インビザラインができない人の特徴│適応外の歯並び(症例)やおすすめしない人

インビザライン

インビザラインは透明に近い目立ちにくいマウスピースで人気です。

症状に合わせたプランもたくさんあるため、基本的には多くの方が治療可能ですが、症状によってはインビザラインができないケースもあるんですよ。

いったいなぜ、インビザラインができないのでしょうか?

できない例をひとつずつくわしく解説するので、ぜひ一緒に確認してみましょう。

また、インビザラインには向き・不向きがあるのをご存じでしょうか?

インビザラインで治療できる症状だった場合でも、人によってはインビザラインを続けることが苦痛になってしまうことも……!

この記事では、インビザラインができない人の症状とおすすめできない人のタイプをたっぷりと紹介!

インビザラインができない人って?対応できない症例とは

インビザラインのマウスピース

次の6つのいずれかにあてはまる場合、インビザラインができない可能性が高いです。

なぜこれらの症状があるとインビザラインができないのか、くわしく見ていきましょう。

あごの骨格的な問題がある人

頭蓋骨

歯はあごの骨の上に生えています。

あごの骨格に問題がある場合は、骨格を治療しない限り歯並びを整えることは難しいでしょう。

たとえば、下あごが大きく前方に突き出た受け口や、上あごが前に出すぎている出っ歯などは、歯列のみを整えようとしても困難なことが予想されます。

また、生まれつきあごの骨が小さい場合は、歯列が並ぶスペースが不足してしまうため、スペースを作るための追加治療が必要となる可能性があります。

重度の歯並びの問題がある人

歯並びのガタガタなどが重症の場合は、インビザラインのようなマウスピース矯正は向かない可能性があります。

なぜなら、重度の出っ歯や不正咬合などを治療するには、抜歯をしたり、歯を大きく移動させたりする必要があるからです。

インビザラインは少しズレた歯の向きを揃えたり、奥に引っ込めたりするのは得意ですが、歯の移動距離が長くなる治療は得意ではありません。

もしインビザラインによる治療を希望したとしても、外科的手術やワイヤー矯正と組み合わせた治療を提案される可能性があります。

歯周病や虫歯など口腔内の衛生状態が悪い人

むし歯(虫歯)

歯周病やむし歯がある場合は、インビザラインに限らず、歯列矯正自体が困難となります。

とくに歯周病は、進行すると、歯を支える歯ぐきや骨にまで炎症が進み、あごの骨を溶かしてしまう病気です。

歯が抜け落ちてしまうこともあるため、歯列矯正を始める前に歯周病の治療を優先することが必要です。

また、インビザラインのようなマウスピース矯正は、1日のほとんどの時間をマウスピースで歯列を覆ったまま過ごします。

むし歯が悪化しやすいため、インビザラインを始める前にむし歯の治療をすることがのぞましいとされています。

埋伏歯がある人

埋伏歯(まいふくし)とは、生えてくるはずの歯が歯ぐきの中に埋まったまま生えてこない状態のことをいいます。

埋伏歯があると、歯を動かそうとしても障害となってしまいます。

そのため、埋伏歯がある場合は、インビザラインではなく、ワイヤー矯正で埋まっている歯をけん引して引き出すことになります。

複数本のインプラント治療の経験がある人

インプラントの構造

インプラントは、人工の歯根をあごの骨に埋め込む治療です。

歯列矯正では、歯根のまわりにある「歯根膜(しこんまく)」があごの骨の吸収と再生を繰り返しながら少しずつ歯を動かしていきます。

しかし人工の歯根であるインプラントには、歯根膜はありません。

そのため、インプラントの歯を歯列矯正で動かすことができないのです。

複数本の抜歯が必要な人

抜歯鉗子

歯列矯正で抜歯を行うのは、それほど珍しいことではありません。

たとえば、生まれつき歯のサイズが大きい人や、あごが小さな人、歯が大きく重なり合っている場合などは、歯を移動させるスペースが不足しているケースがあります。

このような場合は、抜歯をして歯を動かすスペースを作ることから治療が始まるのが一般的です。

ところが、インビザラインは、前に出すぎた歯を後ろに引っ込めたり、内側に引っ込んでいる歯を外側に出したりといった移動は得意なのですが、水平に歯を動かすことは苦手です。

複数本の歯を抜歯した場合、抜歯跡の隙間を埋めるには長い移動距離を水平に動かすことになるため、インビザラインが向かないこともあるのです。

歯並び以外の問題でインビザラインがおすすめできない人

インビザラインが適応となる症状の方でも、ライフスタイルなどが向いていないケースがあります。

インビザラインのマウスピースは、着け外しができるのが魅力のひとつ。

マウスピースを外して食事や歯みがきができるのがメリットですが、言い換えると、マウスピースの装着時間を管理したり、順番通りに次のマウスピースに交換したり、マウスピースの洗浄をしたりといった自己管理が必要となる治療です。

