安いマウスピース矯正はおすすめ?値段の理由と選び方
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マウスピース矯正は、治療中でも口元が目立ちにくく、さらに値段が安いので、人気が高まっている歯列矯正方法。
「なぜこんなに安くできるの?」「私もやってみたい!」と思っている方は多いかもしれませんね。
しかし、「10万円で治療可能!」というような、驚くほど安い場合には注意も必要なんです。うっかり値段だけを見て決めてしまうと、あとで後悔してしまうリスクもあるんですよ。
そこでこの記事では、マウスピース矯正が安い理由と、安いだけで選ぶリスクや注意点についてわかりやすく解説。
歯並びをキレイにしたいあなたのための、選び方やチェックポイント、マウスピース矯正がおすすめな人も紹介していきます!
マウスピース矯正の費用が安い3つの理由
マウスピース矯正は思っているより安い値段のところがたくさんありますが、その理由は「治療範囲」「装置のコスト」「ブランドの工夫」の3つです。
歯列矯正というと「100万円ぐらいかかりそう」というイメージを持つ方が多いのですが、なぜマウスピース矯正は安くできるのでしょうか?
それぞれの理由をくわしく見てみましょう。
1.治療範囲が限定的な部分矯正が多いから
マウスピース矯正に限らず、歯列矯正は治療する範囲によって、「部分矯正」と「全体(全顎)矯正」の2種類があります。
<部分矯正>
部分矯正は前歯を中心に治療します。「気になるのは数本の前歯だけ」という比較的症状が軽い方に向いています。
<全体(全顎)矯正>
全体(全顎)矯正は前歯~奥歯まで、歯列全体を治療します。ガタガタが目立つ方や症状が重い方に向いています。
マウスピース矯正は、多くが部分矯正です。
部分矯正は、治療する歯が全体矯正より少なく、軽度~中等度の症状を対象としているため、そのぶん治療期間も短く、費用を抑えやすいのです。
ただし、マウスピース矯正でも、全体(全顎)矯正のものもあります。
たとえば、インビザラインのコンプリヘンシブパッケージは、重度の症状も治療可能となっており、あらゆる歯並びのお悩みに対応しています。
しかしそのぶん、治療期間も長くかかることが見込まれ、費用も70~99万円程度が目安(※自社調べ)と、マウスピース矯正のなかでも高額な設定となっています。
マウスピース矯正を選ぶときは、治療範囲が部分矯正なのか全体(全顎)矯正なのかにも目を向けてみましょう。
2.ワイヤー矯正と比べてコストがかからないから
日本で古くから広く行われているワイヤー矯正は、歯科医師が手作業で細かく調整しながら進める治療です。
「ブラケット」という矯正装置を歯1本1本の表面に取り付け、そこに曲げられたワイヤーを通して、ワイヤーが元に戻ろうとする力を利用して歯に力をかけていきます。
計画したところまで歯が動いたら、また手作業でワイヤー装置を調整し、これを繰り返して理想の歯並びをめざします。
歯列矯正に高額なイメージがあるのは、この手作業に高額な歯科医師の技術料がかかるからです。
一方のマウスピース矯正は、このような手作業を大幅にカットしています。
デジタル技術を積極的に活用し、3Dスキャナで歯型を採取し、それをもとに歯科医師がデジタルでマウスピースをデザインしてから、3Dプリンターで必要な枚数を製作します。
仕上げの微調整には歯科技工士などの手作業が入ることもありますが、歯科医師が手作業ですべて調整するわけではないので、高額な技術料をカットでき、コストダウンにつながっています。
3.ブランドごとに異なる安くする工夫があるから
マウスピース矯正には複数のブランドがありますが、それぞれがリーズナブルな価格を実現するためにさまざまな工夫を凝らしています。
たとえば、マウスピースを製作するための歯型の採取は、歯科クリニックで行うのが一般的です。
しかし、ブランドによっては、専用キットを使って、患者様ご自身で採った歯型を郵送するシステムのところもあります。
また、ほとんどのブランドでは、歯列矯正中は定期的に通院し、口腔内のチェックや治療の進行具合を確認していますが、なかには通院不要のものもあります。
かわりにオンラインでサポートする体制を整えており、再診料などの負担を抑えやすくなっています。
ただし、このような工夫は費用の負担を抑えるには効果的かもしれませんが、一方で、リスクをともなう可能性もあります。
歯型の採取は、マウスピース製作の基礎となるデータですが、精巧に採取できなければ、歯型に合ったマウスピースを製作することが難しくなり、装着時の違和感や不快感をまねいてしまうリスクがあります。
また、通院による定期検診は、患者様が自分では気づかないトラブルの早期発見に役立ちます。
自覚症状がないままにむし歯や歯周病が進んでしまうと、歯列矯正を中断してむし歯・歯周病の治療を優先させなければならなくなるケースもあります。
通院不要は魅力的ではありますが、トラブルに気づけないかもしれないというリスクもあるのです。
値段の安さだけに惹かれてのちのち後悔することはないのか、しっかりと考えたいところです。
一番値段が安いのは?代表的なマウスピース矯正ブランド比較
マウスピース矯正には多くのブランドが存在しますが、安いところでは10万円程度のところも!
