軽度の出っ歯の基準とは│矯正すべき?放置するリスクと治療の選択肢

出っ歯

自分の出っ歯が「軽度」かどうか、意外と判断がつきにくいもの。

放っておくと悪化することもあるため、見分け方や治療が必要なケースを知っておくことが大切です。

この記事では、軽度の出っ歯に多い原因やセルフチェックの方法、症状に合った治療法までやさしく解説します。

軽度の出っ歯とはどのくらい?|症状の見分け方

「軽度の出っ歯」とは、上の前歯が下の前歯より4〜5mmほど前に出ている状態。

でも、正直「ミリ単位で言われても…?」と戸惑う方も多いかもしれません。

ここでは、出っ歯と判断される基準やセルフチェックの方法、重度との違いをくわしく解説します。

出っ歯(上顎前突)と判断される基準

出っ歯(上顎前突)と判断される基準

上の前歯が下の前歯より4mm以上前に出ている場合に、歯科では「出っ歯」と診断されることがあります。

出っ歯は「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」とも呼ばれ、見た目や噛み合わせに影響することもある歯並びの特徴で、その程度によって軽度〜重度まで段階があります。

出っ歯が軽度かどうか確認する方法

「軽度の出っ歯」とは、上の前歯が下の前歯より4〜5mmほど前に出ている状態を指します。

4mm以上の差があれば出っ歯の傾向があるとされますが、自分の出っ歯が軽度かどうか、気になる方は鏡の前でセルフチェックしてみましょう。

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  • 上下の前歯の先端を定規などで測ると、4mm以上の隙間がありますか?
  • 鏡で横顔を見たときに、上の前歯が強調されて見えますか?
  • 口を閉じると、顎に梅干しのようなシワができますか?
  • 唇が閉じにくいと感じることはありますか?

このような特徴があれば、それは出っ歯のサインかもしれません。

軽度の出っ歯に当てはまる可能性も考えられるので、気になる場合は歯科医院での相談をおすすめします。

前歯が6mm以上出ているなら重度の出っ歯

上の前歯が下の前歯よりも6mm以上突出している場合は「重度の出っ歯」と診断されることがあります。

軽度と重度の違いは、上下の前歯の前後差によって判断されることが多く、6mm以上がひとつの基準です。

このレベルになると、見た目の印象だけでなく、噛み合わせや発音など機能面にも影響が出る可能性があります。

セルフチェックの結果、「6mm以上差がある」「ひどい出っ歯かも…」と感じた方は、重度の出っ歯の重症度・原因・症状について解説した記事をぜひ読んでみてください。

軽度の出っ歯でも放置すべきでない理由

軽度の出っ歯でも放置すべきでない理由

軽度の出っ歯であっても、横顔や口元のバランスといった見た目だけでなく、心や身体の健康に影響を与えることがあります。

気になっている今なら、「マウスピース矯正」「部分矯正」など、目立ちにくく負担の少ない方法で整えることも可能です!

見た目が気になることでの精神的な影響

軽度の出っ歯でも、見た目を気にすることで精神的なストレスがじわじわと積み重なることがあります。

たとえば…

  • 鏡や写真で出っ歯が気になり、自己肯定感が下がる
  • 人前で笑ったり会話したりするのをためらう
  • 発音が不明瞭になりがちで、コミュニケーションに自信が持てなくなる

健康への影響

軽度の出っ歯でも、噛み合わせのわずかなズレや口の閉じにくさから、放置すると思わぬ健康リスクにつながります。

  • 口呼吸になりやすく、お口の中の乾燥によってむし歯や歯周病リスクが上昇
  • 前歯に負担がかかり、顎関節症や肩こり・頭痛の原因に
  • よく噛めずに消化が悪くなり、胃腸への負担が増えることも

QOL(生活の質)の低下

軽度の出っ歯だからと軽く考えていると、実は日々の生活の中で「ちょっとした困りごと」が積み重なることもあります。

  • 笑うと唇が前歯に引っかかって、笑顔が不自然になりがち
  • 前歯で食べ物がうまく噛み切れず、食事中に焦る
  • 話しているときに「口紅、歯についてない?」と気になる
  • カメラを向けられると、つい口元を手で隠してしまう
  • マスクを外す瞬間「前歯…」と口を慌てて閉じる

