キレイラインキッズ(キレイラインKIDS)にデメリットはある?解決法やメリットも紹介!
目次
キレイラインキッズは、マウスピース矯正ブランドの「キレイライン矯正」が手掛ける小児向けの治療プログラムです。
専用のマウスピースを使って、悪い歯並びの原因となるお口周りの癖の改善を目指します。
費用がリーズナブルで、痛みを抑えた治療プログラムであるため「自分の子どもにも始めさせたい」と感じる親御さんは少なくないでしょう。
※痛みには個人差があります。
しかし「値段なりの理由があるんじゃないの?」「キレイラインキッズを始めたいけど、デメリットがやっぱり気になる」と不安にも思いますよね。
今回はそんな方へ向けて、キレイラインキッズのデメリットを中心に、デメリットをカバーするために親御さんができることや、メリットも解説していきます。
キレイラインキッズ(キレイラインKIDS)のデメリットと解決法
まずは、キレイラインキッズのデメリットを確認していきます。
気になるデメリットは次の4つ。
これらのデメリットをできる限りカバーできるように、一緒に解決策もご紹介します。
①正しく使わないと効果が得られない
キレイラインキッズは、口の中に専用のマウスピースを装着して、舌や口の周りの筋肉をトレーニングする治療プログラムです。
マウスピースをただ装着するだけでいいというわけではなく、正しい使い方をしなければしっかりと効果が得られないことがあります。
お子さまが、マウスピース装着時に次のような「正しい使い方ができているか」を親御さんが一緒にチェックしてあげてください。
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- 唇がとじた状態になっているか
- 舌が上顎についた状態になっているか
- 口呼吸ではなく鼻呼吸をしているか
キレイラインキッズでは、唇をとじることもトレーニングの一つです。
口周りの筋肉が鍛えられると、徐々に唇がとじやすくなりますが、最初はマウスピースが口内にあることで違和感を覚えるお子さまもいるかもしれません。
唇をとじるようにこまめに声がけして、ゆっくりマウスピースの使い方に慣れるようにしていきましょう。
また、舌が正しい位置である上顎についた状態になっているか、口呼吸になってしまっていないかもチェックポイントです。
舌を上顎につけるように意識すると、舌の筋肉を正しく使うためのトレーニングになり、マウスピースをつけながら鼻呼吸をすることで、口周りの筋肉を鍛えることができます。
これらを確認しながら正しく使用することで、キレイラインキッズの効果を引き出せるでしょう。
②決められた装着時間を守る必要がある
キレイラインキッズは、マウスピースを「日中3時間+就寝時8時間」装着することが推奨されています。
1日の装着時間がこれよりも短くなってしまうと、十分な効果が得られない可能性があります。
とはいっても「今日は日中3時間つけられないかも」という日もありますよね。
日中の3時間は、必ずしも連続である必要はありません。
1時間以上連続していれば良いので、「1.5時間×2回」や「1時間+2時間」などで調節して装着するようにしましょう。
③子どものやる気が大切
キレイラインキッズをはじめてすぐのころは、違和感があってお子さまがマウスピースの装着を嫌がる可能性があります。
そんなときは、無理やりつけさせるのではなく、「なぜキレイラインキッズをやるのか」「キレイラインキッズを続けるとどんな良いことが待っているのか」をお子さまに説明し、やる気を出してもらうようにするのがおすすめです。
最初は、マウスピースの装着時間を短めからはじめるなどして、焦らず少しずつ慣れてもらうようにしましょう。
どうしてもお子さまのやる気がでないときはお休みしても大丈夫ですよ。
ただし、キレイラインキッズのマウスピースを装着することで「顎が鳴る」「顎が痛い」「口が開きにくい」「口内炎ができた」などの症状があらわれた際は、使用を中断し、すぐに提携クリニックに相談してください。
お子さまのお口は敏感なため、これらがマウスピースによって起こった症状なのかの判断は難しい場合がありますが、歯科医師に口内を確認してもらいましょう。
④年齢制限がある
キレイラインキッズの治療プログラムは、推奨年齢である3歳〜12歳でなければ受けられません。
その中でも3歳〜5歳のお子さまは反対咬合(受け口)の症状がある場合のみ適応となります。