ここでは、代表的なブランドの治療範囲と治療費用の目安を紹介します。
なお、歯並びが悪くなる原因のひとつに、「噛み合わせ」があります。
噛み合わせの不具合は、顎の大きさやバランスなどの骨格が関係しているケースも多く、歯列全体を治療する「全体(全顎)矯正」でも、噛み合わせの治療は難しいことが多いようです。
このような場合は、別途、外科治療や追加治療を提案される可能性があります。
なお、DDデンタルクリニックグループでは、リーズナブルなマウスピース矯正として人気のキレイライン矯正を提供しています。
キレイライン矯正は、12万人以上の治療実績(※)があるマウスピース矯正のブランド。
お得なコースがあり、月々の負担を抑えながら治療できるデンタルローンも利用可能ですよ。
※2017年6月~2023年11月の契約者様の合計数
安さだけでマウスピース矯正を選ぶリスクと注意点
マウスピース矯正の安い値段は魅力的ですが、「安い」という理由だけで選んでしまうのはリスクがあります。
どのような点に注意したらいいのか、くわしく見ていきましょう。
奥歯まで治せる全体矯正ではないブランドが多い
マウスピース矯正が比較的安いのは、多くが部分矯正だからです。
部分矯正は、「ほんの少しすきっ歯が気になる」「1本だけねじれている」といった、軽度の症状におすすめの治療です。
一方の全体(全顎)矯正は、歯列全体を治療対象とする治療法です。
ガタガタな歯並びが目立ったり、すきっ歯の隙間が大きかったり、重度の出っ歯だったり、といったケースは、部分矯正を希望しても、全体(全顎)矯正を提案される可能性が高いでしょう。
もしあなたのお悩みが「前歯を少しだけキレイにしたい」「この歯だけ向きをそろえたい」といったものなら、部分矯正のマウスピース矯正で治療できるかもしれませんよ!
まずは歯科クリニックで検診を受けて確認してみましょう。
理想とする歯並びにならない可能性がある
マウスピース矯正は、患者様本人の努力が結果に影響します。
なぜなら、マウスピースは着け外しができるため、マウスピースの装着時間や洗浄などの自己管理が大切だからです。
たとえば、歯科医師からマウスピースを毎日決まった時間装着するように指示されているのに、違和感があるからと長時間外していたり、歯みがきのあとにうっかりマウスピースを再装着するのを忘れてしまったりすると、計画したところまで歯が動かなくなってしまい、理想通りの歯並びにならない可能性が出てしまうのです。
また、マウスピースは、契約したプランによっては、まとめて複数枚製作することもあります。
計画通りに歯が動いていなくても、完成しているマウスピースの返品や調整は難しいでしょう。
さらに途中で治療計画を見直すこともできない可能性もあるため、理想の歯並びを手に入れるためには、自己管理が非常に重要なのです。
追加費用がかかるケースがある
マウスピースだけで歯を動かすことが難しいと判断された場合は、マウスピース矯正をサポートする追加の治療を行うことがあります。
たとえば、歯がキレイに揃うスペースが足りない場合は、次のような追加治療を提案される可能性があります。
また、マウスピースだけで歯に計画した通りの力をかけることが難しい場合は、力をコントロールする治療を追加することもあります。
このほかにも、症状によってさまざまな追加治療がおこなわれるケースがあります。
マウスピース矯正を契約する前に、どのような方法で治療を行うのか、追加治療の可能性はあるのか、などをしっかりと確認しておくとよいでしょう。
◆ 追加治療の値段をくわしく解説した記事もあります。興味がある方はぜひ読んでみてください。
途中解約ができないケースがある
マウスピース矯正を始めてから、なんらかの理由で途中でやめたくなることがあるかもしれません。
たとえば、15回の治療(マウスピース15枚)で契約しているところを、10回目の治療で満足できる歯並びになれたとします。
「もうこれ以上治療する必要はない」と思っても、すでに15枚目のマウスピースまで受け取っていた場合、返品できない可能性があります。
また、もしまだマウスピースを受け取っていなかったとしても、契約した分は解約できないところもあります。
途中解約に関する規定はブランドによりさまざまです。
契約する前に、途中解約や返金に対応してもらえるかどうかを確認しておくことも大切です。
料金以外も要チェック!マウスピース矯正の選び方
マウスピース矯正を選ぶときは、料金以外にもチェックしておきたいポイントが3つあります。
それぞれをくわしく見ていきましょう。
