インビザラインの外し方にはコツが必要?上手く外せないときの対処法も解説!
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「インビザラインのマウスピースが上手く外せない、どうしても外れないときはどうしたらいいの?」
インビザラインのマウスピースは自分で着脱できるのがメリットですが、外し方が難しいと感じる方も多いです。
特に矯正歯科治療をスタートした数日間は、外しにくさでイライラしたり焦ったりすることがありますよね。
マウスピースは歯並びをきれいに整えるために、ご自身の歯に合わせて精密に型採りして作られています。
このため、歯にぴったり密着していたり、アタッチメントの凹凸があったりして外しにくさを感じやすいのです。
この記事では、マウスピースをうまく外せるようになるために知っておきたい外し方のコツと正しい外し方をご説明します。
コツをつかんでスムーズに外せるようになれば、治療前と同じように食事を楽しんだり歯みがきをすることができますよ。
また、どうしても外れないときにあると便利なアイテムや、間違った外し方によって起こりうるリスクと対処法もご紹介します。
「上手く外せるようになるまでの期間は?外すときに痛いと感じる理由は?」
などの質問にもお答えしています。
インビザライン矯正を始めたばかりの方はもちろん、上手く外せなくて困っている方も、外し方のコツをつかんで治療中のストレスを少しでも抑え、毎日を思いっきり楽しみましょう。
※インビザラインの治療では、歯科医師の指示のもと1日20~22時間マウスピースを装着する必要があります。
インビザラインって外しにくい?正しい外し方とコツを紹介
インビザラインを始めたその日からルーティンになるマウスピースの着け外し。
着けるのは前歯からで比較的スムーズに行えますが、外すときは見えにくい奥歯からなので難しく感じる方も多いですよね。
インビザラインをスタートしたばかりの頃は、慣れていないうえに凹凸した歯並びにマウスピースがぴったり密着しているため外れにくいです。
また、アタッチメントの数が多い方も、歯の表面につく凹凸が増えて外しにくくなります。
しかし、マウスピースの着け外しに慣れるうちに、歯科衛生士さんや歯科医師よりも上手に外せるようになる方もいます。
また、歯並びが整ってくるごとに凹凸が減って外しやすくなってきますよ。
ここでは、インビザラインのマウスピースの正しい外し方と、外し方のコツをご紹介します。
人によっては慣れるまでに時間がかかるかもしれませんが、ゆっくり練習して上手に外せるようになりましょう。
まずはインビザラインの正しい外し方を見てみよう!
インビザラインのマウスピースの正しい外し方の流れを順番にチェックしましょう。
正しい外し方の流れ
- マウスピースの左右どちらかの奥歯部分の裏側に指や爪を引っかける
- 真下に力をかけてマウスピースを浮かせる(下顎の場合は真上に力をかける)
- 2.を奥歯から前歯手前に向けて、奥歯部分が外れるまで続ける
- 反対側の奥歯も同様に1.~3.を行う
- 両側の浮いている奥歯部分を両手の親指と人差し指でつまんで外す
マウスピースを外す際に大切なのは、奥歯の裏側からスタートすることです。
真下または真上に向けて力をかけながら、焦らずに浮かせましょう。
左右の奥歯のマウスピースが浮いてくっついているのが前歯だけになったら、両方をつまんでゆっくり外します。慣れないうちは鏡を見ながらおこなうといいですね。
正しい着け方も合わせて確認しておきましょう。
正しい着け方の流れ
- マウスピースを両手で持つ
- マウスピースを歯列に軽く合わせて装着する位置を確認する
- 左右どちらかの奥歯から反対側の奥歯に向かい、順番にマウスピースをはめていく
- 浮いているところがないように指でマウスピースをしっかりはめ込む
- 最後にチューイーをかんで密着させる
上手く外すには4つのコツを習得しよう!