また、キレイラインキッズの治療期間は最低1年かかるので、初診時のお子さまの年齢は3歳〜11歳であることを推奨しています。
※小児の場合、成長発育がありますので、すべての方が1年間で治療を終了できるというものではありません。一定の効果が得られるのに、必要最小限の期間として1年間を推奨しています。
さらに、推奨年齢であっても治療時に前歯から7番目の歯(12歳臼歯)が生えはじめているお子さま、顎関節に症状があるお子さまは原則適応外となります。
キレイラインキッズで治療可能かどうかは一度、提携クリニックで見てもらうようにしてください。
なお、キレイラインキッズ適応外と診断された場合でも、年齢や症状によってはクリニックで他の治療ができることもあります。
「キレイラインキッズの推奨年齢を外れてしまった」「中高生の歯列矯正はどうすればいいの?」という方へ、男性16歳・女性14歳以上であれば「キレイライン矯正」での治療が可能なことがあります。
他にも大人と同じ「マウスピース矯正」や「ワイヤー矯正」などの治療を行えることがあるため、お子さまの歯並びが気になるという方はまずはクリニックを受診してみてください。
目的を理解していないとデメリットだと感じてしまう可能性も
キレイラインキッズの目的は「口周りの筋肉を正しく使えるようにトレーニングする」「永久歯がきれいに生え揃うための土台づくりをする」ことにあります。
大人のワイヤー矯正やマウスピース矯正とは大きく目的が異なることをしっかり理解しておかなければ、「キレイラインキッズをしたのに歯列が整っていない」と本来の治療効果とは違うデメリットを感じてしまう可能性があります。
ここからは、キレイラインキッズを行う目的について解説していきます。
歯を動かす矯正治療ではなくお口まわりのトレーニング
キレイラインキッズを行う目的は「口周りの悪い癖を改善することで顎の正しい発達を促したり、口周りの筋肉を正しく使えるようにトレーニングしたりすること」です。
大人の歯列矯正とは違い、今生えている歯を動かして、見た目を整えるために行うものではありません。
口周りの悪い癖は歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。
では、この「口周りの悪い癖」とはどのようなものがあるのでしょうか。
口周りの悪い癖
- 指しゃぶり
- 口呼吸
- 爪を噛む
- 舌で歯を押す
- 唇を噛む
- 頬杖をつく
キレイラインキッズでは、マウスピースを使ってこのような悪い癖の改善を目指します。
唇や頬に本来かかるべきではない圧力をとりのぞいたり、舌を正しい位置に導いたりと、口周りの筋肉のトレーニングを行います。
目的は永久歯がキレイに生え揃うための土台づくり
キレイラインキッズは、「永久歯がキレイに生え揃うための土台を作ること」が目的。
今生えている歯の歯並びを改善するのが目的ではなく、これから生えてくる歯がキレイに揃うことを目指しています。
そのため、キレイラインキッズの治療プログラムを行っても、いざ永久歯が生え揃ったときに歯並びが整っていないと感じる場合もあります。
しかし、永久歯が生え揃う前に土台づくりをしておくことで、次のような将来的なメリットが期待できます。
メリット
- 口周りの悪い癖の改善により、永久歯の歯並びや咬み合わせが悪化するのを防げる
- キレイラインキッズのみで永久歯がキレイに整えば大人になってからの矯正が不要となることがある
- 大人の矯正が必要になった場合でも、抜歯せずに治療を進められたり、治療期間が短くなったりする可能性が高まる
将来的に大人の歯列矯正をすることになっても、キレイラインキッズで顎の正しい発育を促して、永久歯がキレイに生え揃うためのスペースを確保していれば抜歯が不要となったり、矯正治療がスムーズに進められる可能性があります。
キレイラインキッズにはメリットも多い
キレイラインキッズには、先ほど挙げたデメリットを上回るようなメリットも多く存在します。
ここで紹介するメリットは次の4つです。
①リーズナブルで分かりやすい費用体系
歯を直接動かして歯列を整える、本格的な小児矯正の費用相場は33〜66万円(※キレイラインKIDS調べ)。
一方、永久歯の土台作りを行うキレイラインキッズは、全国にあるどこの提携クリニックでも費用が変わらず一律15万円(税込165,000円)です。
キレイラインキッズの費用には次のようなものが含まれています。
- マウスピース製作費用
