裏側矯正(舌側矯正)はおすすめできない?治療のメリット・デメリットを詳しく解説
公開日: 最終更新日:
目次
「目立たない裏側矯正って良さそうだけど、どのくらいの金額でできるの?」
「裏側矯正って実際どんなもの?しゃべったり楽器を吹いたりしにくそうだけど…私にも合うのかな?」
歯列矯正といえば、歯の表面についた装置が目立つ表側矯正を思い浮かべますよね。
でも、せっかく歯並びをキレイにするなら、治療中も人目につきにくい方法を選びたいもの。
そんな方におすすめなのが「裏側矯正」です。
裏側矯正は、歯の裏側(舌側)に装置をつけるため、口を開けても周囲の人に気づかれにくいのが魅力です。
でも、目につかないだけにあまり身近でない気がして、知らないことが多いと感じている方も多いかもしれません。
また、裏側矯正をネットなどで検索すると、費用が高額で治療にかかる期間も長いなど、あまり良くない情報もあり、自分に合っているかどうか迷って治療をためらっている方もいるでしょう。
そこで今回は、
- 裏側矯正の種類とそれぞれの特徴
- 裏側矯正ならではのメリット・デメリット
- 治療費用の相場や期間の目安
など、裏側矯正について知りたいことすべてをわかりやすく説明します。
また、矯正先進国アメリカで開発され、2023年11月に日本での治療がスタートした新しい裏側矯正装置「ブラーバ(Brava)」についても紹介します。
これまでにない革新的な矯正装置で、スピーディーな治療期間やリーズナブルな価格など、魅力的なポイントが満載ですよ。
「目立ちにくさはマストだけど高いのは困る…自分に合うちょうどいい裏側矯正を見つけたい!」
と思っている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
裏側矯正とは?治療の種類と特徴を知ろう
裏側矯正は、「舌側矯正」や「リンガル矯正」とも呼ばれる矯正歯科治療の方法です。
一般的な表側ワイヤー矯正とは異なり、矯正装置を歯の裏側(舌側)につけて歯並びを整えていきます。
矯正装置で歯に力をかけて動かしていく仕組みは同じですが、歯の裏側に装置をつける裏側矯正は目立ちにくいのがメリット。
お仕事で人前に立つ機会が多い方や、周囲に気づかれずに歯並びをキレイにしたい方にぴったりな治療方法ですよね。
「目立たないなら裏側矯正に決まり!」
と思った方もいるかもしれませんが、ひとくちに裏側矯正といっても、治療の種類があるのをご存知ですか?
ここでは、裏側矯正の種類と特徴をわかりやすく説明していきます。
実際に歯科クリニックへ行ってから「想像していたのと違う…」と焦らないためにも、ぜひ読んでみてくださいね。
裏側矯正の種類
裏側矯正は日本の歯科医師が開発した歯列矯正の方法で、これまでは「ハーフリンガル」「フルリンガル」の2種類が主流でした。
しかし、2020年に矯正先進国アメリカで開発された新しい裏側矯正装置「ブラーバ」が新たに加わり、現在日本で受けられる裏側矯正治療は主に3種類となりました。
ハーフリンガル
ハーフリンガルとは、上の歯列は裏側矯正をし、下の歯列は表側矯正をするワイヤー矯正のひとつです。
笑ったり話したりするときに目につきやすい上の歯は、裏側に装置をつけるため見えにくいのがメリット。
下の歯は表側に矯正装置をつけますが、唇で隠れやすいので比較的目立ちにくい方法です。
フルリンガル
フルリンガルは、上下どちらの歯列にも裏側矯正を行います。
歯の表側には何もつけないので、上下の歯を合わせたまま微笑んでも矯正治療をしていることがわかりません。
ハーフリンガルよりもさらに目立ちにくく、大きく口を開けて笑っても装置やワイヤーが見えにくい方法です。
2023年より日本に導入された「ブラーバ(Brava)」
ブラーバは、2023年11月に日本に上陸した、これまでにないカスタム型の矯正装置です。
従来の裏側矯正はワイヤーを用いる方法のみでしたが、ブラーバはワイヤーを用いないニュータイプの裏側矯正装置。
上下の歯列どちらにも裏側に装置を装着するため目立ちにくく、歯と歯を連結しない構造なので、ワイヤー矯正よりもお口のケアをしやすいのがメリットです。
◆ DDデンタルクリニックグループでは、いち早くブラーバの提供を開始しています。⇒詳しくはこちら。
裏側矯正(舌側矯正)のメリット・デメリットを知ろう
メリット
- 人目を気にせずに歯列を整えられる
- 表側矯正よりもむし歯・歯周病リスクが低い
- 前歯を後方に移動しやすい
- 食事中に装置の汚れを気にしなくていい
- 口内を傷つけにくくスポーツや楽器の演奏も安心
- 装置によって舌で歯を押す癖を防止でき、後戻・りリスクを抑えられる
- 歯の表面のエナメル質が傷つきにくい
- 装置をつけても唇を閉じやすい
- 歯並びの変化に早く気づける
デメリット
- 装置に慣れるまで、会話や食事のときに違和感がある
- 治療費用が高額になりがち
- 表側矯正よりも治療期間が長くかかる傾向がある
治療中の見た目が変わることへのストレスを感じずに、キレイな歯並びを目指せる裏側矯正。
他にもメリットがいくつもありますが、デメリットがあるのも事実です。
治療を始めてから「やっぱり合わないみたい…」と後悔しないためにも、両者をしっかり理解しておきましょう。
裏側矯正のメリット
裏側矯正を選ぶ方なら、真っ先に「目立ちにくいから!」というメリットを挙げる方が多いでしょう。
歯の表側に装置をつけないということは、日常生活や治療の経過など、見た目以外にもメリットをもたらします。
むし歯や歯周病になるリスクが低い
矯正治療中はむし歯や歯周病になりやすいと聞いたことはありませんか?
