インビザラインの効果が出るのはいつから?目安の期間と効果を高めるコツ

インビザラインのマウスピース
インビザライン

透明なマウスピースで自然な見た目をキープしたまま歯並びを改善できるインビザライン。

取り外して食事や歯みがきができて、治療前と変わらない毎日を楽しめるのも人気を集める理由のひとつ。(※)

挑戦してみたいなとは思っても「いつごろ効果が見えるんだろう…」と気になりますよね。

今回は、インビザラインでいつから効果を実感できるのかを徹底解説。インビザラインの効果を最大化する方法も紹介します。

※1日の装着時間を守る必要があります。

インビザラインの効果が出るまでどれくらい?実感までのプロセス

インビザラインのマウスピース

インビザラインの効果が出るまでの期間は、一人ひとりの歯並びの症状や治療計画によって大きく異なります。

何ヶ月で効果が出ると断言するのは難しいですが、一般的には数ヶ月かかることが多いです。

そこで、1ヶ月に歯が動く距離や、インビザラインのマウスピース1枚でどれくらい歯を動かせるのかを具体的な数値で解説しながら、効果が出るまでの目安期間を算出してみます。

1ヶ月間に歯が動く距離は0.3〜1mm程度

歯の構造

インビザラインを含む矯正歯科治療で歯が動く距離は、1ヶ月で0.3〜1mm程度とごくわずかです。

ここで歯が動くメカニズムを簡単に説明します。

矯正装置によって歯にくわえられた力は、歯の根っこを覆う組織である「歯根膜(しこんまく)」に伝わります。

歯根膜には伸縮する特性があり、矯正力によって厚みが変化します。すると、その動きに伴って歯を支えている「歯槽骨(しそうこつ)」の吸収と再生が繰り返され、歯が目標の位置まで移動していくのです。

「1mmも動かないなら効果なんて見えない!」と思うかもしれませんが、一気に矯正力をくわえると歯や歯周組織の健康を損ねてしまいます。

適切な力を継続的にかけながら徐々に移動させる必要があるため、鏡で見てもわからないくらいの距離しか動かすことができません。

インビザライン1枚で歯を動かせるのは0.2〜0.25mm程度

インビザラインのマウスピース

一般的に、インビザラインのマウスピース1枚で歯を動かせる距離は0.2〜0.25mm程度です。

インビザラインでは、治療計画に沿ってあらかじめ歯の動きを予測して製作したマウスピースを新しいものに交換しながら歯並びを整えていきます。

1枚で0.2〜0.25mmという数値は、少なくとも1日20時間以上装着するという条件をクリアした場合のものです。

何枚目で実感?インビザラインで効果が出るまでの目安期間

1ヶ月に歯が動く距離は0.3〜1mm程度、インビザラインのマウスピース1枚で歯を動かせるのは0.2〜0.25mm程度ということがわかりました。

インビザラインのマウスピースは、治療計画に基づいて1〜2週間に1回の頻度で交換していくので、それをふまえて1ヶ月で大体どれくらい移動するのかを計算してみましょう。

1週間に1枚ずつ交換していくと1ヶ月で約4枚なので、0.8〜1mm程度移動します。

2週間に1枚の交換では1ヶ月で約2枚、0.4〜0.5mm程度ということになります。

いずれにしても、数字が小さくてよくわからない…というところですよね。

身近な変化にたとえるなら、歯間ブラシを通してもゆとりがあった歯の隙間が、1ヶ月経ってみるとぴったりもしくは窮屈さを感じるかも。

目で見て効果を実感できるかどうかには個人差がありますが、早ければ4枚目あたりから「歯が動き始めたかも?」と気づくかもしれませんよ。

\DDデンタルクリニック/

DDデンタルクリニックの初回検診では、インビザラインの治療経過を予測したシミュレーション画像をお見せしています。

歯科医師によるカウンセリングや先進の精密検査設備を使った歯や顎の状態の検査、さらに3Dスキャナによるシミュレーションまでを含めた初回検診の費用は無料※です!

