すきっ歯を埋める治療法|矯正・審美・費用・選び方のすべて
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目次
「すきっ歯を埋める方法があれば笑顔に自信が持てるのに…」そう悩んでいませんか?
すきっ歯を「埋める」方法は複数ありますが、見た目や機能、効果が長持ちするかどうかまでを考えて治療法を選ぶことが大切です。
この記事では、後悔しない選択をするために、治療法ごとの特徴や費用・期間、メリットとデメリットまでをわかりやすく解説します。
すきっ歯は自分で治せる?治療を考えるべき症状と理由
「すきっ歯」は自然に治ることはなく、自力で改善するのもほぼ不可能です。
歯と歯の間にすき間がある状態を放置していると、噛み合わせや歯並びが乱れ、見た目の問題だけでなく、さまざまなリスクが高まるおそれがあります。
すきっ歯(空隙歯列)とは?

「すきっ歯(空隙歯列:くうげきしれつ)」とは、歯と歯の間にすき間がある状態のことです。
歯列全体にすき間がある場合もあれば、部分的にすき間があるケースもあります。
とくに多くの人が悩んでいる目立つ前歯の真ん中にすき間がある状態を「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼びます。
すきっ歯を放置するリスク
すきっ歯を放置しておくと、前歯で噛みにくい・発音が不明瞭になる・食べ物が詰まりやすいなどの問題が生じることがあります。
むし歯や歯周病の原因になりやすいだけでなく、隣の歯が傾いて噛み合わせのバランスが悪くなり、顎関節に余計な負担がかかるケースもあるため、早めの対策が大切です。
すきっ歯を「埋める」5つの治療法
すきっ歯の治療法には、”すき間を外から埋める”「ダイレクトボンディング」「ラミネートベニア」「セラミッククラウン」と、”すきっ歯の原因にアプローチ”する「部分矯正」「全顎矯正」があります。
ここでは、代表的な5つの治療法の特徴やメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します。
ダイレクトボンディング
「ダイレクトボンディング」は、歯科用の樹脂(レジン)を歯の表面に直接盛り付けて、すき間を埋めて形を整える方法です。
歯を削る量が最小限で済み、型取りの必要がないため1回の通院で治療が完了するケースが多くあります。
治療期間が短く費用が比較的安価なのが利点ですが、経年劣化や着色のリスクがあり、数年ごとにメンテナンスが必要になることもあります。小さなすき間に適した治療法です。
ラミネートベニア

「ラミネートベニア」は、薄いセラミック製のシェル(ベニア)を歯の表面に貼り付けてすき間を埋める治療法です。
天然の歯に近い自然な仕上がりが期待でき、理想どおりの色味に調整できるのが魅力。前歯のすき間の治療によく選ばれる方法です。
セラミックは耐久性が高く、美しい仕上がりが長続きするのがメリットですが、健康な歯を削る必要があり、ダイレクトボンディングよりも費用が高額になるのもデメリットといえます。
セラミッククラウン

「セラミッククラウン」は、歯全体を削ってセラミック製の被せ物で覆う治療法です。
比較的大きく空いたすき間も埋めてキレイに整えられるので、重度のすきっ歯にも適しています。また、歯の形や向き、色味も一度に整えられるのも魅力です。
経年劣化しにくく、美しさをキープしやすいのが特長ですが、歯を大きく削る必要があるため、歯にかかる負担が少なくはありません。また、治療費が高額な傾向があるのも難点です。
歯列矯正(部分矯正)

「部分矯正」は、前歯を中心とした限られた範囲の歯だけを動かす歯列矯正の方法です。
ワイヤー矯正やマウスピース矯正などの種類があり、気になる前歯の軽いすき間を閉じるのに適しています。
全顎矯正と比べて短期間・低コストでの改善が可能で、装置の種類によっては目立たず歯並び自体を整えられるのがメリット。
ただし、すきっ歯の症状の強さによっては適応できないケースがあります。
歯列矯正(全顎矯正)