マウスピースの正しい外し方を試してみても「やっぱりまだ上手く外せない」「外すときに爪が痛い」など、まだまだ困ることもありますよね。
ここでは、スムーズな外し方のコツをご紹介します。
急いでいるときや外出先で、サッと外せるようになりたい方も必見ですよ。
スムーズな外し方のコツ
- 一気に外そうとしない!必ず左右の奥歯から順番に浮かせていく
- 表側ではなく「歯の裏側」から指や爪を引っかける
- 前歯部分は最後!奥歯のマウスピースをしっかり浮かせてから外す
- どうしても外れないときは「アライナーリムーバー」を活用
①一気に外そうとしない!必ず左右の奥歯から順番に浮かせていく
マウスピースは一気に外そうとせず、まずは左右どちらか一方の奥歯部分を先に外してから、反対側の奥歯部分も同様にゆっくり外しましょう。
このとき、奥歯から前歯の手前部分までが一気にガボッと外れる場合もあります。
なかなか外れないからと力任せに押したり引いたりするのではなく、一番奥から前方に向かって少しずつマウスピースを浮かせていきましょう。
②表側ではなく「歯の裏側」から指や爪を引っかける
マウスピースは、必ず歯の裏側から外します。
鏡で確認できる表側から外したくなりますが、歯の表面部分に付いているアタッチメントにマウスピースが引っかかって外しにくかったり、アタッチメントが外れてしまったりすることがあるからです。
歯の裏側の縁に、人差し指の指や爪を引っかけると外しやすいですよ。
また、上顎のマウスピースは真下に、下顎のマウスピースは真上に向かってまっすぐに力をかけて外しましょう。
③前歯部分は最後!奥歯のマウスピースをしっかり浮かせてから外す
急いでいるときなどは、片側の奥歯から一気にマウスピースを外したくなるかもしれません。
しかし、先にお話ししたようにまずは左右の奥歯を片側ずつゆっくり外して、前歯部分は最後に外しましょう。
左右の奥歯部分から前歯の手前部分までのマウスピースをしっかり外したら、浮いたマウスピースを両手の人差し指と親指でつまんで外しきります。
必ず両手で外す習慣をつけておくと、歯にもマウスピースにも負担がかかりません。
④どうしても外れないときは「アライナーリムーバー」を活用
深爪だったり爪を長く伸ばしていたりすると、最初に爪をマウスピースに引っ掛けるところでつまづく方もいますね。
どうしても外れないときやネイルを傷つけたくないときには、マウスピースを浮かせて外しやすくするアライナーリムーバーを使うのがおすすめです。
マウスピースを外す専用の道具には、アライナーリムーバーやイージーリフトなどいくつかの種類があります。
マウスピースケースに入れておいて持ち歩けば外出先でも便利です。歯科医院によって取り扱っている製品が異なるので、ぜひ確認してみてください。
もし間違った外し方をするとどうなる?起こりうる3つのリスクを知って対策を!
マウスピースの正しい外し方やコツを理解していても、いざ慣れてくると外し方が雑になりがちです。
毎日のことなので「ちょっとくらいいいかな、面倒だし」と間違った外し方を続けていると、矯正治療に悪影響が及ぶ可能性もあります。
ここでは、間違った外し方により起こりうる3つのリスクを解説します。
正しい外し方でリスクを回避し、インビザラインでの矯正治療がスケジュール通りに進むように心がけましょう。
リスク①マウスピースの破損
マウスピースを無理に外すと、異常な力がかかって破損する可能性があります。
マウスピースにヒビが入ったり割れたりするとマウスピースの作り直しが必要になる場合もあり、治療期間が延びる原因にもなってしまうのです。
外れないからと力任せに引っ張ったり、前歯部分から外したりしないようにしましょう。
どうしても外れないときには、アライナーリムーバーなどの活用をおすすめします。
リスク②マウスピースの変形
間違った方法でマウスピースを外すと、マウスピースが変形するケースもあります。
ひとりひとりの歯列に密着するよう作られたマウスピースが変形してしまうと、歯列から浮きやすくなって歯に適切な力がかからなくなります。
計画通りに歯が動かないだけでなく、動かす必要がない歯に無駄な力がかかる場合もあるので注意しましょう。
リスク③アタッチメントの脱離
マウスピースを歯の表側や前歯部分から外すと、アタッチメントが引っかかって外れる可能性があります。
歯の表面につけたアタッチメントが外れてしまうと、適切な力が歯にかからなくなるため治療期間が延びてしまう場合もあります。
マウスピースは必ず奥歯部分から・歯の裏側から外すようにしましょう。
もしマウスピースの破損やアタッチメントの脱離があったら…?
