ワイヤー矯正の期間はどのくらい?装置や抜歯あり・なしでこんなに変わる!
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目次
ワイヤー矯正は、美しい歯並びや健康的な噛み合わせを手に入れるための効果的な治療法である一方、治療期間の長さに不安を感じる方も少なくありません。
平均的な治療期間は1~3年程度※1ですが、症状や治療計画によって異なります。
本記事では、ワイヤー矯正の治療期間に影響する具体的な要素や、治療をスムーズに進めるコツを詳しく解説します。
忙しい日々の中でも安心して矯正治療に取り組めるよう、ぜひ参考にしてください。
理想の笑顔を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう!
※治療期間には個人差があります。
※保定治療期間は含みません。キレイライン矯正に限らず、すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療期間が必要です。
※1 2022年自社調べ
ワイヤー矯正の治療期間は1~3年程度が目安

ワイヤー矯正の治療期間は、自社の調査によると1~3年程度が目安です。
治療期間の長さに差があるのは、ワイヤー矯正の種類や症状、治療内容が影響するためです。
そのためワイヤー矯正の治療を始める際には、自分に合った矯正方法を選ぶとともに、治療開始前のカウンセリングや診察で、目安期間を把握しておくことも重要です。
以下の表では、表側ワイヤー矯正・裏側ワイヤー矯正・ハーフリンガル矯正それぞれの平均的な治療期間と最長・最短の目安をまとめています。
この表をもとに、治療期間の目安について詳しく説明していきます。
表側ワイヤー矯正 | 裏側ワイヤー矯正 | ハーフリンガル矯正 | |
---|---|---|---|
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目安の治療期間 | 1年~3年程度 | 1年半~3年程度 | 1年半~3年程度 |
最短治療期間 | 9ヶ月 | ||
最長治療期間 |
次の項目では、各ワイヤー矯正の特徴や抜歯の有無など、治療期間に影響を与える3つの要素について解説していきます。
治療の種類や抜歯の有無でも期間は大きく変わる
ワイヤー矯正の治療期間は、たとえ同じような歯並びの症状に見える場合でも、歯や顎の状態や治療内容などの違いにより、一人ひとり大きく変わります。
ここでは、治療期間に特に大きく影響する3つの要素について、それぞれ詳しく解説していきます。
装置を着ける位置別:ワイヤー矯正の治療期間
表側ワイヤー矯正 | 裏側ワイヤー矯正 | ハーフリンガル矯正 |
---|---|---|
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1年~3年程度 | 1年半~3年程度 | 1年半~3年程度 |
◆ ワイヤー矯正では、装置を着ける位置によって治療期間に違いが生じます。また、費用についても治療の種類によって差が出るポイント。ワイヤー矯正について、種類ごとに詳しく解説している記事もありますので、ぜひ参考にしてください。
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抜歯の有無別:ワイヤー矯正の治療期間

ワイヤー矯正の治療期間は、抜歯の有無によっても大きく異なります。
以下の表は、抜歯をともなう治療と非抜歯の場合の、目安となる治療期間を比較したものです。
抜歯の場合 | 非抜歯の場合 |
---|---|
2年〜2年半程度※ | 1年半〜2年程度※ |
抜歯が必要となるケースには、いくつか種類があります。
たとえばもともとの顎が小さく、歯を正しい位置に動かすためのスペースが足りない場合に、抜歯をして歯を動かすためのスペースを作るというのが代表的なケースです。
ほかにも、上下の噛み合わせの悪さや出っ歯、受け口などの症状の度合いによって、抜歯が必要と判断されることもあります。
軽度な不正咬合やスペース確保の必要がないケースなど、非抜歯で問題ない場合には、そのぶん治療期間が短縮されることになります。
治療範囲別:ワイヤー矯正の治療期間
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ワイヤー矯正の治療期間は、治療範囲によっても大きく異なります。
以下の表は、表側ワイヤー矯正における、全顎矯正と部分矯正の目安の治療期間を比較したものです。
全顎矯正 | 部分矯正 |
---|---|
1年~3年程度 | 3ヶ月~1年半程度※1 |
1 症状や動かす歯の本数による
部分矯正は、前歯など目立つ部分のみを整えることを目的とした治療です。
治療範囲が限られているため、全顎矯正と比べて治療期間と費用をおさえられることが大きなメリット。
一方で、重度の不正咬合や全体の歯並びを改善させる必要があるなど、適用できない症例があることが部分矯正のデメリットです。
大人のワイヤー矯正の治療に時間がかかる理由