矯正装置があることで歯みがきがしにくくなり、磨き残しができて口内を清潔に保ちにくくなりがちです。
でも、裏側矯正で装置をつける歯の裏側は、たえず唾液が循環しています。
食べカスなどを洗い流す唾液の自浄作用によってむし歯の原因菌が増えるのを抑え、表側矯正よりもむし歯トラブルが少ない傾向があります。
また、裏側矯正は歯を後方へ移動することを得意としており、歯並びの変化にいち早く気づけるのも利点ですね。
歯の裏側は表面のエナメル質が厚いため傷がつきにくく、歯に負担がかかりにくいのも良いところです。
裏側矯正は接触や転倒などで外側からの力がかかっても口内を傷つけるリスクが低く、スポーツをする方や楽器の演奏をする方にも適した治療法です。
裏側矯正のデメリット
裏側矯正は歯の裏側に矯正装置をつけるため、舌に装置が触れやすくなります。
治療を始めた直後は発音や滑舌に影響を及ぼすことがありますが、慣れてくると違和感もなくなっていくので心配ありません。
また、裏側矯正は表側矯正よりも高度な技術が必要で、治療費用が高額になるケースが多いことも。
治療期間も表側矯正よりも長くなる傾向があります。
ここまで説明してきた裏側矯正のメリット・デメリットは3種類の裏側矯正すべてに共通することですが、新しい裏側矯正「ブラーバ」には、従来の治療法とは異なるメリットがあるんですよ。
「ブラーバ(Brava)」だけのメリット
- 長期化しがちな裏側矯正が最短9ヶ月で終了※
- ワイヤーを使わない特殊な構造でフロスも通せてお口のケアがしやすい
- リーズナブルな価格で手が届きやすい
※治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。
裏側矯正は表側矯正よりもワイヤーの調整回数が多く、治療期間の目安は1年半〜3年程度と矯正歯科治療の中でも長い傾向があります※。
これに対して、独自のカスタムアームによって歯1本1本を効率的に移動させるブラーバは、最短9ヶ月でキレイな歯並びを目指せます。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正歯科治療を行っている210クリニックを調査)
歯の裏側に装置がつくため舌に触れやすい点は従来の裏側矯正と同じですが、ブラーバはワイヤー矯正のように歯と歯を連結しないので、比較的歯みがきがしやすくデンタルフロスも通せてお口のケアがしっかりできます。
いちばん気になる「手が届きやすいリーズナブルな価格」については、このあとじっくり説明します。
裏側矯正の値段を知ろう!治療の費用相場や期間の目安
「裏側矯正の費用相場ってどのくらいなの?期間が長すぎると続ける自信もないし…」
裏側矯正にしようと思ったとき、何よりも知りたいのは費用と期間ではないでしょうか。
ここでは、裏側矯正にかかる治療費用の相場と期間の目安をわかりやすく説明していきます。
裏側矯正の費用目安
先にお話ししたように裏側矯正には、2023年に日本でも治療が開始された「ブラーバ」を含めて主に3つの種類があり、種類ごとにかかる費用が異なります。
フルリンガル | ハーフリンガル | ブラーバ |
---|---|---|
90万~140万円程度 | 80万~120万円程度 | 698,000円※1 (税込767,800円) |
※1 DDデンタルクリニックの場合
※1 上記に記載している費用以外に、5,500円(税込)の初回検診料および、来院1回につき 5,500円(税込)程度の再診料が別途発生します。再診料は提携クリニックによって異なります。
※1 リテーナーは症状等により22,000円(税込)~44,000円(税込)の別途費用が発生します。
※1 症状が強い場合、歯科医師の判断のもと追加治療を推奨する場合があります。 治療内容により料金は異なります。詳しくは初診時にご相談ください。
上下の歯のどちらも裏側に矯正装置をつけるフルリンガルは、高い技術が必要なため費用も高額となります。
上の歯は裏側に、下の歯は表側に装置をつけるハーフリンガルは、装置が多少目についても費用を抑えたい方に向いています。
一方のブラーバは、フルリンガル同様に上下ともに裏側に装着する矯正装置。
でも、ワイヤー矯正とは異なる先進的な技術によってコストダウンを可能にし、当DDデンタルクリニックグループでは、一般的なフルリンガルの相場よりもリーズナブルな費用で提供しています。
裏側矯正の治療期間目安
裏側矯正の治療期間は、フルリンガル・ハーフリンガルともに1年半〜3年程度※が目安です。
治療期間は元々の歯並びや症状の強さによって個人差がありますが、おおむね2年程度のケースが多くなっています。
※自社調べ(2022年8月 国内で矯正歯科治療を行っている210クリニックを調査)
これに対して、ブラーバでの治療期間の目安は最短で9ヶ月〜1年半程度。※
独自に開発した技術により、ワイヤー矯正のような手作業での調整を必要とせず、効率よく歯を動かすことができるのです。
※治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。
裏側矯正を少しでも安くするには?
