キレイラインキッズ(キレイラインKIDS)は何歳まで?推奨年齢から外れた場合の治療についても解説
目次
「キレイラインキッズは何歳から何歳まででできるのか詳しく知りたい」
「うちの子はまだ小さいけど、もうキレイラインキッズで治療できるのかな?」
自分の歯に自信が持てると、人前で思いっきり笑うことができるようになるなど、見た目以外にもいい影響を与えます。
「お子さまにはできる限り早めに矯正治療を受けさせてあげたい」
「キレイラインキッズという治療プログラムが気になっている」
と考える親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
キレイラインキッズはマウスピースを使って口周りの悪い癖を改善することで、永久歯をキレイに生え揃えるための土台づくりを目的とした治療プログラムです。
大人向けのワイヤーやマウスピースを使って歯を移動させる歯列矯正とは、治療内容・装置などが大きく異なります。
子どものうちにしか行うことのできないキレイラインキッズは、推奨年齢が決められています。
今回はキレイラインキッズの推奨年齢とその理由、すでに推奨年齢から外れてしまっている場合の治療方法などをご紹介します。
キレイラインキッズ(キレイラインKIDS)は何歳から何歳まで?
キレイラインキッズの推奨年齢は3〜12歳です。
この年齢は、日常生活で身についてしまった口周りのよくない癖を改善するのに適した時期であるためです。
推奨年齢は3歳から12歳まで
キレイラインキッズの推奨年齢は、乳歯が生えそろう3歳から永久歯に生え変わる12歳までです。
その中でも3〜5歳のお子さまでキレイラインキッズで治療をしたいという場合は、反対咬合と呼ばれる受け口の症状のみ対象となります。
なお、キレイラインキッズでは治療期間が最低1年かかるので、初診時のお子さまの年齢が3〜11歳であることを推奨しています。
※顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※小児の場合、成長発育がありますので、すべての方が1年間で治療を終了できるというものではありません。一定の効果が得られるのに、必要最小限の期間として1年間を推奨しています。
そもそもキレイラインキッズとは
キレイラインキッズは、今生えている乳歯の歯並びを改善することを目的としているわけではなく、将来生えてくる永久歯がキレイに生え揃うための土台づくりをする治療です。
子どもの歯並びは親から遺伝として引き継がれることもありますが、それ以外に、口腔悪習癖(こうくうあくしゅうへき)が影響を与えていることがあります。
口腔悪習癖とは以下のようなものです。
これらの間違った口周りの筋肉の使い方や癖は、歯並びや咬み合わせに悪影響を及ぼす可能性があります。
永久歯がキレイに生え揃うように、キレイラインキッズでは専用のマウスピースを使って舌やお口の周りの筋肉をトレーニングし、口腔悪習癖を改善します。
キレイラインキッズの推奨年齢は歯の生え変わり時期に関係があった!
私たちの口の中には最初から永久歯が生えているわけではありません。
以下のような過程を経て、最終的に永久歯が生え揃います。
- 乳歯列期
- 混合歯列期
- 永久歯列期
キレイラインキッズに推奨年齢があるのは、永久歯をキレイに生え揃わせるための準備をするという治療目的があるためです。
この治療は永久歯が生え揃ってから行うことはできません。
ここでは、キレイラインキッズの推奨年齢がなぜ3〜12歳なのか、歯の生え変わり時期との関係から解説していきます。
乳歯列期(1歳ごろ~6歳ごろ)
乳歯列期とは乳歯が生えてから、永久歯が生え始めるまでの時期のことをいいます。
乳歯は生後6ヶ月〜1歳ごろから生え始め、3歳ごろまでに生え揃います。
そしてこの後、6歳ごろから永久歯が生え始めるため、乳歯列期は年齢にすると1歳〜6歳ごろまでの期間のことをいいます。
この時期に「子どものすきっ歯が気になる」と感じる人もいますが、あまり心配する必要はありません。
乳歯は永久歯に比べサイズが小さく、次に生える永久歯のためのスペースが余っていることから、自然とすきっ歯になりやすくなっているためです。
この時期にキレイラインキッズが適応できるのは、反対咬合と呼ばれる受け口の症状のみです。
混合歯列期(6歳ごろ~12歳ごろ)【Ⅰ期治療】
混合歯列期とは、乳歯と永久歯の両方が口の中に生えている時期のことを指します。
年齢でいうと6歳〜12歳ごろです。
この時期に行われる子どもの歯列矯正を「Ⅰ期治療」と呼びます。
Ⅰ期治療の目的は顎の成長を促し、永久歯がきれいに生え揃うための土台を作ることです。
乳歯や永久歯を直接動かすことで、今の歯並びを審美的に整えるための治療ではありません。
キレイラインキッズは、この時期の治療に特化したトレーニングプログラム。
骨や筋肉の成長が活発な混合歯列期にキレイラインキッズを行うことで、顎の正しい成長を促したり、口周りの筋肉を鍛えたりすることができます。
また、Ⅰ期治療にはキレイラインキッズ以外の小児用マウスピースを使った治療のほか、床矯正(しょうきょうせい)と呼ばれる顎の骨の幅を拡大する装置などを使う治療法もあります。
永久歯列期(12歳ごろ~)【Ⅱ期治療】
12歳を過ぎたあたりから、永久歯が生え揃ってきます。
