出っ歯を治す方法を5つ紹介!「自力で治す方法」の真偽も解説
出っ歯って気になりますよね。
「歯医者さんに行けば出っ歯は治る?」
「それとも美容整形しないとダメ?」
「自力で出っ歯を治す方法ってないのかな?」
このように、出っ歯の治し方をいろいろと探している方も多いと思います。
結論からいうと、出っ歯にはさまざまな治し方があります。
ただ、出っ歯になってしまう原因は人によって異なるため、症状に合った治療法を選ぶことが大切です。
この記事では、歯科矯正をはじめとしたさまざまな出っ歯の治し方を紹介していきます。
あなたを悩ませる出っ歯の治し方も、きっとこの中から見つかりますよ!
簡単な方法はある?【出っ歯の治し方】
「出っ歯を簡単に治せたらいいな」
と思っていませんか?
出っ歯の治し方には、短期間でできるものや費用を抑えやすいものなど、さまざまな種類があります。
どんな治し方があるのか、さっそく見ていきましょう!
1. 歯列矯正(歯科矯正)
歯列矯正は、歯医者さんで受けられる代表的な歯並びの治療法です。
口内に矯正装置を装着して、時間をかけて気になる歯を理想の位置に動かしていきます。
矯正装置にはおもに「ワイヤー」と「マウスピース」の2種類があり、治療範囲には歯列全体を治療対象とする「全顎矯正」と、気になるところだけを治療対象とする「部分矯正」があります。
「全顎矯正」「部分矯正」ともにメリットとデメリットがありますが、違いをまとめると次のようになります。
全顎矯正 | 部分矯正 | |
---|---|---|
メリット | 咬み合わせを含めて治療できる 全体の歯並びを治療できる 対応できる症状が多い | 気になる部分だけを治療できる 全顎矯正より費用が抑えられる 全顎矯正より治療期間が短め |
デメリット | 部分矯正より費用が高め 部分矯正より治療期間が長め | 咬み合わせは治療できない 症状によっては治療できないことがある |
※保定治療期間は含みません。すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療が必要です。
1-1ワイヤー矯正
歯に「ブラケット」という小さな金具のようなものを取り付けて、そこにワイヤーを通して歯に力をかけ、少しずつ歯を移動させるもっとも一般的な歯列矯正の治療法です。
口元がギラギラと目立って人目が気になるという人には、歯の裏側にワイヤーを装着する「裏側矯正(リンガル矯正)」や、目立ちやすい上の歯を裏側矯正、下の歯は表側矯正をする「ハーフリンガル矯正」という方法もあります。
1-2マウスピース矯正
ひとりひとりの歯型に合わせて作られたマウスピースを歯に被せるように装着し、徐々に力をかけて歯並びを整える治療法です。
マウスピースは透明な素材でできているため、装着中でもほとんど人目が気にならないのが魅力です。
また、歯みがきや食事のときにはマウスピースを外せるのもメリットでしょう。
ただし、マウスピース矯正は装置の洗浄を行ったり、歯科医師から指示された時間を守って装着する必要があったりと、自己管理が必要な治療法といえます。
2. セラミック矯正
セラミック矯正も歯医者さんで受けられる治療法です。
歯科矯正のように歯を動かして歯並びを整えるのではなく、歯を削った上にセラミックでできた被せ物をして歯の色や形を整えます。
短期間で治療できることが最大のメリットですが、健康な歯を削る必要があることや、年月が経つにつれて変色したり、割れてしまったりという経年劣化の可能性があることも覚えておきましょう。
3. インプラント矯正
ワイヤー矯正やマウスピース矯正と併用して行う治療法です。
矯正装置だけでは歯を動かすのが難しい場合に、歯茎の骨に小さなネジ(アンカースクリュー)を埋め込んで、ネジを基点として歯を動かす力や方向をコントロールします。
これによって動かしたい歯だけに力をかけて適切な方向に動かすことができるようになるため、より効果的に矯正治療ができるようになります。
しかし、麻酔をかけて外科的処置をする必要があり、患部が炎症を起こしたりネジが抜けたりしてしまう可能性もあります。
4. 外科的手術
5. 自力で治す
「出っ歯を自力で治す方法」は存在するのでしょうか?