- 紛失・破損・サイズが合わなくなった場合の2個目のマウスピース
- マウスピースケース
マウスピースを使っていくうちに壊れたり、成長によりサイズが合わなくなったりすることが予想されます。
そんな時のために、1回まで新しいマウスピースに交換が可能です。
マウスピースを取り外した時や、持ち運びの際に保管するための専用のマウスピースケースも費用に含まれていますよ。
しかし、15万円(税込165,000円)の費用の中には、初回検診料(税込3,300円〜)や来院ごとにかかる再診料(税込3,300円程度)は含まれていません。
別途費用がかかることを覚えておきましょう。
※初回検診料、再診料の金額は提携クリニックにより異なりますので、予約画面または通院予定のクリニックにご確認ください。
②おうち時間のみの装着でOK
キレイラインキッズのマウスピースは、日中の3時間+就寝時8時間の装着でOK。
学校や習い事でつける必要がありません。
一方、ワイヤー矯正は自分で装置の取り外しができず、食事のときも歯みがきのときもつけっぱなしです。
また、そのほかの小児矯正でも、顎の骨を広げる「床矯正」(しょうきょうせい)という治療に使われる装置では、1日の装着時間の合計が12〜20時間を推奨しているクリニックが多いです。
これらに比べると、キレイラインキッズは比較的お子さまへの負担が少ないといえるでしょう。
③痛みを感じにくい
「痛みが強いと子どもが嫌がって続けられないかも」
と心配になってしまいますよね。
大人の歯列矯正で使用するワイヤーやマウスピースなどの歯を動かすための矯正装置をつけると、歯に直接力が加わり痛みを感じやすいです。
一方、キレイラインキッズは「今生えている歯を動かす」ことを目的としておらず、お口周りの筋肉を正しく使うためのトレーニングをするため、歯に直接負担がかかりにくいです。
個人差はありますが、治療の性質上痛みを感じにくいため、お子さまのキレイラインキッズを続けるモチベーションを維持しやすいといえるでしょう。
④ひとりひとりにあわせたカスタムメイドの日本製マウスピース
小児矯正に使われるマウスピースは一般的に海外製であることが多いのですが、キレイラインキッズのマウスピースは「日本製」です。
日本人の子どもの顔や顎の形、歯並びに合わせて作られているため、「サイズや形が合わないかも」と心配する必要がありません。
また、キレイラインキッズのマウスピースは歯科技工士が歯科医師の指示のもと、カスタムメイドでひとつひとつデザイン。
口周りの悪い習慣を改善できるように緻密に計算して製作されています。
一見シンプルな造りに見えるものの、治療の効果が発揮できるような設計となっています。
メリット・デメリットを理解して始めよう!3~11歳ならキレイラインキッズはおすすめ
キレイラインキッズにはデメリットも存在します。
デメリット
- 正しくトレーニングを行わないと効果が得られない
- 決められた装着時間を守る必要がある
- 子どものやる気が大切
- 年齢制限がある
これらのデメリットは、親御さんがマウスピースを正しく使えているかをチェックしたり、キレイラインキッズをする目的をしっかりとお子さまに伝えたりすることで解決できる場合があります。
キレイラインキッズには、このようなデメリットを上回るような大きなメリットもたくさんあります。
メリット
- リーズナブルで分かりやすい費用体系
- おうち時間のみの装着でOK(※1)
- 痛みを感じにくい(※2)
- ひとりひとりにあわせたカスタムメイドの日本製マウスピース
永久歯がきれいに生え揃うための土台を作ることは、歯がすべて生え変わる前の子どもの時にしかできません。
3~11歳(※3)の子どもの頃に治療プログラムをスタートするからこそ、痛みや費用を抑えられ(※2)、装置も短時間の装着のみ(※1)で治療を行うことができます。
※1 日中3時間と就寝時8時間の装着を推奨しています。
※2 痛みには個人差があります。
※3 初診時の年齢。3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
お口の状態はお子さまひとりひとり違うので、まずは提携クリニックで歯科医師に相談してみてくださいね。
お子さまに合った治療方法がきっと見つかるはずです。
※本記事は2023年8月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。