「全顎矯正」は、上下すべての歯を動かして、噛み合わせや歯並び全体を整える本格的な歯列矯正です。
見た目だけでなく、噛んだり話したりといったお口の機能まで、根本的に改善したい方に適しています。
部分矯正と同様にワイヤーやマウスピースなど装置の種類があり、重度のすきっ歯も治療できるのが最大のメリットです。
一方で、治療期間が長く、費用も高額になることがデメリットといえます。
すきっ歯の矯正についてもっとくわしく!歯列矯正の方法や期間・費用に関する記事も参考にしてみてくださいね。
歯の隙間を埋める治療法|目的別の選び方
すきっ歯の治療方法は、歯のすき間の程度や歯並びの状態、患者さんの希望によって向き・不向きがあります。
費用・治療期間・見た目の美しさ・歯にかかる負担・効果の持続性など、あなた自身が「何を優先したいか」によって、選ぶべき治療法が変わってきます。
ここでは、目的別におすすめの治療法をご紹介します。
【なるべく早く前歯の隙間だけを埋めたい人向き】ダイレクトボンディング
「なるべく早く」「できるだけ安く」すきっ歯を目立たなくしたい方には、1回の通院で治療が完了することが多い「ダイレクトボンディング」がおすすめです。
前歯のすき間にレジンを盛って”ごまかす”感覚でスピーディーに埋められる方法ですが、長期的な耐久性や色の変化には注意が必要で、軽度のすきっ歯の応急的な改善を求める方に適しています。
【審美性を重視したい方におすすめ】ラミネートベニア
前歯の「自然な白さと形の美しさ」を最優先に考えている方には、「ラミネートベニア」がぴったりです。
薄いセラミックを貼りつけてすきっ歯をカバーしながら、色・形ともに理想的な仕上がりが目指せます。
歯を削る必要がありますが、ダイレクトボンディングよりもさらに審美性の高い治療法です。
【すきっ歯以外の改善にも適応】セラミッククラウン
すき間を埋めるだけでなく、「歯の大きさや形・向き・色味まで大幅に変えたい」という方には、「セラミッククラウン」が適しています。
歯全体をセラミックの被せ物で覆うことで、軽い歯並びの乱れや欠け、変色などもまとめてカバーできて、長期的に美しい状態を維持できます。
しかし、歯を大きく削る必要があるため慎重な検討をおすすめします。
【気になる前歯だけを効率よく動かしたい人向き】歯列矯正(部分矯正)
「部分矯正」は、軽度〜中等度のすきっ歯で、「気になる前歯だけを整えたい」方に適した治療法です。
すき間が目立つ前歯部分だけをピンポイントで動かすことで、治療費用の負担も抑えながら、短期間で見た目の印象を変えることができます。
ただし、歯の状態によっては適応できないケースもあるため、歯科医師の診断が大切です。
【歯並びと噛み合わせも整えたい人向き】歯列矯正(全顎矯正)
「見た目も、噛み合わせもきちんと整えたい」方には「全顎矯正」がおすすめです。
口腔機能を根本的に改善し、軽度から重度のすきっ歯まで幅広く対応できます。長期的なお口の健康を維持しつつ、ご自身の歯を活かして見た目も整えられるのが、全顎矯正を含めた歯列矯正の大きなメリットです。
また、さらなる審美性の向上を目的として、歯列矯正とラミネートベニアやダイレクトボンディングを組み合わせる治療も可能です。
DDデンタルクリニックでは、このような「審美治療×歯列矯正」を組み合わせた複合的な治療にも対応しています。
「すき間を埋めるだけじゃ満足できない」「もっとキレイになりたい!」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。
すきっ歯を埋める治療でよくある質問
すきっ歯を埋める治療を検討している方から寄せられる、「耐久性」「費用」「保険適用」「自力での改善」についての疑問にお答えします。
すきっ歯を埋めた部分は、どれくらい長持ちする?
治療法によって長持ちする期間は異なり、審美治療は数年〜10年程度、歯列矯正はさらに長持ちします。
例として、ダイレクトボンディングは3〜6年程度でメンテナンスが必要になることがありますが、ラミネートベニアやセラミッククラウンは、適切なケアで10年以上持つこともあります。
取れたり変色したりするリスクは材料によって異なるため、治療前にしっかり説明を受けましょう。
また、歯列矯正は後戻りしないように保定装置(リテーナー)を使えば、長期にわたって安定した効果が期待できます。
すきっ歯を埋めるには費用はいくらかかりますか?
すきっ歯を埋めるためにかかる費用は、治療法によって大きな差があります。
ダイレクトボンディングは歯1本につき2〜5万円程度、ラミネートベニアは歯1本につき2〜6万円程度、セラミック矯正(クラウン)は歯1本につき12万円〜が目安です。
歯列矯正では、部分矯正では15万円〜70万円程度、全顎矯正では40万〜140万円程度が目安となります。※2022年、自社調べ
費用は治療法だけでなく、すき間の大きさや治療範囲によっても変動し、歯科医院によっても異なります。
歯の隙間を埋める治療は保険適用になりますか?
すきっ歯のすき間を埋める治療は、多くが見た目の改善を目的としたもののため、原則として健康保険は適用されず自費診療となります。
ただし、咀嚼や噛み合わせなどの機能回復がおもな目的であれば、保険適用となるケースもあります。
機能的な問題があるかどうかは歯科医師の診断によって判断されるため、まずは歯科医院で相談してみましょう。
前歯の隙間を自分で埋める方法はありませんか?
インターネット上で見かける「自力で埋める方法」は、想像以上にリスクが大きいです。
「ゴムを使った自力矯正」などの情報が見つかりますが、誤った力をかけると歯や歯ぐきにダメージを与えたり、噛み合わせを悪化させたり、深刻な問題を引き起こす危険があります。
かならず歯科医師の診断と指導のもとで、安全な方法を選びましょう。
すきっ歯の悩みは当クリニックで解決しませんか?