「私の歯並びがどんなふうに変化していくのか見てみたい!」という方は、ぜひ一度お越しくださいね。

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インビザラインとワイヤー矯正の違い:費用対効果のバランス

電卓を使って計算する女性

「装置が目立たないから」という理由だけで、ワイヤー矯正ではなくインビザラインを検討していませんか?

ライフスタイルにも影響をおよぼすメリットやデメリットをよく理解しないまま治療を始めて「高いお金を払ったのに、こんなことなら他の矯正のほうがよかった…」と後悔したくないですよね。

ここでは、インビザラインとワイヤー矯正の違いを徹底比較して、あなたにとってインビザラインは費用に見合う効果が得られる治療方法なのかどうかをチェックしてみましょう。

インビザライン・コンプリヘンシブパッケージ(全顎)ワイヤー表側矯正(全顎)
インビザラインのマウスピースワイヤー表側矯正
治療費用の目安※150万〜100万円程度50万〜90万円程度
治療期間の目安※11〜3年程度1〜3年程度
見た目への影響近くで見ても気づかれにくい装置が目立ちやすいが、目立ちにくい白色の種類もある
違和感や痛み※2歯が覆われる違和感や圧迫感があるが、痛みを比較的感じにくい装置が頬や舌に当たる違和感や、歯が移動する痛みを感じやすい
食事のしやすさ装置を外して何でも食べられる装置に引っかかるものやくっつきやすいものを避ける必要がある
口腔ケアのしやすさ装置を外して治療前と同じに歯みがきができる装置の周囲に歯ブラシの先が届きにくく、歯みがきが難しい
メリット装置が透明で目立ちにくい
ワイヤー矯正よりも痛みや違和感を感じにくい
食事や歯みがきの際に取り外せる
金属アレルギーがあっても治療可能
歯科医師による調整が不要なので通院回数が少ない
3Dシミュレーションで治療経過のイメージを確認できる
治療期間があらかじめわかるためゴールの見通しが立てやすい
装着時間などの自己管理が不要
治療できる症状の幅が広い
歯の並べ方を微調整できる
インビザラインよりも費用を抑えやすい
インビザラインよりも歯の動きを感じやすい
デメリット装着時間やマウスピースの洗浄など自己管理が必要
症状によっては治療できないケースも
マウスピースを外さないと水以外のものを飲食できない
歯列全体を穏やかに動かすため、ワイヤー矯正よりも歯の動きを感じにくい
装置が目立ちやすい
装置に食べ物が引っかかったり、衝撃で装置が外れることがある
装置によって頬や口腔内を傷つけることも
※1 自社調べ(2022年)
※2 痛みには個人差があります。

透明なマウスピースを装着するインビザラインは、個人差はありますがワイヤー矯正と比較して痛みを感じにくく、見た目が変わるストレスを抑えて歯並びを整えられます。

食事やお口のケアが治療前と変わりなくできるのもいいですよね。

また、治療中にトラブルがなければ計画通りに治療が進みやすく、「結婚式までに歯並びを治したい!」といったゴールを見据えた治療が可能です。

ワイヤー矯正は強い力で早く歯を動かせますが、そのぶん痛みを感じやすいです。

比較的おだやかな力で歯列全体を移動させていくインビザラインは、すぐに歯の動きを感じられなくてもしっかり効果は出るので安心してくださいね。

ここまで読んで「インビザラインの方が私にとっていいことが多い!」と思った人にとって、インビザラインは費用対効果のバランスがいい治療法といえます。

とはいえ、「インビザラインとワイヤー矯正の期間は同じなの?」「インビザラインのほうがもっと安いと思っていたんだけど…」など、想像と違って少しガッカリした人もいるかもしれません。