矯正装置によって歯に圧力をかけることで、歯を支えている骨(歯槽骨)の吸収・再生が繰り返されて歯が動いていくというのが歯列矯正の基本です。
しかし急激に圧力をかけると、歯や歯ぐきにダメージを与えてしまうため、慎重に進めなければなりません。
そのため、大人でも子どもでも、歯を動かすというプロセス自体に時間がかかるというのが大前提となります。
◆ 歯が動くメカニズムについては別の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
子どもの場合には、顎の骨が柔軟で、歯が動きやすい成長途中であることなどが影響し、大人よりもワイヤー矯正の治療期間が短くなる傾向があります。
一方、大人になると成長は止まり、子どもよりも代謝が悪くなります。
そのため同じ量の歯を動かすのにも時間がかかるのです。
さらに、大人は子ども以上に歯やお口の中の状態に個人差が大きく、これが治療の進行に影響を及ぼすこともあります。
とはいえ、大人のワイヤー矯正が持つメリットは、見た目の改善だけではありません。
歯並びや噛み合わせが整うことにより、将来的な健康にもポジティブな影響を与えてくれます。
理想の結果を得るためにも、治療には時間がかかることを念頭におき、早めに相談するのがおすすめです!
装置がつくまでどのくらい?ワイヤー矯正の流れと期間の内訳



ワイヤー矯正の流れを簡単に説明すると、カウンセリングから装置がつくまでに約2ヶ月かかり、そこからの治療期間は1~3年程度です。
さらにワイヤー矯正が終了したあとの保定治療期間が約1~2年となります。
こちらの項目で、画像や説明を確認しながら、自分に合ったスケジュールを考えてみてくださいね。
1.ワイヤー矯正を始めるまでの準備期間

ワイヤー矯正を始めるときには、矯正装置を装着する前に1~3ヶ月程度の期間をかけて、準備を進めていきます。
最初にカウンセリングをおこない、レントゲンなどの精密検査での診断結果をもとに、治療計画や費用が提示されます。
治療をおこなうとなったら歯型を採取し、矯正装置の製作が始まります。
一方でむし歯治療や歯石除去などの事前処置が必要な場合もあり、処置内容によって準備期間は前後します。
抜歯が必要な場合はさらに時間がかかることも考慮しておきましょう。
2.ワイヤー矯正の治療期間

ワイヤー矯正の場合には、ブラケットやバンドなどの細かい矯正装置を複数回に分けて装着し、歯にワイヤーを通していよいよ本格的な治療開始となるまで約2ヶ月程度かかることもあります。
ワイヤー矯正の治療が開始されたあとも、歯を計画通りに動かすため、定期的な通院が必要です。
通院頻度の目安は1~2ヶ月に1回程度で、矯正装置の調整や交換を含むメンテナンスをおこないます。
治療期間は、不正咬合の症状や装置の種類によって異なりますが、全顎矯正で平均1~3年程度が目安です。
3.ワイヤー矯正完了後の保定期間
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ワイヤー矯正の装置を取り外したあとには、歯並びを固定させるための保定治療期間に入ります。
矯正装置を取り外した直後の歯は、歯槽骨もまだ不安定な状態で、もとの位置に戻ろうと動いてしまうため(後戻り)、リテーナー(保定装置)を使用して歯並びを固定します。
保定治療期間は最低1年から動的な治療と同等の期間になることが一般的です。
取り外し可能なタイプのリテーナーが多く、日常生活への影響は少ないですが、指定された時間はしっかり装着する必要があります。
保定治療の徹底は、ワイヤー矯正で整えた歯並びの後戻りを防ぎ、将来的にもきれいな歯並びを維持していける安定した状態へとつながる重要なポイントです。
ワイヤー矯正を1日でも早く終わらせる方法は?

