ワイヤー矯正を早く終わらせる方法!治療期間を短縮するため6つのポイント

ハーフリンガル矯をしている女性
歯科矯正全般

ワイヤー矯正は、適応できる症状が多く、細かい調整がしやすいなどのメリットを持つ矯正歯科治療の方法です。

一方で、マウスピース矯正と比べて長引きやすい治療期間にストレスや不便さを感じることも少なくありません。

本記事では、ワイヤー矯正の治療期間の目安や、少しでも早く終わらせる方法として実践的なポイントを6つご紹介します。

理想の口元を目指して、より効率的に治療を進めていきましょう。

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法はある?

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法はある?

治療期間が長くなる印象のワイヤー矯正ですが、治療方法の工夫やセルフケアの徹底など、早く終わらせるためのポイントはいくつかあります。

ただし、ワイヤー矯正の治療期間は個人差が大きいため、信頼できる歯科医師によく相談することが重要。

まずはこの項目で、いくつかあるワイヤー矯正の種類別の治療期間の目安を知っていきましょう。

ワイヤー矯正の治療期間には個人差がある

ワイヤー矯正の治療期間が気になり、SNSなどで検索していろいろな体験談を目にして何が正解なのか戸惑う方も少なくないことでしょう。

一般的なワイヤー矯正の治療期間は、全体矯正で1年〜3年程度とされています。(※)

しかし、年齢や歯ぐきの健康状態、生活習慣なども治療期間に影響を与えるため、適切な治療期間の見通しを立てるためには信頼できる歯科医師とよく話し合うことが大切です。

※2022年自社調べ

通常のワイヤー矯正の治療期間目安

ワイヤー矯正の種類

奥歯を含めた全体(全顎)矯正の場合、一般的な表側のワイヤー矯正なら治療期間の目安は1年~3年程度とされています。

一方で、おもに前歯を集中して治療する部分矯正の場合には、3ヶ月~1年半程度が治療期間の目安です。

全体矯正でも部分矯正でも、歯を動かす仕組みは変わりません。

どちらも矯正装置によって歯に適切な力を加えることにより、ゆっくりと歯を動かして歯並びを整えていきます。

矯正歯科治療で歯が動く量は、1ヶ月で最大1mm程度です。動かす歯の本数ではなく、歯の移動量が治療期間に影響を与えます。

また、ワイヤー矯正には、「表側矯正」「裏側矯正」「ハーフリンガル矯正」があります。

それぞれの治療期間の目安は、以下のとおりです。

通常のワイヤー矯正の治療期間目安

ワイヤー矯正が早く終わる人の特徴

ワイヤー矯正が一年で終わったり、想定していた治療期間よりも早く終わったりする人には、年齢が若い・成長期の子ども・歯や歯ぐきの健康状態がいいなどの特徴があります。

また、歯並びの症状が軽度の場合には比較的早く終わることもあります。

歯列矯正が早く終わる人の特徴をさらにくわしく解説している記事もありますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法6つ

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法6つ

ワイヤー矯正を早く終わらせるためには、治療前の準備や治療中の心がけが重要です。

歯列矯正はカウンセリングや精密検査、矯正前の準備期間から始まり、矯正期間、保定治療期間と段階的に進行します。

それぞれの段階で、クリニックのサポートだけでなく、自分自身の生活習慣やケアの取り組みが治療期間に影響します。

ここからは、ワイヤー矯正を早く終わらせる方法として、6つのポイントをくわしく解説します。

1.信頼できる歯科医院で矯正装置の相談をする

ワイヤー矯正

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法のうち、最初に重要なポイントとなるのは、信頼できる歯科医院での相談です。

自分の歯並びの症状や目指すゴールに合った治療方法の提案はもちろんのこと、「なるべく早く終わらせたい」という希望にも柔軟に対応してくれる歯科医師を選ぶといいでしょう。

また、ワイヤー矯正は歯科医師の手作業による治療です。

そのため完成度の高い仕上がりや短い治療期間を求めるなら、熟練した技術力を持っていることも重要な要素となります。

たとえば口ゴボ改善を目的としたワイヤー矯正を提供しているDDデンタルクリニックでは、先進的な技術を駆使し、3Dシミュレーションや韓国の歯科医師との連携など、精度と効率を両立させています。

このようなクリニックを選ぶことで、適切な治療計画で必要以上に長引かないワイヤー矯正が実現するでしょう。

先ほど軽く触れましたが、ワイヤー矯正の治療期間は使用する矯正装置によっても異なります。種類ごとのワイヤー矯正の違いについてくわしく解説している記事もありますので、ぜひ参考にしてください。

2.外科的治療やワイヤー矯正以外の治療も併用する

外科的治療やワイヤー矯正以外の治療も併用する

ワイヤー矯正を早く終わらせる方法には、外科的治療や他の矯正方法を併用するなどの選択肢もあります。

たとえば、代表的な外科的治療である「インプラント矯正」や、歯を削ってセラミックで補う「セラミック矯正」、歯槽骨の表層部分を傷つけることにより歯をより早く広範囲に動かす「コルチコトミー法」などを組み合わせることで、治療効率を高めることが可能です。