インビザラインの治療期間を長引かせないコツをまとめた記事や、治療にかかる費用の内訳と負担を軽くするためのポイントを解説した記事もあります。

「インビザラインにしよう!」と思う方だけでなく、「私の歯並びがどんなふうに変わるのか見てみたい」という方も、ぜひ一度DDデンタルクリニックへお越しくださいね。

インビザラインをより効果的に進める方法も

振動型加速装置VPro
顎間ゴム
インビザラインのアタッチメント

インビザラインのマウスピースと併用することで、歯の動きを加速してスピーディーに治療を進めることができる装置や、矯正力を高めてより細やかに歯を移動させる方法があります。

ここでは、歯科クリニックで行っている代表的な3つの方法を紹介します。

加速装置を使用する

振動型加速装置VPro

加速装置とは、光や振動によって歯の動きを促進する装置です。

歯の根っこを支える骨の再生を促したり、マウスピースと歯のフィット感を高めるはたらきがあります。加速装置を使用することで、治療期間の短縮が期待できます。

ゴムかけ(顎間ゴム)を使用する

顎間ゴム

ゴムかけ(顎間ゴム)は、ゴムの引っ張る力をつかって効果的に歯を動かす方法です。

歯の表面やマウスピースに取り付けた突起にゴムをかけて、上下の歯の噛み合わせを整えることや、出っ歯や受け口などの治療効果を高めます。

アタッチメントを装着する

インビザラインのアタッチメント

歯の表面に装着してマウスピースとの密着性を高める装置です。

アタッチメントがマウスピースとの新たな接点となり、歯1本ごとにかかる矯正力を精密にコントロールし、より効果的に歯を移動させます。

インビザラインの効果を高めるポイント

アライナチューイー
デンタルフロス

インビザラインの効果を高めるために、自分でできるポイントを3つ紹介します。

「治療は歯医者さんにおまかせ」ではなく、治療期間中の生活の中で守るべきルールや行うべきケアを知り実行することが、より早い効果の実感にもつながりますよ。

チューイーを使用する

アライナチューイー

マウスピースがしっかり歯に密着するよう、装着する際にはチューイーを使用しましょう。

慣れてくるとマウスピースの装着も簡単に感じるようになるのですが、実際にはごくわずかに浮いたりズレたりする可能性があります。

チューイーを噛み締めることで歯との密着度を高め、すべての歯に確実に矯正力を伝えることが大切です。

装着時間のルールを守る

インビザラインのマウスピースは、1日20時間以上の装着が必要です。

装着時間のルールを守ることが、インビザラインの効果を最大化して治療を成功へ導くためのもっとも重要なポイントになります。

マウスピースを取り外して食事や歯みがきができるのはメリットですが、外している時間が延びるほど歯は元の位置に戻ろうとしてしまいます。しっかり自己管理して、指示された装着時間を守ってくださいね。

歯周病や虫歯にならないよう適切なケアをする

デンタルフロス

治療中にむし歯や歯周病などのトラブルが発生しないように、口腔ケアを念入りに行いましょう。

マウスピースを装着しているお口の中は、唾液が循環しにくく自浄作用が低下し、むし歯や歯周病リスクが高まっています。

普段から使用している歯ブラシのほかにも、タフトブラシやデンタルフロス、マウスウォッシュなども併用して、トラブルを防ぐように心がけてください。

【FAQ】インビザラインについてのよくある質問

インビザラインのロゴ

ここでは、多くの方から寄せられたインビザラインの「効果」に関する質問への回答を紹介していきます。

私の歯並びでもインビザラインで治りますか?

インビザラインは出っ歯やすきっ歯などの部分的な歯並びや、奥歯を含めた噛み合わせの症状など、幅広い症状に適応します。

ごく軽度の症状から重度の歯並びの乱れまでをカバーできて、一般的なマウスピース矯正では難しいとも言われる抜歯を含めた大きな歯の移動など、ワイヤー矯正と同等の治療が可能です。

ただし、歯並びの見た目だけではあなたの歯並びがインビザラインで治せるかどうかを判断することは難しいため、歯科クリニックでくわしい検査を受けるようおすすめします。

インビザラインがダメな理由は何ですか?