ワイヤー矯正の治療期間を1日でも短くするためには、日々のケアを徹底しながら、治療計画どおりに進めていくことが重要です。
治療期間を長引かせる要因を知り、適切な対策を取っていくことで、予定どおりの治療終了を目指せます。
要チェック!治療期間が長くなってしまう要因
ワイヤー矯正の治療が予定よりも長引く原因は、主に以下のようなものがあります。
1. 通院スケジュールの遅れ
ワイヤー矯正の治療中には、1~2ヶ月に1回程度の定期的な通院が必要です。
通院時に矯正装置の調整や治療の進捗確認などがおこなわれるため、通院を怠ると治療が計画通りに進まなくなります。
通院を後回しにすることのないように、あらかじめスケジュール調整がしやすい時期を選んで治療を開始するのも、治療期間を長引かせない対策のひとつです。
2. むし歯などお口のトラブル
ワイヤー矯正中は、ワイヤーやブラケットに食べかすや歯垢がたまりやすく、むし歯や歯周病のリスクが高まります。
むし歯などが発生すると、治療が中断されることもあるため、矯正治療全体の期間が長引く原因になります。
ワイヤー矯正の治療中には、これまで以上に丁寧な歯磨きをおこなうことが重要です。
正しい歯ブラシの角度や適切なブラッシングの強さを意識し、1本1本の歯を丁寧に磨いていきましょう。デンタルフロスなどを活用することも有効です。
3. 舌癖(ぜつへき)がある
舌で前歯の裏側を押したり、歯と歯の間から舌を出したりなどの舌癖は、ワイヤー矯正の治療を邪魔する要因です。
たとえば、出っ歯を改善するためにワイヤー矯正をしていても、舌で前歯を押す癖があると、前歯を思いどおりに動かせなくなることも。
また、ワイヤー矯正の治療が終了したあとも、舌癖があると、せっかく整えた歯並びが後戻りなどで崩れてしまうリスクも高まります。
舌癖は、自身で直していくしかありませんので、MFT(口腔筋機能療法)と呼ばれるトレーニングをおこなうなどの対策を早めに取っていきましょう。
4. 矯正装置の破損
ワイヤー矯正で使う装置は、形状記憶合金で頑丈に作られていますが、ごくまれにブラケットが外れたり、ワイヤーが抜ける・折れるなどのトラブルが発生することがあります。
矯正装置の修理や再調整が必要になると、治療計画に遅れが生じます。
かたい食べ物や前歯で噛みちぎるなどの行為は、装置の破損や外れる原因となります。
ワイヤー矯正の治療期間中は、かたい食べ物をなるべく避けたり、小さく切ったりなどの工夫をして、トラブルを予防しましょう。
予定よりも治療期間を長引かせないコツ
ワイヤー矯正の治療期間を予定どおり、あるいは短縮して終わらせるためには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
以下のコツを実践することで、効率的に治療を進めることができます。
ワイヤー矯正の治療期間を長引かせないコツ
- 信頼できる歯科医院で矯正装置の相談をする
- 外科的治療やワイヤー矯正以外の治療も併用する
- 定期的な通院とメンテナンス
- 適切な口腔ケアで清潔を保つ
- 歯に負担をかけない食事を心がける
- 悪い癖の改善や健康的な生活の実践
◆ ワイヤー矯正の治療を早く終わらせる具体的な方法については、別の記事でくわしく解説しています。日々のケアを徹底し、理想の歯並びを効率よく手に入れましょう。
早く終わらせたい理由がある人は事前に歯科医師と相談しよう

ワイヤー矯正の治療期間の目安である1~3年は、「長すぎる」と感じる方も多い年月かもしれません。
特に結婚式や卒業、就職といった大きなイベントを控えている方は、そのタイミングにぶつからないように終わらせたいと思いますよね。
治療のタイミングに関して希望がある方は、ぜひ早めに歯科医師に相談することをおすすめします。
治療方針や矯正装置の種類などで、治療期間を短縮するための方法が提案されることもあります。
また、患者自身の協力が必要なポイントについても事前に確認することで、効率的に治療を進められるようになるでしょう。
「治療が長引くかもしれない……」と不安に感じている方でも、適切な計画を立てることで納得のいくスケジュールを実現できます。
迷っている方はぜひ一歩踏み出してみてください。
歯科医師との相談が、あなたの理想に近づく第一歩になりますよ!
※本記事は2025年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。