裏側矯正で費用を抑えるなら、上の歯は裏側に、下の歯は表側に装置をつけるハーフリンガルにすると、フルリンガルよりも費用を抑えられます。
また、矯正歯科治療には、前歯から奥歯の噛み合わせを含めて整える「全顎矯正」と、気になる数本の前歯だけを整える「部分矯正」があります。
ご自身の歯並びの症状が軽度であれば、裏側矯正による部分矯正も選択肢のひとつになるかもしれません。
また、現在一般的に行われている裏側矯正は、1970年代に日本人の歯科医師が世界に先駆けて開発した治療法。
治療技術や矯正装置は、今もなお日々進化を続けています。
そして、2023年には従来のワイヤーとブラケットを用いる方法とは全く異なる新しい裏側矯正装置「ブラーバ」が日本に上陸したことで、「歯並びを整えるなら裏側矯正がいい、でも少しでも安い費用でキレイになりたい!」と考えている方の新しい選択肢となりました。
◆ ブラーバ(Brava)の特徴や、ほかの矯正装置との違いなどをこちらの記事で紹介しています。初回検診の予約から治療終了までの流れも順番に紹介しているので、実際に治療を受けている感覚でチェックできますよ。
また、裏側矯正と同様に目立ちにくい矯正を希望しているなら「マウスピース矯正」という方法もあります。
当DDデンタルクリニックグループでは、周囲に気づかれにくい透明な装置で歯並びを整えるマウスピース矯正にも対応しています。
「歯列矯正はしたいけど、実際どんな方法があるんだろう?私ならどんなふうに変わる?」
など、歯並びの悩みや矯正治療に関する疑問があれば、DDデンタルクリニックの初回検診でぜひ聞かせてくださいね。
あなたにぴったりな歯科矯正の種類や、キレイな口元になるためのヒントがきっとみつかりますよ。
◆ DDデンタルクリニックグループは、仙台・埼玉・東京・横浜・新潟・静岡・名古屋・京都・大阪・兵庫に13医院展開!詳しくはこちら。
自分に合った裏側矯正を選んで歯並びの悩みを解消しよう
目立ちにくい裏側矯正は周囲にも気づかれにくく、外見を変えずに歯並びを整えたい方におすすめの歯列矯正方法です。
これまで行われてきた裏側矯正は主に「フルリンガル」「ハーフリンガル」の2種類で、どちらも外からは見えにくく、治療中のむし歯トラブルが少ないなどのメリットがあります。
でもその一方で、治療費が高かったり治療期間が長くなったりなどのデメリットがあるのも事実です。
そして、2023年11月には、日本の裏側矯正に「ブラーバ」という新しい選択肢が加わりました。
フルリンガルと同様に目立ちにくいだけでなく、ハーフリンガルよりも治療費用がリーズナブル。
ワイヤーでつながない独自の形状でお口のお手入れもしやすく、最短9ヶ月で歯並びを整えていく革新的な裏側矯正装置です。
この記事で紹介した裏側矯正におけるメリットとデメリット・種類ごとの特徴・治療費用・治療期間などをしっかり比較して、あなたに合う歯列矯正の種類を選んでくださいね。
でも、「自分で種類を選ぶのはやっぱり難しい…」「私の歯並びは裏側矯正が合うのかな?他の矯正方法と比べてみた方がいいのかな…」など、まだまだ決断できないでいる要素はたくさんあるでしょう。
自分ひとりで考えていてもなかなか答えが出ない、そんなときこそぜひDDデンタルクリニックの初回検診へお越しください。
「クリニックに行ったらその場で装置をつけるんじゃないの!?」
と思っている方も多いようですが、そのようなことはありません。
初回検診は、あなたの歯やお口の状態を検査するだけでなく、カウンセリングを通して歯並びのお悩みや治療に関する疑問を解消する場でもあります。
経験豊富な歯科医師やスタッフとともにあなたに合った矯正方法を選んで、二人三脚で未来の美しい歯並びを目指しましょう!
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。