短縮できる治療期間の目安は方法によって異なり、自分に合った方法を選ぶためには、歯科医師との相談が必要となります。

3.定期的な通院とメンテナンス

歯医者の看板

ワイヤー矯正中は、歯科医師による定期的なメンテナンスが必要です。

通院頻度は、矯正装置の種類などにより異なりますが、1ヶ月~3ヶ月に一度が目安。

定期的なメンテナンスでは、歯の動き方やズレに合わせて装置の調整を行います。

また、矯正治療中はむし歯や歯周病のリスクが高まるため、お口のトラブルチェックや、クリーニングで口腔内を清潔に保つこともメンテナンスに含まれます。

このメンテナンスを怠ると、ワイヤー矯正の治療期間が長引くなど、当初の治療計画どおりに進まない可能性があります。

早く終わらせるためにも、歯科医師から指示された通院スケジュールは守ってくださいね。

4.適切な口腔ケアで清潔を保つ

デンタルフロス

ワイヤー矯正は歯に直接装置を着けるため、どうしても歯ブラシが届きにくい部分に汚れが溜まりやすくなります。

また、唾液の循環も少なくなり、細菌が増殖しやすい状態です。

ワイヤー矯正の治療中にむし歯になると、位置や進行具合によっては矯正装置を一度外して、むし歯治療を行う可能性もあります。

そのため矯正治療中は、通常以上に丁寧なブラッシングを意識し、歯間ブラシやデンタルフロスを活用し清潔さを保つことが重要なポイント。

口腔内を清潔に保つことにより、むし歯や歯周病の予防につながり、矯正治療の中断リスクを防げます。

治療開始前にむし歯があればしっかり治してから矯正をスタートすることも大切ですね。

5.歯に負担をかけない食事を心がける

パスタを食べる女性

かたい食べ物や粘り気が強いものは、矯正装置を破損させたり、外れてしまったりするリスクがあるため、注意が必要です。

具体的な食品には、ナッツ類やおせんべい、キャラメルなどがあげられます。

こうした食べ物を食べるときには、ひと口サイズにカットするなど、歯に負担をかけないように工夫をするようにしましょう。

また、砂糖を多く含んだ飲食物を控えてむし歯予防をすることや、歯に挟まりにくい食べ物を選ぶなど、装置のトラブル防止とお口の健康維持も意識してくださいね。

6.悪い癖の改善や健康的な生活の実践

正しい舌の位置と誤った舌の位置

舌で歯を押す癖や口呼吸などの習慣は、歯に不要な力をかけてしまい、ワイヤー矯正をつけていても、歯の動きを邪魔してしまいます。

こうした歯にとって悪い癖を改善することは、スムーズに治療を進めるための大きなポイント。

また、歯ぎしりや歯周病などのリスクを高めるストレスや、喫煙といった生活習慣にも注意が必要です。

十分な睡眠時間を確保してストレスを軽減させたり、禁煙にチャレンジしたりするなど、健康的な生活を心がけましょう。

1日でも早く終わらせたい!治療期間が長引く原因を知ろう

歯科医師と患者

ワイヤー矯正の治療期間には個人差が大きく、長くなる大きな原因には、「歯並びや噛み合わせの症状の重さ」「矯正装置の種類」があります。

歯並びや噛み合わせの症状が強い場合、歯の移動に時間がかかるため、治療期間が長くなる傾向があります。

また、選ぶ矯正装置の種類については、裏側矯正やハーフリンガル矯正は調整が複雑になるため、表側矯正と比べて治療が長くなりやすいです。

矯正歯科治療は、用いる装置によって治療期間に差があるため、歯科医師とよく相談しながら、納得したものを選びましょう。

ワイヤー矯正の治療期間にまつわるQ&A

ワイヤー矯正の治療期間にまつわるQ&A

ここからは、ワイヤー矯正の治療期間についてよくある疑問を解消していきましょう。

ワイヤー矯正を早く終わらせるデメリットは?

ワイヤー矯正の治療を早く終わらせようと無理に歯を動かすと、過剰な負担がかかり、歯や歯ぐきに悪影響を及ぼすリスクがあります。

矯正歯科治療は、自分に合った適切な治療計画のもと治療を進めることで、矯正後の後戻りを防いだり、再診料を予算どおりにおさえられるなどのメリットが生まれます。

ワイヤー矯正で歯が動くまで何日かかりますか?

ワイヤー矯正で歯の動きを実感するまでには、装置を取りつけてから1ヶ月前後かかります。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組みは、歯に取り付けたブラケットと呼ばれる矯正装置にワイヤーを通して、適切な力をかけて移動させるもの。

力の加え方など、ワイヤー矯正の仕組みをくわしく解説している記事もありますので、参考にしてみてくださいね。

ワイヤー矯正の痛さは?痛みのピークはいつですか?

ワイヤー矯正の痛さには、装置が当たることによる痛みや、歯が動くときの痛みなどがあります。

一般的には、装置を取りつけてから3~6時間後で痛みを感じ始め、翌日にピークを迎えるとされています。

歯が動くときの痛みについては、1週間程度経つと感じにくくなるケースがほとんどです。

※痛みには個人差があります。

ワイヤー矯正を早く終わらせて理想の口元を手に入れよう

歯科矯正中の女性笑顔

ワイヤー矯正は治療期間が長引くイメージがありますが、適切な方法と心がけ次第で、早く終わらせることも可能です。

まずはあなたに合った矯正装置の提案ができ、希望の治療期間の要望に応えてくれる信頼できる歯科医院を選ぶことから始めましょう。

また、治療が始まってからは、普段以上にお口のケアを丁寧に行い、通院やメンテナンスでトラブルを防ぎ、治療をスムーズに進めることが重要です。

今回ご紹介した方法を実践し、少しでも早く理想の口元を手に入れましょう!

※本記事は2025年1月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。

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