POINT1.自分の歯並びにあった料金プランかどうか
マウスピース矯正の料金プランは、「○○円から~」と紹介されていることがありますが、多くの場合、この「○○円」は、ごく軽い症状を対象とした金額です。
症状が重くなるほどマウスピースの使用枚数も多くなるため、値段もそれにつれて高くなるのが一般的です。
また、症状によっては拡大床やIPRなどの追加治療が必要となるケースもあるため、「あなたの症状を治療したらいくらかかるのか」は、レントゲンなどの検査や歯科医師による診察を受けてみないとわかりません。
まずは歯科クリニックで検診を受けて、トータルでいくらかかるのかを見積もってもらうとよいでしょう。
その際、デンタルローンなどの月々の負担を抑える支払方法などがあるかも確認しておくと予算を立てやすくなりますよ。
DDデンタルクリニックグループでは、全クリニックでデンタルローンに対応しています。
「一度に大きな金額を払うのは厳しい」という方も、お気軽にご相談ください。
なお、ネットなどで「10万円で部分矯正」といった広告を見かけることがありますが、症状によっては追加費用が発生するケースもあります。
POINT2.違和感などがあった際、相談しやすいか
安いマウスピース矯正ブランドのなかには「通院不要」としているところもありますが、これはメリットであると同時に、デメリットでもあります。
マウスピース矯正を始めたばかりの頃は、マウスピースを装着したことによる違和感などに不安を覚える方もいますが、このようなときに状態を診てもらえないと、さらに不安になるかもしれません。
とくにむし歯や歯周病などは、自分でも気づかないうちに発症してしまうものです。
症状が進むと、いったんマウスピース矯正を中断して、むし歯・歯周病の治療を優先させなければならなくなることも……!
定期的に通院して歯科医師の診察を受けていれば、なんらかの異常があっても早期発見が可能なため、相談しやすさも忘れずにチェックしておきましょう。
DDデンタルクリニックグループでは、患者様とのコミュニケーションを大切にし、相談しやすい雰囲気づくりに努めています。
たとえ小さなことでも、不安があれば遠慮なくご相談ください。
POINT3.もしもトラブルがあった場合も対応してくれそうか
クリニックが自宅からそれほど遠くないことや、通院しやすい時間帯に診療していること、親身になってアフターケアをしてくれることも大切なポイントです。
マウスピース矯正中は、思いがけないトラブルが起こる可能性があります。
毎日マウスピースの装着時間を守ってきたのに、うっかり装着するのを忘れて眠ってしまったり、マウスピースを破損してしまったり、といったトラブルは、それほど珍しいことではありません。
こんなとき、「どうしたらいいの……!?」とひとりで悩んでいても、解決はできないでしょう。
不測の事態に備えて、信頼できる対応をしてくれそうかも確認しておきましょう。
安いマウスピース矯正がおすすめな人・おすすめできない人
マウスピース矯正には、おすすめな人とおすすめできない人がいます。
あなたはどちらのタイプか、セルフチェックしてみましょう。
安いマウスピース矯正(部分矯正)がおすすめな人
次のような方は、マウスピース矯正の検討をおすすめできます。
安いマウスピース矯正(部分矯正)がおすすめできない人
次のような方は、マウスピース矯正が適応しない可能性が高いかもしれません。
マウスピース矯正以外の治療法や追加治療なども含めて相談しましょう。
正しく選んで安いマウスピース矯正で理想の歯並びをめざそう
マウスピース矯正は安いことで知られていますが、それは治療の質が低いからではありません。
部分矯正がほとんどであることや、先進技術を積極的に活用したことで実現した、新しい歯列矯正のスタイルです。
マウスピース矯正にはさまざまなブランドがあり、ブランドごとに異なる魅力があるので、安い値段だけでなく、さまざまな方向から比較検討して選ぶのがおすすめですよ。
とくに大事なのは、
- 症状に合ったプランを選ぶ
- 相談しやすい雰囲気
- 治療開始後のサポート体制
の3つです。
あなたはどんな歯並びでお悩みですか?
マウスピース矯正は、目立ちやすい前歯の歯列矯正が得意な治療法。
症状に合ったプランをしっかり選んで、理想の歯並びをめざしてくださいね!
※本記事は2025年1月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。
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