インビザラインの治療期間|平均治療期間は?1年で終わる?長引くケースや注意点を解説

インビザラインのマウスピース
インビザライン

「歯の矯正は長くかかるみたいだけど、インビザラインだと平均治療期間はどれくらい?」

「治療にかかる期間を短くすることはできる?」

歯列矯正といえば何年もかかるイメージがあり、なかなか治療に踏み出せない方も多いのではないでしょうか。

マウスピース矯正「インビザライン」の治療期間には、数ヶ月から数年と大きな幅があります。

この記事では、当グループ16院で治療ができるインビザラインの平均的な治療期間の目安を、具体的な症状や治療範囲を交えて紹介します。

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また、計画よりも治療期間が長引いてしまう可能性があるケースの解説とともに、もっとも知りたい治療期間を長引かせないために気をつけたいポイントもご紹介します。

長い治療期間のことを考えては「挫折するかも…」と思っている方は、ぜひ最後まで読んでみてください。

抱えた不安や疑問を解消して、理想の歯並びに向かってスタートすることができますよ。

インビザラインの平均的な治療期間は6ヶ月〜3年程度!?

インビザラインのマウスピース

インビザラインでの平均的な治療期間は6ヶ月〜3年程度です。(2022年・2023年、編集部調べ)

「6ヶ月はわかるけど3年は長すぎる…なぜそんなに幅があるの?」

と思いますよね。

治療期間に差がありすぎる気がして、自分ならどのくらいかかるのかと不安になる方もいるでしょう。

このあと、治療期間になぜ幅があるのかをわかりやすく解説します。

治療期間の目安とその理由を知れば、きっと安心して歯列矯正を始められますよ。

なお、ここで言う「治療期間」とは、歯を動かす期間のみのことで、整えた歯並びを固定するための保定期間は含みません。

インビザラインでの治療の流れをもっとくわしく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてくださいね。

治療期間の目安に幅があるのは対応できる症状の幅も広いから

歯のレントゲン写真

一般的に、マウスピース矯正はワイヤー矯正と比較して、対応できる歯並びの範囲が狭いと言われています。

マウスピースのブランドにより異なるため一概には言えませんが、症状が強い場合には対応できないケースがあるのは事実です。

でも、マウスピース矯正の中でもインビザラインは対応できる症状が幅広く、ガタついた前歯など部分的で軽度な歯並びだけでなく、咬み合わせの改善も必要になる歯列全体の歯並びまでを対象としています。

インビザラインで矯正治療が可能な範囲は、ワイヤー矯正と同様とされています。

部分矯正から全顎矯正まで、対応できる症状が多い分だけ治療期間の目安にも幅があるのです。

また、インビザラインには、治療範囲や症状に合わせたシリーズ(パッケージ)があります。

インビザラインのシリーズ(パッケージ)

それぞれ、部分・全顎などの治療範囲をはじめ、歯を動かすために付け替えるマウスピースの枚数の違いなど、多くの症例に対応するために幅広いパッケージをラインナップしています。

なかでも患者様が多いライト〜コンプリヘンシブでの全顎矯正の場合、平均的な治療期間は7ヶ月〜2年程度です。

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症状や治療範囲別にインビザラインの治療期間を一覧表で解説 

平均的な治療期間がわかっても、自分の歯並びだとどのくらいかかるのか想像しにくいですよね。

ここでは、パッケージごとの治療範囲や症状とともに、具体的な治療期間の目安を一覧表で見ていきます。

インビザラインの治療期間の目安

インビザラインでは、約1週間ごとに新しいマウスピースに交換しながら歯並びを整えていきます。

そのため何枚ものマウスピースが必要になりますが、パッケージごとに作製できるマウスピースの上限枚数が決められています。

たとえば、中程度の歯並びに対応するモデレートのマウスピースは最大26枚。歯を動かす治療期間は約26週間=半年程度ということがわかります。

また、治療の途中で気になる箇所が出てきた場合には、マウスピースを追加することもあります。

モデレートは3回分のマウスピースが追加料金なしで作製可能なので、26枚×3回で78枚、治療期間は最長で約1年半程度が目安です。

部分矯正で対応できる症状なら、治療期間を短縮できる可能性がある

部分矯正と全顎矯正の治療範囲

歯列矯正には部分矯正と全顎矯正があり、それぞれ治療期間も異なります。

これはインビザラインでも同じこと。

部分矯正で対応できる軽度の歯並びの場合は、歯を動かす量が少ないため治療期間は3ヶ月〜半年程度と短めです。※1

一方、抜歯をして歯を大きく動かす全顎矯正の場合は、すべての歯の移動が終わるまで多くの時間が必要なため、6ヶ月〜3年程度※2と長くなります。

※1、※2 自社調べ(2022年)

