝が活発な人ほど歯が動きやすく、歯列矯正も早く終わる傾向があります。

歯列矯正は、歯ぐきや歯の根っこなどの歯周組織の代謝を利用して歯を動かしていきます。

矯正装置で歯に力をかけることで、歯を支える「歯根膜(しこんまく)」が伸び縮みすると同時に、周囲では骨を溶かす細胞と骨を作る細胞がはたらき始めます。

骨が溶けたり作られたりする骨代謝を繰り返しながら歯が動き、歯並びが整っていくのです。

歯列矯正で歯が動くメカニズムをこちらの記事でわかりやすく解説しています。「歯並びってどうやって変わっていくのと、もっとくわしい仕組みを知りたい方はチェックしてみてくださいね。

歯並び以外にお口のトラブルがない

お口の健康状態がいい人は、治療計画どおりスムーズに歯列矯正が終わります。

むし歯や歯周病などのお口のトラブルは、歯列矯正の治療期間を延ばしてしまう大きなリスク。

このようなトラブルが見つかった場合、歯列矯正を中断してそれらの治療を優先することもあります。

お口のトラブルがなければ、矯正治療を中断することなく進められます。

舌癖や口呼吸など歯並びに関わる悪い癖がない

正しい舌の位置と誤った舌の位置

お口周りの悪い癖がないことも、歯列矯正を計画通りに進めるために必要な条件です。

たとえば、以下のような癖はありませんか

  • 歯を舌で押す
  • 爪を噛む
  • 上下の歯の間に舌を出す
  • 下唇を噛む
  • 口呼吸
  • 頬杖をつく

これらの癖が習慣化することで歯に不要な力がかかり、気づかないうちに歯並びを悪くしていることも。

このような癖がない人は、矯正装置による力が効率的に歯に伝わってスムーズに動きやすいのです。

歯科医師の指示をしっかり守れる

歯科衛生士と歯型模型

歯科医師からの指示をきちんと守れる人ほど、治療計画に沿って最短で治療が終わる可能性が大きいです。

たとえば、通院スケジュールや装置の装着時間、歯みがきなどの口腔ケアのやり方、注意すべき食べ物など、指示は多岐に渡ります。

歯のことから日常的なことまでさまざまなルールがありますが、それらはすべて歯をスムーズに動かすことにつながっているのです。

治療が早く終わる人の条件を見てきましたが、逆に治療が長引く可能性がある要因もチェックしておきましょう。

治療が長引く可能性がある要因とは?

  • 治療期間中のむし歯や歯周病などの口腔トラブル
  • 食べ物を噛む力が強い
  • 歯ぎしりや食いしばりの癖
  • アンキローシス(歯の根っこと骨が癒着している状態)が起きている
  • 装置の装着時間が足りない

食べ物を強く噛む習慣や、歯ぎしりや食いしばりの癖は、矯正力をはるかに上回る力が歯にかかるため治療の妨げになります。

アンキローシスは、歯を動かすために重要なはたらきをする歯根膜がない状態なので、矯正力をかけても歯が移動しにくい要因になります。

このように治療が長引く要因にはいろいろありますが、それにしても歯列矯正の治療期間は幅が広いもの。

では、なぜ人によってこんなにも差が出てしまうのか、次で確認していきましょう。

「歯列矯正が1年で終わった」は本当?治療期間に差が出る理由を解説

カレンダー

歯列矯正における治療期間の目安はおよそ1年〜3年程度。(※)

※ワイヤー全顎矯正、マウスピース全顎矯正の目安の治療期間(2022年 自社調べ)
※治療期間とは歯を動かす期間のことです。保定治療期間は含みません。

SNSなどの投稿を目にして、「本当に1年で終わる人っているのみんな同じように早く終わらないのはなぜと疑問に思う方も多いですよね。

治療期間に差が出るおもな理由は次の3つ。

  1. 全顎矯正?部分矯正?歯並びを治したい範囲による違い
  2. 歯並びの症状の強さや治療計画による違い
  3. 矯正装置の種類による違い

それぞれの理由がどのように治療期間と関わっているのかを見ていきましょう。

全顎矯正?部分矯正?歯並びを治したい範囲による違い

全顎矯正と部分矯正の治療範囲

矯正歯科治療には「全顎矯正」「部分矯正」があります。

あくまでも目安ですが、奥歯を含むすべての歯を治療対象とした全顎矯正は1年〜3年程度、治療範囲を前歯だけに限定した部分矯正では2ヶ月〜1年半程度の期間がかかります。

