「唇が厚い」のは口ゴボのせい?原因とあなたの口元を変える矯正治療
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目次
「唇が厚いのは口ゴボのせい?」そんな疑問を持つ方に向けて、この記事では唇が厚く見える原因や口ゴボとの違い、歯列矯正などの改善方法をわかりやすく解説します。
さらに、治療のビフォーアフター例や、口ゴボかどうかを見分けるセルフチェックの方法も紹介しているので、自分に合った対策を知りたい方は参考にしてみてください!
口ゴボと唇が厚く見える関係性は?
「口ゴボ」と「唇が厚く見える」ことには、見た目以上に深い関係があります。
唇が厚く見える原因のひとつとして、歯や顎が前に出ている「口ゴボ」の可能性が考えられます。
ただし、口ゴボは骨格や筋肉のバランスによって生じることもあり、唇が厚く見えるからといって必ずしも口ゴボとは限りません。
「私は口ゴボ?それとも唇が厚く見えるだけ?」その答えを見つけるために、まずは原因をひとつずつ探っていきましょう。
「口ゴボ」と呼ばれる口元突出の原因とは?

「口ゴボ」とは、横顔を見たときに口元が前方にボコっと盛り上がった状態を指し、おもに以下の3つの要因が関係しています。
- 骨格
上顎や下顎の骨格自体が前に出ている - 歯並び
「出っ歯」や「ガタガタな歯並び」など、前歯の位置や傾きによって口元が押し出される - 筋肉
口まわりの筋肉のバランスや厚みの影響で、唇や口元が盛り上がっている
これらの原因が単独、もしくは複合的に重なることで、口元全体が突出して見える「口ゴボ」の状態になります。
「私の唇が厚く見えるのは、もしかして口ゴボが原因かも…?」「なんとか治す方法ってないのかな?」と思った方のために、さらにくわしい口ゴボの原因や改善方法をまとめた記事があるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
唇が厚いのと「厚く見える」は別物?
唇が厚いのは、生まれつきの形や体質によるもの。
一方で、「厚く見える」のは歯や顎の骨格の位置やバランスによって起こることが多い見た目や印象の問題で、実際の厚みとは別物です。
歯並びや骨格の影響で口元全体が前に出ていると、唇も前へ押し出されて、実際よりも分厚く見えてしまうことがあります。
また、唇が閉じにくい状態だと、リップラインがぼやけて見えてしまったり、「たらこ唇」のような印象が強まったりすることもあります。
出っ歯じゃなくても口ゴボになる?
「出っ歯じゃない」「歯並びは悪くない」と感じていても、「口ゴボ」になることはあります。
たとえ歯並びがキレイでも、上下の顎の骨格やお口まわりの筋肉、顎と歯のサイズのバランスなどの影響で、口元が前に出て見えるケースもあるのです。
歯並びだけでは判断できない「口元全体のバランス」が関係しているため、出っ歯ではない人でも口ゴボになる可能性はじゅうぶんにあります。
つまり、「口ゴボ」は出っ歯に限らず、口元全体のバランスの乱れでも起こりうるのです。
唇が厚く見える口ゴボは治せる?主な改善方法
「唇が厚く見える口ゴボ」は、歯列矯正や外科的治療の併用によって改善できる可能性があります。
前歯や顎の位置を整えることで、唇が自然と内側に収まり、口元の印象が大きく変わるケースもあるんですよ。
ここでは、口ゴボによって唇が厚く見える症状を改善するためのおもな治療方法を紹介します。
矯正歯科治療によるアプローチ
唇が厚く見える原因が口ゴボにある場合、歯並びや前歯の位置を整える矯正歯科治療によるアプローチが一般的です。
とくに、歯並びや噛み合わせが原因で口ゴボになっているケースでは、歯列矯正で歯を正しく並べて口元を後ろへ引っ込めると、分厚く見えていた唇の印象が和らぐことがあります。
ここでは代表的な3つの矯正歯科治療のアプローチ方法をご紹介します。
ワイヤー矯正(表側矯正・裏側矯正)

「ワイヤー矯正」は、歯の表側または裏側にブラケットという小さな装置をつけ、ワイヤーの力でじっくり歯を動かしていく治療法です。
もっとも一般的な矯正方法で、軽度の不正咬合の細やかな調整から抜歯をともなう重度の口ゴボまで、幅広い症状に適応します。
表側矯正は装置が目立ちやすい一方で費用を比較的抑えやすく、裏側矯正は見た目に配慮したい方におすすめです。
マウスピース矯正(インビザラインなど)