出っ歯が悪化する可能性も

今は軽度の出っ歯だったとしても、放置していると年齢とともに徐々に症状が悪化してしまうケースもあります。

  • 前歯の傾きが強くなり、前歯以外の歯並びまで悪くなっていく
  • 噛み合わせのズレから骨格や歯ぐきに影響が出て、治療がむずかしくなる
  • 治療期間の長期化や治療費用の高額化など、負担が大きくなることも

「軽度だから大丈夫」と思っている今こそ、治療を始めるチャンス。早めの一歩が、自然に笑える未来をつくります。

出っ歯の原因とは?│遺伝・癖・骨格の関係を解説

出っ歯の原因は、大きく分けて「遺伝的な影響」「日常の癖」「骨格」の3つ。

たとえば、上下の顎のバランスが生まれつきズレていたり、口呼吸や舌の癖、頬杖などの習慣が影響して、少しずつ出っ歯になってくることもあります。

一見軽度かな?と思えるような出っ歯でも、実は骨格や噛み合わせの問題が関係する重度に近いケースも。

原因によっては放置することで出っ歯が悪化してしまう可能性もあるので、今のうちに自分の出っ歯の原因を知っておくことが大切です。

「両親が出っ歯だから遺伝したのかも…」「遺伝じゃないのになぜ出っ歯に?」と気になる方は、出っ歯の原因や遺伝の関係について解説した記事も、あわせて参考にしてみてくださいね。

軽度の出っ歯に向いている治療方法

軽度の出っ歯に向いている治療方法

軽度の出っ歯には、「マウスピース矯正」「ワイヤー矯正」が選ばれることが多く、なかでもマウスピース矯正は装着中の違和感が少なく、治療中であることがわかりにくいのが魅力です。

マウスピース矯正|症状によっては前歯だけ動かす方法も

「マウスピース矯正」はワイヤー矯正に比べて目立ちにくく、取り外しもできるので、食事やおしゃれも普段どおり。決められた装着時間を守るだけで、ムリなく治療を続けられます。

治療する範囲によって、前歯だけを整える「部分矯正」や、上下の歯列全体を整える「全顎矯正」という選択肢があります。

部分矯正

部分矯正|キレイライン矯正

軽度の出っ歯が気になる方には、前歯だけを動かす「部分矯正」という選択肢があります。

DDデンタルクリニックグループで提供している「キレイライン矯正」は、マウスピースを使って抜歯をせずに短期間で前歯を整える部分矯正。

歯列全体の矯正よりも費用や通院の負担が抑えられ、始めやすいのがポイントです。

治療数豊富なDDデンタルのキレイライン矯正はこちらをご覧ください。

全顎矯正

全顎矯正|インビザライン

前歯だけでなく、奥歯の噛み合わせを含めた全体の歯並びを整えるなら、「全顎矯正」が向いています。

DDデンタルクリニックグループでは、世界中で多くの治療実績を持つ「インビザライン」に対応。

透明な装置で目立ちにくく、個人差はありますが痛みも比較的感じにくいため、忙しい日常にもムリなくなじみます。

DDデンタルはインビザラインをリーズナブルな価格でご提供!詳細はこちらをご覧ください。

ワイヤー矯正|さまざまな症例に対応

ブラケットとワイヤーを用いて歯を動かす「ワイヤー矯正」は、軽度の出っ歯だけでなく、マウスピース矯正では対応が難しい複雑な症状の治療も可能です。

「表側矯正」「裏側矯正」から、見た目やライフスタイルに合わせて選べます。

表側矯正│目立つが治療精度が高い

もっとも一般的な「表側矯正」は、歯の表側に装置をつける治療方法。見た目は目立つものの、あらゆる症例に対応できます。

DDデンタルクリニックグループの「審美ワイヤー矯正」は、比較的目立ちにくい装置で、きれいな歯並びと横顔の美しさを同時に目指せます。

DDデンタルのEラインを考慮した韓国発ワイヤー矯正はこちらをご覧ください。

裏側矯正│舌側に装置を着けるから目立たない

歯の裏側(舌側)に装置を装着する「裏側矯正」は、外から見えにくく、人に気づかれにくい矯正方法として注目されています。

DDデンタルクリニックグループでは、次世代型の裏側矯正「ブラーバ矯正」を提供。

精密なカスタム設計で見えにくさはそのままに、短期間での治療が目指せます。

「矯正してみようかな…でも、どの方法が合ってるの?」そんな方のために、出っ歯の矯正にかかる費用や期間、自分に合う矯正方法の見つけ方をまとめてご紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね。