マウスピースを毎日正しい方法で外していたとしても、何らかのアクシデントが発生する可能性はあります。
もしも、マウスピースが破損したりアタッチメントが外れてしまったりした場合は、すぐに担当の歯科医師に連絡してください。
マウスピースの多少の変形やアタッチメントの脱離があったとしても、日常生活に問題が生じる恐れは少ないです。
しかし、放置したままでは治療計画にずれが生じる(治療が長引く)リスクがあります。
マウスピースが完全に割れるなどして装着できない場合は、一つ前のマウスピースを装着して後戻りを防ぐ方法もあります。
交換日が近い場合は、次の段階のマウスピースを装着することもできますが、いずれにせよ必ず早急に歯科医師の指示を仰ぐことが大切です。
インビザラインのマウスピースの破損や脱離以外にも、注意しないと治療期間を長引かせるケースが!
詳しくはこちらの記事でまとめています。
インビザラインの外し方でよくある質問を紹介!
「いつになったら上手く外せる?痛い気がするのは自分だけ?」
など、インビザラインの外し方に関する質問にお答えします。
インビザラインを上手く外せるようになるまではどのぐらい期間がかかる?
初めはなかなか難しく感じるかもしれませんが、数日程度でうまく外せるようになる方が多いです。
個人差があるため一概に何日とは言えませんが、コツをつかめば数秒で取り外せるようになります。
ただし、元々の歯並びによってマウスピースが複雑な形になっている場合は、外すときの難易度が高くなるため、慣れるまで期間がかかるケースもあります。
インビザラインを外すとき痛いと感じるのはなぜ?
マウスピースを外すときに、一時的な痛みを感じる場合があります。
これは、マウスピースを外す際に爪で粘膜を傷つけたり、マウスピースのフチで粘膜を刺激したりして感じる痛みです。
また、装着中に歯にかかっていた圧力から急に解放されることでジーンとした鈍い痛みを感じる場合もあります。
※痛みには個人差があります。
インビザラインの外し方のコツをつかんで外せないモヤモヤにさよならしよう
インビザラインのマウスピースを上手く外せるようになるには、まずは正しい外し方を身につけることが大切です。
そして、正しい順序とともに、上手く外すための4つのコツを活用してみましょう。
4つのコツ
- 左右の奥歯部分からゆっくり浮かせる
- 歯の裏側から指や爪を引っ掛ける
- 奥歯部分がしっかり浮いてから前歯部分を最後に外す
- どうしても外れないときにはアライナーリムーバーを使う
「いつになったら上手く外せるんだろう」
と焦ったりイライラしたりしがちですが、鏡を見ながら毎日着脱を繰り返していけば次第に慣れてきます。
また、何度練習しても上手く外せないときには、アライナーリムーバーを使うのもおすすめです。
担当の歯科医師や歯科衛生士さんに外すところを見てもらって、実際に外し方のコツを教わるのもいい方法ですね。
インビザラインに限らず、最初は誰もが外しにくさを感じやすいマウスピース。
しかし、スムーズに外せるようになれば食事や歯みがきもしやすく、今まで通りに友人との食べ歩きも楽しめます。
マウスピースの外し方のコツをつかんで、食前のモヤモヤにさよならしましょう。
※インビザラインの治療では、歯科医師の指示のもと1日20~22時間マウスピースを装着する必要があります。
※本記事は2023年6月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。