※2022年 自社調べ

両者には対応できる症状などに違いはあるものの、治療の範囲が狭い部分矯正の方が治療が短い傾向があり、1年ほどで終わることもあります。

歯並びの症状の強さや治療計画による違い

歯のレントゲン写真

もともとの歯並びの症状の強さや、歯科医師による治療計画によっても、治療期間に差が出ます。

歯並びや噛み合わせの症状が強いほど治療期間は長くなります。

ただし、歯並びの症状の強さは見た目だけでは判断できず、くわしい検査をしてみなければ治療の難易度はわかりません。

自分ではそれほど歯並びが悪くないと思っている人でも、実際には治療が長期化することもあります。

また、顎が小さかったり、歯のサイズが大きかったりして、歯を移動させてキレイに並べるためのスペースが確保できない場合は、抜歯などの追加治療が必要になることも。

抜歯をした分だけ歯を移動させる距離が長くなり、比例して治療期間も長くなります。

治療計画は一人ひとりの症状によって異なります。

急いで歯を動かそうと必要以上の矯正力をかけると、歯や歯の根っこの健康を損なうリスクがあるため、適切な治療計画を立てる必要があるのです。

矯正装置の種類による違い

ワイヤー矯正(表側・裏側)とマウスピース矯正

矯正歯科治療で用いる装置には大きく分けて「ワイヤー表側矯正」「ワイヤー裏側矯正」「マウスピース矯正」の3つの種類があり、どの種類を使うかによっても治療期間が異なります。

ワイヤー表側矯正(全顎)ワイヤー裏側矯正(全顎)マウスピース矯正(全顎)
ワイヤー表側矯正裏側矯正歯列矯正用マウスピース
1年〜3年程度1年半〜3年程度1年〜3年程度
※2022年 自社調べ

ワイヤー表側矯正

歯の表面に装置を取り付ける方法で、奥歯を含めた歯列全体を大きく動かすのに適しています。

抜歯をして広範囲に歯を移動したり、噛み合わせの乱れを治したりするなど、軽度から難症例までさまざまな症状に対応できます。

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ワイヤー裏側矯正(舌側矯正)

奥歯を含めた歯列全体の治療が可能。歯の裏側(舌側)に装置を取り付けるため、矯正中であることが周りから気づかれにくいのが特長です。

技術的な難易度が高く、オーダーメイドの装置を製作するため治療開始までのタイムラグがあります。

歯の動きに合わせた微調整にも時間を要し、表側矯正よりも治療期間が長期化しがちです。

マウスピース矯正

治療終了までの歯の動きをシミュレーションして製作した、透明のマウスピースを装着して歯を動かす矯正方法。

デジタル技術によって最短距離で歯を動かす計画を立てることや、歯科医師の手作業による装置の調整が必要ないぶん治療期間を抑えることができます。

また、ワイヤー矯正は歯の上下移動を得意としますが、マウスピース矯正は歯を横にキレイに並べることを得意とする治療法なので、症状によっては治療期間が短く済むケースもあるでしょう。

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歯列矯正といえばワイヤー表側矯正のイメージがあるかもしれませんが、歯並びの症状に合った矯正装置の種類を選択することも治療を早く終わらせる大切な要素です。

治療期間に差が出る理由を見てきましたが、症状の強さや適した矯正装置の種類は歯科クリニックで検査してみないと判断できないもの。

でも、「いろいろな種類を扱っている歯医者さんじゃないと、矯正装置をどれにするかなんて選べないよね…」と思っている方は、ぜひDDデンタルクリニックにご相談ください

当DDデンタルクリニックグループでは、ワイヤー矯正はもちろんのこと、最短9ヶ月(※)で歯並びを整える新しい裏側矯正や、目立ちにくいマウスピース矯正など、さまざまなお悩みに対応するための矯正歯科治療を提供しています。

※治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。

アルディバラン渋谷デンタルクリニックの受付

ご自身の症状にはどの装置が合うのかや、どのくらいの治療期間で歯並びが整うのかなど、気になっていることをぜひ初回検診で聞かせてください。

あなたの歯並びをスピーディーに整える治療法をご提案します。

歯列矯正を長引かせず早く終わらせるために守るべきポイント

歯列矯正の治療計画は、一人ひとりの歯並びの症状やそれに合った装置の種類などを総合的に判断して立てられたプランです。

「道のりが長いな…」

と思うかもしれませんが、それがあなたにとっての最短スケジュール。

治療計画を遅らせないことこそが、早く終わらせるために大切なことなのです。

ここからは、治療スケジュールを長引かせないために、あなた自身ができること・守るべき5つのポイントを紹介します。

  1. 治療中の歯みがきやお口のケアを徹底する
  2. 歯に負担がかかる食べ物に気をつける
  3. 口周りの悪習癖をなくす
  4. 通院のスケジュールを守る
  5. 歯科医師の指示通りに装置を装着する