DDデンタルで治療できるスピーディーな裏側矯正ブラーバはこちらをご覧ください。

軽度の出っ歯でよくあるお悩み(Q&A)

「軽度の出っ歯」に関する、よくあるお悩みや疑問にお答えしていきます。

Q1. 軽度の出っ歯の矯正費用は?

軽度の出っ歯の矯正費用は治療する範囲や矯正方法によって大きく変わります。

前歯のみを治療する「部分矯正」の場合、目安の費用は以下のとおりです。(※)

  • ワイヤー表側矯正
    15万〜60万円程度
  • ワイヤー裏側矯正
    30万〜70万円程度(治療本数によります)
  • マウスピース矯正
    20万〜45万円程度

奥歯の噛み合わせまで整える「全顎矯正」になると治療範囲も広がるため、費用はやや高額になります。(※)

  • ワイヤー表側矯正
    50万〜90万円程度
  • ワイヤー裏側矯正
    90万〜140万円程度
  • マウスピース矯正
    40万〜100万円程度

※自社調べ(2022年)

Q2. 軽度の出っ歯なら自力で治すことは可能?

結論から言えば、たとえ軽度の出っ歯だとしても自力で治すことはほぼ不可能です。

間違った方法でムリに歯を押し続けると、歯ぐきや顎に負担がかかるため、お口の健康を損ねるリスクがあります。

「舌の位置トレーニング」「マッサージ」などは、お口まわりの筋肉をほぐしたり、悪い習慣を改善したりするため、歯並びの悪化を防ぐ手段にはなるものの、これのみでの出っ歯の改善は期待できません。

Q3. 出っ歯の矯正は相談だけでも可能?軽度な場合は?

もちろん、ご相談だけでも可能です。

治療をするべきかと迷うのは自然なこと。出っ歯の原因には前歯の傾きだけではなく、噛み合わせや骨格が関係しているケースもあるため、まずは専門の歯科医師に相談するのがおすすめです。

治療の必要性や方法を客観的に知ることで、自分にとってベストな選択ができますよ。

DDデンタルクリニックグループでは、無料の初回カウンセリングを実施しています。(※)

「自分では軽度だと思うんだけど相談してもいいのかな…」と迷っている段階でも大丈夫!気軽にご相談くださいね。

※1 予約完了画面でLINE友だち登録をしていただき、初回検診のご来院時に受付でクーポンをご提示いただくと、初回検診料が無料となります。会計時にクーポンをご提示いただけなかった場合は、通常の初回検診料が発生します。

軽度な出っ歯でも気軽にご相談ください

軽度な出っ歯でも気軽にご相談ください

「これくらいなら大丈夫かも…」と思っていても、出っ歯は見た目だけでなく、噛み合わせやお口の機能に影響が出ているケースも少なくありません。

軽度のうちに対処すれば治療の選択肢も広がり、費用や期間を抑えやすくなるだけでなく、将来的な心身の負担も軽くできますよ。

DDデンタルクリニックグループでは、出っ歯の症状や原因を解消するだけでなく、どこから見てもバランスの整った口元を目指す、多彩な審美矯正を提供しています。

「治療を始めるかどうかはまだ決めていないけど…」「出っ歯が治ったらどんな横顔になるのか知りたい!」という方も大歓迎です。

まずは、あなたのお口の状態を一緒に確認してみませんか?

※本記事は2025年7月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

【この記事の監修歯科医師】
重永基樹 先生
【この記事の監修歯科医師】
重永基樹 先生
1999年愛知学院大学歯学部卒業。
1999年より都内矯正認定医のクリニックに勤務し、矯正とインプラントを中心に臨床に従事。
2002年都内新宿区にて開業、様々な矯正治療を取り入れマウスピース矯正も20年以上実践。
その後都内に4医院、九州に1医院を展開。
2023年より全国16医院の矯正歯科クリニックの総合監修、指導を行う。

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