人によってはこれらがデメリットとなるため、どのような人にはおすすめできないのか、具体的に見ていきましょう。

マウスピースの装着時間のルールが守れない

インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上の装着が必要です。

マウスピース矯正は、マウスピースで歯に小さな力をかけ続けることによって歯を移動させていくので、装着時間が短くなってしまうと、計画通りに歯を動かすことが難しくなってしまいます。

食事と歯みがきのときにはマウスピースを外しますが、これ以外は睡眠中もマウスピースを装着しなければなりません。

そのため、マウスピースを決められた時間装着し続けることが難しい人は、インビザラインはおすすめできません。

インビザラインの装着時間についてくわしく解説した記事もあります。ぜひ一度読んでみてくださいね。

マウスピースの交換時期が守れない・定期的な通院ができない

カレンダー

インビザラインのマウスピースは、複数のセットをまとめてお渡しして、患者様ご自身で次のマウスピースに交換するシステムです

マウスピースは、少し歯が動いた未来の状態に合わせて製作されており、歯列とマウスピースの間に少しのズレがあります。

このズレを利用して歯に力をかけていくわけですが、いちどに大きく歯を動かそうとすると歯に大きな負担がかかってしまうので、ズレはごくわずかです。

1枚のマウスピースで動かせる距離はそれほど大きくないので、複数枚のマウスピースを製作し、順番通りに装着することで、徐々に歯を動かしていきます。

かならず指示されたタイミングで、新しいマウスピースに交換しましょう。

また、治療中は定期的に通院し、歯列矯正の進行具合の確認や口腔内のチェックなどを行います。

計画通りに歯が動いていなかったり、むし歯・歯周病ができたりした場合でも、定期検診で発見できれば、早期に対応が可能です。

インビザラインを始めたら、忘れずに定期検診を受けてくださいね。

マウスピースや口腔内の適切な衛生管理ができない

インビザラインのマウスピースは、食事のたびに外し、再装着する前に洗浄する必要があります。

洗浄せずに再装着すると、細菌が繁殖して、むし歯・歯周病リスクが高まってしまいます。

歯列矯正中にむし歯や歯周病になると、いったん歯列矯正を中断してむし歯・歯周病の治療を優先することもあるので、インビザラインを始めたら、いつも以上に念入りに歯みがきを行い、マウスピースの衛生管理に注意してください。

「インビザラインってそんなに大変なの?」「私にできるかどうか不安になってきた……」という方は、まずは無料のカウンセリングで相談してみませんか?(※)

歯列矯正の第一歩は、自分のお口の中の状態を正しく知ることから。

まずはインビザラインができるかどうかや、治療期間の見込みなどを聞いてみましょう。

審美矯正専門DDデンタルクリニックグループ

※予約完了画面でLINE友だち登録をしていただき、初回検診のご来院時に受付でクーポンをご提示いただくと、初回検診料が無料となります。会計時にクーポンをご提示いただけなかった場合は、通常の初回検診料が発生します。

インビザラインの費用をくわしく解説した記事もありますよ!予算を考えたい方はこちらを参考にしてください。

インビザラインができないと言われたときの歯列矯正の選択肢

ワイヤー矯正

せっかくインビザラインを始めようと思っていたのに、できないと言われたらショックですよね。

でも、歯列矯正の方法はインビザラインだけではありません!

ここでは、インビザラインのかわりとなる選択肢を紹介します。

ワイヤー矯正とインビザラインの併用

症状が重い場合や抜歯が必要な場合は、インビザラインでは難しいことがありますが、ワイヤー矯正と組み合わせればインビザラインで治療できるケースもあります。

歯列矯正の前半ではワイヤー矯正で治療し、インビザラインが可能なところまできたら、インビザラインに切り替えるという選択肢もありますよ。

もし「インビザラインでは難しい」と診断されたら、ワイヤー矯正と組み合わせる方向で相談してみませんか?

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正は、さまざまな症状に対応できる実績のある歯列矯正です。

「ワイヤーが目立つのはちょっと……」とためらう方もいるかもしれませんが、最近では、白く塗装した目立ちにくいワイヤーを使う方法もあります。

また、歯列の裏側にワイヤー装置を装着する裏側矯正なら、見た目が気になりにくいですよ。

ワイヤー矯正にもいくつかの種類があるので、前向きに検討しましょう。

新しい裏側矯正ブラーバ矯正

ワイヤー矯正の種類をくわしく解説した記事もあるので、ぜひ読んでみてくださいね。

インビザラインができない人に当てはまるか初回検診で確認しよう

歯医者

インビザラインは、症状によってできない人もいます。

これらは、一見、歯列矯正に影響がないように見えても、実はインビザラインでは対応できないことがあります。

しかし逆に、一見、治療が難しいように見えても、工夫次第でインビザラインができるケースもあります。

「私はインビザラインできるの?できないの?」と思ったら、まずはインビザラインを提供している歯科クリニックで検診を受けて診断してもらいましょう。

DDデンタルクリニックグループでは、初回検診を無料でおこなっています。

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レントゲンなどで歯根や骨格を検査したうえで、あなたに合った治療法を提案するので、お気軽に相談にいらしてくださいね!

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※本記事は2025年2月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

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