この時期に行う子どもの歯列矯正を「Ⅱ期治療」と呼び、歯を正しい位置へ移動させることで歯並びを整えたり、咬み合わせを改善させたりすることを目的とした治療を行います。
永久歯が生え揃ってから行うⅡ期治療は、大人の歯列矯正と同じ装置、治療内容も同じです。
歯列矯正と聞いて多くの人がイメージする、ワイヤーやマウスピースを使って治療を進めていきます。
子どもの歯列矯正を始めるのに適した年齢
早めに子どもの歯列矯正を始めるメリットには、以下のようなものが期待できます。
- 大人の矯正に比べて装置をつける時間が少なくて済む
- 痛みを感じにくく負担を抑えた治療ができる
- 将来的な虫歯や歯周病のリスクが軽減できる
- Ⅰ期治療のみで永久歯が整えば、Ⅱ期治療が不要になることがある
- Ⅱ期治療で抜歯が不要になることがある
※痛みには個人差があります。
このようなメリットは、小さい頃から歯列矯正を始めることで得られる可能性のあるものです。
症状によっては早めに歯科クリニックを受診した方がいい場合もあります。
ここでは、歯列矯正を始めるのに適した年齢について解説していきます。
骨格的な問題がある場合は3~5歳から
Ⅰ期治療は、通常6歳ごろから開始できる治療ですが、骨格的な問題を伴う受け口の症状がみられるときは、早期治療が必要となる場合が多いです。
3〜5歳ぐらいのタイミングで、一度歯科クリニックで相談することをおすすめします。
なお、乳歯が生え揃う時期が3歳ごろなので、これより小さなお子さまの治療は適応外となります。
1〜2歳のお子さまの受け口が気になるという場合、乳歯が生え揃っていないこの時期では、50%ほどの割合で症状が自然治癒することが期待できます。
乳歯が生え揃うまでは経過観察するのが良いでしょう。
永久歯がキレイに生え揃う土台を作るには6歳ごろから
子どもの歯並び治療を始めるのに最も一般的な時期は、永久歯が生え始める6〜7歳ごろです。
6歳ごろから顎が大きく成長しはじめるため、その成長を利用しながら永久歯がキレイに生えそろうための土台作りができるためです。
それ以降でも治療を始めることはできますが、お子さまの歯の状態によっては治療期間が長くなる場合もあります。
Ⅰ期治療の治療期間は大体1年〜長い人では4年程度かかることもあるので、「子どもの歯並びが気になってきた」という方はなるべく早めに歯科クリニックで相談してみるのがおすすめです。
12歳からでも歯列矯正を始められる?
12歳を過ぎて永久歯が生え揃った状態のお子さまの歯列矯正は、Ⅱ期治療となります。
キレイラインキッズのような「永久歯がキレイに生える土台を作る治療プログラム」とは異なり、歯を直接動かす矯正治療になるので、装置や治療内容が変わってきます。
クリニックによってはⅡ期治療にも対応可能な場合があるので、まずは歯科医師に相談してみてください。
ただし、キレイラインキッズの場合は、治療に最低1年はかかるので、基本的には11歳までに初診を受けることをおすすめしています。
※小児の場合、成長発育がありますので、すべての方が1年間で治療を終了できるというものではありません。一定の効果が得られるのに、必要最小限の期間として1年間を推奨しています。
これより大きなお子さまはすでに永久歯に生え変わっていることが予想され、キレイラインキッズの治療目的の段階を過ぎてしまっている可能性が高いためです。
男性16歳以上・女性14歳以上の前歯部分矯正ならキレイラインへ
キレイラインキッズの推奨年齢外である、中高生のお子さまの歯並びが気になる場合、年齢や症状によっては「キレイライン矯正」での治療が可能なことがあります。
キレイライン矯正は「顎の成長完了時期」を目安に、男性16歳以上・女性14歳以上を対象としています。
※近い年齢の方は、レントゲン撮影により適応可否を診断しますので、まずは初回検診専用予約フォーム内【その他・ご要望等】の欄に年齢を記載のうえ、ご来院時に歯科医師にご相談ください。
上下の前歯が治療範囲となりますので、前歯の部分矯正を目的としている場合は、キレイライン矯正を検討してみてはいかがでしょうか。
また、治療を受ける方が18歳未満の未成年である場合は「保護者同意書」の事前記入が必要です。こちらからダウンロードできます。同意書がないと初回検診を受けられないので注意してください。
一部のキレイライン提携クリニックでは、18歳以上でも同意書を求める場合があるので事前に確認すると良いでしょう。
キレイラインキッズでトレーニングするなら早期開始がおすすめ!
キレイラインキッズは、初診時年齢が3〜11歳であれば何歳でも始めることができます。
できるだけ早めにキレイラインキッズを始めることで、痛みを極力抑えた治療ができたり、Ⅱ期治療の負担が軽くなる可能性が高まったりとさまざまなメリットを得ることができます。
※痛みには個人差があります。
また、「もう推奨年齢を過ぎてしまったけどどうしよう?」という方でも心配しないでくださいね。
年齢や症状によっては、キレイラインキッズ以外の治療法で対応できる可能性もあるので、まずは一度、初回検診で相談してみてください。
※3歳~5歳は反対咬合の症状のみ適応。顎関節に症状があるお子さまは適応外です。
※本記事は2024年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。