インビザラインはすべてのケースに適しているわけではなく、インビザラインができない・向いていない場合もあります。

インビザラインがダメと言われるもっとも大きな理由は、1日の装着時間を守ることやオーラルケアの徹底など、治療を受ける方が自己管理をする必要があることです。

また、重度の歯周病やインプラントがある人、骨格に原因がある人などは、治療を受けることができません。

「私には向いてなさそう…ダメなケースかな」と思ったら、インビザラインができない人や向かない人とその理由、ダメなときの選択肢を解説した記事もぜひ読んでみてくださいね。

インビザラインで顔の形は変わりますか?

インビザラインのマウスピースを装着しただけで顔の形は変わりません。

しかし、歯並びが正しい位置に移動していくのに伴って、顔立ちの印象に変化が見られる可能性はあります。

元の歯並びの症状によって変化の仕方にも違いがありますが、出ていた口元が引っ込んだり、口元やフェイスラインがすっきりして小顔になったように感じる人もいます。

ただし、インビザラインはあくまでも歯列矯正であり、顔の骨格を変える治療ではありません。

顔の形が大きく変化することはないので安心してくださいね。

インビザラインの効果はずっと続きますか?

インビザラインに限らずどの矯正歯科治療でも、歯列が後戻りする可能性があります。

ただし、治療終了後のケアによって、長期間効果を保つことは可能です。

歯列矯正で歯を動かす治療を終えたら、リテーナーという装置を装着する保定治療期間が必要です。リテーナーを装着していない場合、せっかく改善した歯並びが元に戻ってしまう可能性があります。

インビザラインの効果を保つリテーナーの必要性や種類、保定治療期間についてくわしく解説した記事があります。「歯並びがキレイになったのにまた装置を着けるのはイヤ!」という方も、しっかり装着して効果をキープしましょう!

インビザラインで痛くないと効果もない?

インビザラインで痛みを感じなくても効果は期待できます。

痛みの感じ方には個人差があるものですが、むしろ痛みを抑えながら効果的に歯並びを整えることができるのがインビザラインの特徴といえます。

インビザラインはおだやかな力で段階的に歯を動かしていきます。

そのため、痛みを感じていなくても、歯は少しずつ計画的に移動しているので心配ありません。

インビザラインで理想の歯並びをめざそう!

洗面台に置かれたインビザラインのマウスピース

インビザラインの効果は1日で見えるものではありません。

歯列矯正は短期間で見た目さえキレイになればいいというものではなく、歯や歯ぐきの健康を保ちながら、ゆっくりと時間をかけて歯並びを整えていく治療です。

毎日鏡を見ては「まだ効果が出ないの?」とやきもきするかもしれませんが、マウスピースの交換を繰り返していくだけで、しっかり歯並びは理想的な位置まで移動していきますよ。

インビザラインの効果を最大限にするには、治療を受けるあなたの努力も必要です。

毎日ていねいなお口のケアを怠らず、マウスピースを装着する際はチューイーを使ってぴったりフィットさせましょう。

さらに、1日の装着時間をしっかり守ることで、計画通りの治療期間と効果を実現できるのです。

「私の歯並びだとどれくらいの期間で効果が見える?」と思っている方は、ぜひ一度DDデンタルクリニックの初回検診へお越しください。

一人ひとりの症状だけでなく、なりたい口元やニーズに合わせた治療方法のご提案とともに、どう変わっていくのかのシミュレーションも見ていただけますよ。

自信をもって笑顔になれるキレイな歯並びを目指して、今こそスタートしましょう!

※本記事は2025年3月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
※掲載している料金はすべて税込み価格です。

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