Eラインがある日本人は少ない?平均的な横顔の基準を解説
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「Eライン」とは、鼻先とあご先を結んだ直線のこと。
唇がこのラインより内側にあると横顔が整って見えるとされ、美容医療や矯正歯科の分野でも「理想の横顔の基準」として注目されています。
SNSや美容系メディアでも関心が高まっていますが、実はこのEライン、日本人には当てはまりにくいことをご存じですか?
「私のEラインはどうなの?」という横顔の悩みを解消するヒントをご紹介していきます。
Eラインがある日本人は少ない?
鼻先と顎の先を結んだ直線「Eライン」は、横顔の美しさを測るひとつの基準です。
「整ったEラインがある日本人は少ない」という説は広く知られていますが、実はその割合を示す明確な学術データは存在していません。
ここでは、「Eラインが整うには歯並びと噛み合わせの良さがカギになる」という矯正歯科医の視点から、厚生労働省などの調査データをもとに、日本人のEライン事情を読み解いていきます。
日本人の平均的なEライン
日本人の平均的なEラインの位置は、上唇がEラインよりも-0.77mm、下唇が+0.80mmというデータがあります。
(出典:日本舌側矯正歯科学会会誌 矯正治療がもたらす顔面形態の変化とめざすべき治療目標)
これは平均的な日本人の場合、下唇がEラインから外側へ出やすい傾向があることを示しています。
そのため、美しいEラインの基準を自然に満たしている日本人は、決して多くないと考えられます。
Eラインが整った日本人は少ない?人種特有の理由

「Eライン」は、アメリカの歯科医師が提唱した、理想的な横顔の基準です。
しかしこの基準は欧米人(コーカソイド)の骨格をもとに考案されたもので、モンゴロイドである日本人に多い「鼻が低く平たい顔立ち」には当てはまりにくい基準といえます。
1.鼻が低いという民族的な傾向
日本人は、欧米人に比べて鼻が低い人が多いという特徴があります。
具体的には、鼻根(鼻の付け根)が低く、鼻先も高くないため、横顔における鼻の存在感が控えめです。
その結果、鼻先の位置が後ろ寄りになることで、Eライン自体も後方へ下がりやすくなります。
つまり、唇の位置が同じでも、鼻の高い欧米人に比べて、唇がEラインより前に出やすくなってしまうのです。
2.あごが小さい・後退しているなど骨格的な特徴
日本人の骨格は、欧米人の顔立ちと比べて下顎の成長が控えめで、あごが小さく後退している傾向があります。
オトガイ(あご先)が前方に突出していないため、横顔で見ると顎のラインが引っ込んで見えます。
Eラインの終点となる顎先が後方にあると、Eライン自体が内側へ傾きやすくなります。
その結果、唇の位置がEラインよりも前に出やすくなってしまうのです。
3.歯並びの影響などにより口元の突出が多い

日本人は欧米人に比べてあごが小さいため、歯の大きさに対して口腔内のスペースが不足しやすい傾向があります。
そのため、叢生(ガタガタな歯並び)や上顎前突(出っ歯)といった歯列の問題が起こりやすく、唇が自然と前方に押し出されてしまうことに。
口元がEラインを超えて見える原因のひとつとされています。
Eラインが整った日本人の割合は3~5割程度と推察
「Eラインが整っている日本人はどれくらいいるの?」という疑問に対して、明確な統計データはありません。
ただし、矯正歯科の視点から「Eラインが自然に整うには、歯並びや噛み合わせが良好であることが前提」と考えると、公的な統計データから傾向を読み解くことは可能です。

たとえば、厚生労働省の平成23年歯科疾患実態調査によれば、12歳以上20歳未満の日本人のうち、出っ歯(上顎前突)の人が12.9%、ガタガタな歯並び(叢生)の人が44.3%と報告されています。
(出典:厚生労働省 平成23年 歯科疾患実態調査)
こうした不正咬合は、美しいEラインの形成を妨げるおもな要因となります。
これをふまえると、「Eラインが整っている=歯列や咬合が良好な人」は、全体の3〜5割程度にとどまると考えられます。
つまり、「Eラインが整っていない=おかしい」のではなく、「整ったEラインがある日本人のほうが実は少数派」なのです。
Eラインはあくまでも欧米人の骨格を基準としたひとつの指標にすぎません。
とはいえ、自分の横顔が気になる…印象を変えてみたいと思ったときには、専門家に相談してみるのもひとつの方法です。
「私の横顔はどう?Eラインがどうなっているか知りたい…」と考えている方は、理想的なEラインの条件やセルフチェックの方法をくわしく解説した記事もぜひチェックしてみてくださいね。
どうしたら理想のEラインになれる?

「整ったEラインがある日本人は少ない」と知って少しホッとした方も、「それでもやっぱりキレイな横顔には憧れる…」という気持ちがあるかもしれません。
ここでは、そんなあなたが理想のEラインに近づくための選択肢をご紹介します。
Eラインの作り方
キレイなEラインの作り方として、「美容整形による外科的治療」や「矯正歯科治療」などがあります。
真っ先にイメージするのは、メスを使う美容整形かもしれません。
でも、Eラインが崩れている原因によっては、矯正歯科治療だけで理想のEラインを目指せるケースも少なくありません。
また、「外科的治療と歯列矯正」を併用するという選択肢もあります。
「整形は怖い…」「自力ではムリかも…」とあきらめる前に、キレイなEラインを作るための3つの方法についてくわしく解説した記事も読んでみてくださいね。
歯列矯正でEラインを整える方法
「Eラインを整えるために歯列矯正を行う」というアプローチは、矯正歯科でも一般的です。
Eラインに影響するのは骨格だけではなく、実は歯並びや噛み合わせのズレによって、唇が前に押し出され、横顔にもっさりした感じが出てしまうケースも多くあります。
とくに「出っ歯」や「口ゴボ(口元の突出感)」が気になる方にとっては、歯を正しく並べるだけで、横顔がすっきり見える可能性もあるんですよ。
「整形までは考えていないけど、キレイなEラインになりたい」と思っているなら、まずはメスを使わない歯列矯正でEラインを整える方法もぜひチェックしてみてください。
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※本記事は2025年7月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
1999年より都内矯正認定医のクリニックに勤務し、矯正とインプラントを中心に臨床に従事。
2002年都内新宿区にて開業、様々な矯正治療を取り入れマウスピース矯正も20年以上実践。
その後都内に4医院、九州に1医院を展開。
2023年より全国16医院の矯正歯科クリニックの総合監修、指導を行う。