「マウスピース矯正」は、透明なマウスピースを一定期間ごとに取り替えて、少しずつ歯を移動する治療法です。
目立ちにくく、つけ外しが可能なため(※)、人と接する仕事をしている方や、食事は今までどおりに楽しみたい方でも取り入れやすいのが特長です。
※1日20時間以上の装着が必要です。
症状によっては前歯だけを整える部分矯正に対応できるケースもあり、軽度の口ゴボにも向いています。
「歯の矯正だけで治せるの?」「治療するとしたら費用はどのくらい?」など、口ゴボの歯科矯正治療についてわかりやすくまとめた記事も、ぜひチェックしてみてくださいね。
外科的治療によるアプローチ
「外科的治療」とは、顎の骨を切って移動させる手術によって、口元の突出感を根本から改善する方法です。
骨格が原因となっている重度の口ゴボは、歯列矯正と外科的治療を組み合わせるケース(外科矯正)もあります。
美容整形と混同されがちですが、外科矯正は手術と歯列矯正を組み合わせて、噛み合わせなど口腔機能の改善を目指す治療。
唇の見た目だけを変えるヒアルロン酸注入や切除といった美容整形による処置とは、治療の目的が異なります。
「いろんな治療があってよくわからない…結局口ゴボを治すにはどうすればいいの?」
口ゴボの原因から治し方までを矯正歯科医師監修でわかりやすくまとめた記事があります。あなたに合った改善方法を探すヒントにしてみてくださいね。
まだ不安がある方へ:口ゴボと唇の厚み(Q&A)
「口ゴボ」や「唇の厚み」に関して、多く寄せられる疑問にお答えします。
口ゴボか唇が厚いだけか、自分で見分ける方法はありますか?

口ゴボなのか、唇が厚いだけなのか、それを見分けるにはまず横顔のEラインをチェックしてみましょう。
横顔の写真を撮って、鼻先から顎先を結ぶ直線(Eライン)よりも唇が前に出ている場合は、口ゴボの可能性があります。
「唇が閉じにくい」「力を入れないと閉じられない」といった感覚がある場合も注意が必要です。
ただし、「唇だけがEラインから大きく出ている」「口は楽に閉じられる」という場合は、口ゴボではなく「たらこ唇」かもしれません。
これは口呼吸による口輪筋の緩みが原因のことが多く、呼吸法の改善やお口まわりの筋肉トレーニングで改善が期待できますよ。
口ゴボによる唇の突出感は、矯正だけで改善できますか?
口ゴボによる唇の突出感は、歯列矯正だけで改善できるケースもあれば、そうでない場合もあります。
口ゴボの原因が「歯並びや噛み合わせ」であれば、歯列矯正によって口元のバランスが整い、唇の突出感も自然と改善されることが多いです。
しかし、「骨格の問題」や「唇の厚さ」などが原因なら、歯並びだけではコントロールできないため、外科的な治療の併用が必要になることもあります。
ご自身の状態がどちらに当てはまるのかを知るためには、まずは矯正歯科でカウンセリングを受けてみるのが早道です。
くわしい検査をもとに歯科医師に診断してもらうことで、適切な治療方法が見えてきますよ。
口ゴボの矯正費用はどのくらいかかりますか?
口ゴボの矯正費用は、治療方法や症状の強さによって大きな幅があります。
おもな矯正治療の種類ごとの費用相場をまとめました。
部分矯正 | 部分矯正 | |
---|---|---|
マウスピース矯正 | 20万〜45万円程度 | 40万〜100万円程度 |
ワイヤー矯正(表側) | 15万〜60万円程度 | 50万〜90万円程度 |
ワイヤー矯正(裏側) | 30万〜70万円程度 | 90万〜140万円程度 |
重度の口ゴボで外科矯正が必要な場合は、入院や手術費用などが加わるためさらに高額になることがあります。
美容整形で唇を薄くすれば、口ゴボも改善しますか?
唇だけを薄くしても、口ゴボの根本的な改善にはつながらないことがあります。
口ゴボの原因が骨格や歯並びにある場合、たとえ唇を薄くする手術を行ったとしても「口元の突出感」そのものは解消されにくいのです。
とくに上下の顎や前歯が突出している「上下顎前突」などでは、唇のボリュームではなく骨や歯並びがおもな原因となります。
こうしたケースでは、歯列矯正や外科的治療によるアプローチが検討されます。
まずは、あなたの症状が「骨格によるもの」なのか「唇の厚み」なのかを正しく把握することが大切。
いきなり美容整形に踏み出すのではなく、矯正歯科でのカウンセリングをとおして、最適な治療方法を探すことをおすすめします。
まとめ|理想の口元へ、まずはDDデンタルクリニックにご相談ください

「唇が厚く見えるのは口ゴボのせい?それとも単に唇が厚いだけ?」
そんなふうに感じているなら、まずは一歩踏み出してみることが大切です。
本当に口ゴボなのかどうか、治療が必要な状態なのか、その答えは歯科クリニックで相談することできっと見えてきます。
DDデンタルクリニックでは、歯や顎の状態の精密な検査を含めた初回カウンセリングを無料で実施しています。(※)
気軽に歯科医師のアドバイスを受けながら、ご自身に合った改善方法を見つけてみませんか?
「厚く見える唇」や「ちょっと盛り上がった口元」が気になる…そう思った今が、あなたの美しさへのスタートラインになるかもしれませんよ。
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※本記事は2025年9月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
1999年より都内矯正認定医のクリニックに勤務し、矯正とインプラントを中心に臨床に従事。
2002年都内新宿区にて開業、様々な矯正治療を取り入れマウスピース矯正も20年以上実践。
その後都内に4医院、九州に1医院を展開。
2023年より全国16医院の矯正歯科クリニックの総合監修、指導を行う。