ひとくちに「すきっ歯」と言っても、すき間の大きさや原因は千差万別。
どの治療法が合うかは、歯の状態や希望によって最適な方法が異なります。
まずは歯科医師に相談して、あなたに合った治療プランを見つけることが大切です。
DDデンタルクリニックの矯正歯科治療は、正しい歯並びだけでなく、正面から見た口元や横顔の美しいバランスにもこだわった「審美矯正」。
多彩な治療メニューの中から、あなたのすきっ歯の状態やご希望に合わせたプランをご提案します。
DDデンタルクリニックグループが選ばれる理由
- 全国展開の豊富な実績グループ全体で蓄積した多くの治療データを活用し、より正確な診断と高精度な技術を提供
- 見た目も快適さも叶える矯正審美ワイヤーやインビザライン、裏側矯正など、目立たない矯正装置で治療中の自然な印象にも配慮
- ていねいなカウンセリングとオーダーメイドの治療計画希望や不安をじっくり伺い、納得いくまで説明しながら、一人ひとりに合わせた治療計画をご提案
「私に合う治療法は?」「費用はどれくらい?期間は?」というご質問はもちろん、「そもそも治療したほうがいいのかどうかがわからなくて…」といったお悩みも大歓迎。まずは無料カウンセリングでご相談ください。
数万円ほどかかることもある精密検査も含めた初回検診を無料で実施中。(※)
治療後の歯並びも3Dシミュレーションで確認できて、未来の笑顔がはっきりイメージできます。
ご予約は公式サイトの専用予約フォームまたはお電話で。どのクリニックも駅近でアクセスも良好!まずはお気軽にクリニックへお越しください。
※予約完了画面でLINE友だち登録をしていただき、初回検診のご来院時に受付でクーポンをご提示いただくと、初回検診料が無料となります。会計時にクーポンをご提示いただけなかった場合は、通常の初回検診料が発生します。
※本記事は2025年9月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
1999年より都内矯正認定医のクリニックに勤務し、矯正とインプラントを中心に臨床に従事。
2002年都内新宿区にて開業、様々な矯正治療を取り入れマウスピース矯正も20年以上実践。
その後都内に4医院、九州に1医院を展開。
2023年より全国16医院の矯正歯科クリニックの総合監修、指導を行う。