治療中の歯みがきやお口のケアを徹底する

矯正治療中は、むし歯や歯周病リスクが高まりやすい期間です。

装置を歯に直接つけるワイヤー矯正では、装置の周りに歯ブラシが届きにくく磨き残しの汚れが溜まりやすいもの。

マウスピース矯正は自分で装置を着脱できますが、装着中は唾液の循環が少なくなり、なにも装着していないときよりも細菌が増殖しやすい状態です。

普段は歯ブラシと歯磨き粉だけという方も、矯正治療中には歯間ブラシやフロス、マウスウォッシュなどのケア用品も活用して、歯と歯の間や装置の隙間のような細かい部分まで清潔を保つことが大切。

むし歯や歯周病のリスクを下げて、計画どおりに治療を進めましょう。

歯に負担がかかる食べ物に気をつける

矯正治療中は、食べ物にも注意が必要です。

ナッツやおせんべいのように固い食べ物や、お餅やキャラメルのような粘り気が強いもの、弾力性があるグミなどは、噛んだ衝撃で矯正装置が歯から外れたり、粘り気によって思わぬ力がかかって破損したりする危険があります。

一切食べてはいけないということではなく、思いっきりかぶりつかないようひと口サイズにカットするなどの工夫をして食べましょう。

また、ニラやえのきなどのように繊維質が豊富な食べ物は、矯正装置に挟まってしまうと取り去るのが大変です。

なるべく矯正装置や歯に挟まりにくい、やわらかめの食べ物を選んで食べてくださいね。

口周りの悪習癖をなくす

女性の横顔

歯を舌で押したり下唇を噛んだりといった、無意識にやってしまう悪習癖(あくしゅうへき)は、不要な力を歯にかけてしまう原因となります。

せっかく矯正装置をつけていても、目標とする位置に歯が動くのを邪魔してしまいます。

日頃から「癖が出ていないかなと意識しておくことが、治療を長引かせずに終わらせるポイント。

歯並びが整った後の保定治療期間中も気をつけることで、後戻りを防いでキレイな歯並びをキープできますよ。

通院のスケジュールを守る

歯医者の看板

矯正装置の種類や治療の進み具合によって頻度に差はありますが、矯正治療中には1ヶ月〜3ヶ月に1回の通院が欠かせません。

定期的な通院は、歯が正しく動いているかどうかを歯科医師に確認してもらうため。

歯の動き方やズレに合わせて装置を調整する必要があるからです。

また、装置が歯から外れていないか、破損していないかの確認や、お口のトラブルのチェックなども行います。

どうしても指定された日に通院できない場合は、最短で行ける日時を予約してください。

計画通りに理想の歯並びになるためにも、歯科医師から指示された通院スケジュールを守りましょう。

歯科医師の指示通りに装置を装着する

マウスピースを持つ女性

ワイヤー矯正は装置を歯につけたまま治療期間を過ごしますが、毎日着脱するマウスピース矯正は指示された装着時間を必ず守りましょう。

1日のうち20時間以上など指示された装着時間を守れないと、歯の動きと治療計画にズレが生じて治療期間が長引きます。

次のマウスピースに交換したときに歯にかかる負担が大きくなるなど、治療に支障をきたすことにもつながるので注意が必要です。

これは、保定治療期間に使用するリテーナーも同様。

歯列矯正を早く終わらせ、後戻りを防ぐためにも、歯科医師の指示をしっかり守って装着しましょう。

歯列矯正を早く終わらせる方法はある!今こそキレイな歯並びを手に入れよう

歯列矯正を早く終わらせるためにいちばん大切なことは、治療計画どおりに歯を動かすことです。

治療期間の長さは、元々の歯並びのように生まれ持った要素に加え、前歯だけ、歯列全体など治したい範囲や症状の強さによっても異なります。

歯科医師によって計画された治療期間を短くすることはできないとしても、その期間を長引かせないために自分でできることがあります。

歯列矯正を早く終わらせる方法は特別なことではありません。

お口のケアの徹底や口周りの悪習癖を無くすこと、通院スケジュールや装置の装着時間を守るなど、毎日の心がけ次第です。

治療を早く終わらせるために自分でできることを知った今こそ、歯列矯正を始めるチャンス

まずは歯科クリニックで相談してみましょう。

当DDデンタルクリニックでは、理想の歯並びを目指すための矯正歯科治療を提供しています。

アルディバラン渋谷デンタルクリニックの診療室

一人ひとりの症状やライフスタイルに合わせ、さまざまな種類の矯正装置や治療法の中から、あなたの悩みにぴったりなプランをご提案します。

キレイな歯並びへの最短ルートを探している方は、ぜひ初回検診へお越しくださいね。

※本記事は2024年5月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

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