答えは……
出っ歯を自力で治す方法はありません!
ネットなどで「出っ歯を自力で治す方法」を見かけたことはありませんか?
「指で押していたら出っ歯が引っ込んだ」といった書き込みがあると、「簡単に自分で治せるならやってみたい」と思うかもしれませんね。
しかし、指で押したぐらいでは簡単に歯は動きません。このような方法は根拠のない噂のようです。
出っ歯を治したいなら歯科医院で相談し、正しい方法で治療を行うのが良いでしょう。
ただし、出っ歯の悪化を防ぐ方法はあります。
それは、「お口周りの悪い癖」を意識的に改善すること。
たとえば口呼吸もそのひとつ。通常、口内では上顎の前方に舌がおさまっており、その舌や頬、唇の押し合う力で歯並びのバランスを保っています。
しかし、口呼吸が習慣になっていると、常に口が開いたままになり舌の位置が下がるため口内の力バランスが崩れ、出っ歯など乱れた歯並びになりやすくなるのです。
また、舌を前歯に押し付けたり上下の歯のあいだに出したりする癖があると、日常的に前歯に力がかかって出っ歯になることがあります。
このほか、下唇を噛んだり吸ったりする癖があると、下の前歯が内側に引っ込んでしまい、上の歯が出っ歯に見えてしまうのです。
これらは「悪習癖(あくしゅうへき)」と呼ばれていて、歯並びが悪化する原因として知られています。
出っ歯が気になる方は、普段このような癖をしていないか、セルフチェックしてみてくださいね。
なぜ出っ歯になるのか?【上顎前突の原因】
出っ歯は、歯科用語で「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」といいます。
上顎や上の前歯が前方に出ている歯並びのことで、歯科医院では、口元全体が前に突出している「口ゴボ」も上顎前突の一種として扱われます。
原因にはさまざまなことが考えられますが、うまれつき出っ歯になりやすい要因を持っている人もいれば、生活習慣によって出っ歯になってしまう人もいます。
また、歯列に問題がある場合もあれば、骨格に問題があることもあります。
出っ歯の原因によって適した治療は異なるので、あなたの症状と原因に合った治し方を選ぶことが大事です。
◆ 出っ歯の原因についてくわしく知りたい方は、こちらも読んでみてくださいね。
出っ歯の治療をしないデメリット
出っ歯は見た目だけの問題だと思われがちですが、実はそうではありません。
放置することによって、次のようなデメリットが考えられます。
デメリット
- むし歯や歯周病のリスクが高くなる
- 奥歯に負担がかかりやすく早期に喪失する可能性が高まる
- 咬み合わせが悪くなる
- 転んだ時に前歯を損傷しやすい
- 発音しにくい
- 口の中が乾いて感染症にかかるリスクが高くなる
出っ歯が気になる方は、早めの治療を考えてみませんか?
まずは歯科医師に相談して歯並びの症状に合わせた治療法を見つけよう!
出っ歯にはさまざまな治療法がありましたね。
歯列矯正は歯を直接動かして歯並びを整えていく治療法。近年では「ワイヤー矯正」のほか、透明の矯正装置を使って治療を行う「マウスピース矯正」という選択肢もあります。症状によっては、気になる部分だけを治療できる「部分矯正」が適応になるかもしれません。
また、なるべく早く見た目をキレイにしたい場合は、「セラミック矯正」も視野に入れてみましょう。
そのほかにも「インプラント矯正」や「外科的手術」による治し方などもあり、どの治療法があなたに合っているかは、歯科医師に相談しながら見つけるとよいでしょう。
ひとりで悩んでいても、「私の出っ歯治せるかな?」「もっと簡単な方法ないかな?」と堂々巡りになりますよね。
出っ歯を治すには、自分に合った治療法を見つけることがとても重要。
まずは矯正歯科で、出っ歯を卒業するための第一歩を踏み出してみませんか?
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。