このため、マウスピースの枚数が少ない部分矯正で対応できる症状であれば、全顎矯正と比較して治療期間を短縮できる可能性があります。

たとえば、軽度の八重歯や出っ歯・前歯のねじれなどが該当しますね。

ただし、自分では軽度の症状だと思っていても、歯並びや口腔内の状態によっては部分矯正では対応できないこともあります。

また、部分矯正が適応になったとしても、治療期間が短くなるかどうかは個人差があるため、歯科医師の診察を受けてみなければ判断できません。

部分矯正で対応できる症状のほうが治療期間は短い傾向にありますが、どのような方法でも矯正歯科治療で歯を動かせる距離は1ヶ月で0.5〜1mm程度です。

長い期間がかかるのは、歯や歯ぐきの健康を損ねないよう、適切な力を少しずつかけながらゆっくりと歯を移動させる必要があるからです。

前歯のマウスピース矯正ならキレイライン矯正もおすすめ詳しくはこちら⇒

インビザラインの治療期間が予定より長引く可能性があるケース

洗面台に置かれたインビザラインのマウスピース

インビザラインの治療期間は、患者様の歯や顎の状態に合わせた計画により設定されます。

治療期間はあくまでも目安ですが、当初歯科医師と想定していた期間よりも長くなるケースもあります。

次に挙げるような場合は、治療が長引いてしまうかもしれません。

抜歯が必要となる場合

抜歯

抜歯をする必要があるケースでは、治療期間が長引いてしまう可能性があります。

抜歯を必要とするのは、歯の大きさに対して顎が小さい・歯並びのがたつきが大きいなど、現在ある歯すべてをきれいに並べると、スペースが足りない場合です。

抜歯して確保したスペースの分だけ歯を動かす距離が伸びるので、治療期間も長くなることが多くなります。

重度の不正咬合の場合

歯が斜めに重なり合うように生えている叢生や症状が強い出っ歯、咬み合わせが大きくズレているなど、不正咬合の症状が重度な場合にも治療期間が長引きやすいです。

重度の不正咬合を矯正する場合、抜歯をしたうえで歯を並べるスペースを確保し、全体を大きく動かして歯並びを整える必要があります。

また、症状によってはインビザラインとともに、他の治療法や装置を併用するケースも出てきます。

併用する治療には以下のようなものがあります。

ワイヤー矯正

重度の不正咬合や部分的な叢生など、マウスピースだけでは歯を効果的に動かしにくい難症例に対して、歯の表面に直接取り付けるワイヤー矯正を併用します。

インビザライン治療の前後や、同時に並行して行うこともあります。

顎間ゴム

マウスピースや歯の表面に取り付けた突起にゴムを掛け、ゴムが縮む力を利用して歯を動かします。

上下の歯の咬み合わせを整えることや、出っ歯・受け口などにも適しています。

アンカースクリュー

歯を一方向へ動かすための固定源となる金属製のネジのこと。

インビザラインでは動かしにくい後方への移動や咬み合わせの改善・口元の突出の治療に用います。

IPR

歯と歯の間を削って隙間を作り、歯を並べるスペースを確保する方法。

歯の表面をわずかに削るだけなので、歯の健康を損ねる心配はありません。

虫歯や歯周病など口内トラブルが起きた場合

インビザラインの治療中にむし歯や歯周病が見つかれば、症状によっては矯正治療を中断してむし歯などの治療を優先して行います。

矯正治療を再開するまでの時間もかかりますが、治療のための詰め物や抜歯により歯の形が変わってマウスピースが合わなくなることも。

型採りからやり直すことになれば、さらに治療期間が長引く要因になります。

指示された装着時間を守れなかった場合

歯科医師から指示されたマウスピースの装着時間を守っていないと、計画通りに歯が動かず治療期間が長引きます。

歯を動かすための矯正力がかかるのは、マウスピースを装着している間だけです。

着け忘れるなどして外している時間が長いほど、治療期間も延びると考えましょう。

紛失や破損などによりマウスピースの再作製が必要となった場合

マウスピースを持つ歯科医師

マウスピースを紛失してしまったら、再度新しいマウスピースを作製する必要があります。

また、破損の場合も同様です。

再作製したマウスピースが手元に届くまでには時間がかかります。

マウスピースは破損しないようていねいに扱い、外したらマウスピースケースに収納する習慣をつけましょう。

治療計画を修正した場合

歯医者の看板

当初の治療計画と実際の歯の動きに誤差が生じた場合には、マウスピースを追加作製して計画を修正するリファインメントを行うことがあります。

リファインメントを行った場合、使用するマウスピースの枚数が増えるため、その分治療期間も長くなります。

インビザラインの治療期間を長引かせないために気をつけたい6つのこと

ここからは、インビザラインの治療期間を長引かせないためのポイントを紹介します。

歯並びや症状を変えることはできなくても、治療を長引かせないために患者様ご自身が日頃から意識してできることがあります。

「長引く理由が多くて気が遠くなりそう…」

と不安になった方も、以下のポイントを守って治療にのぞめば大丈夫ですよ。

装着時間をきちんと守る

治療を長引かせないためにいちばん大切なのは、マウスピースの装着時間を守ることです。

インビザラインでは、1日20時間以上~のマウスピース装着を推奨しています。

ンビザラインの種類によっては推奨される装着時間が異なる場合もありますが、担当の歯科医師に指定された装着時間をしっかり守ることが重要です。

食事や歯みがきなど、必要に応じてマウスピースを着脱できるのがインビザラインのメリット。

でも、「ちょっとくらい外したままでもいいかな」「1日くらい忘れても大丈夫だよね」など、外している時間が増えるとせっかく動いた歯が元の位置に戻ろうとしてしまいます。

きちんと自己管理をして、指示された装着時間を守りましょう。

インビザラインのマウスピース装着時間についてはこちらの記事でくわしく紹介しています。「長すぎて装着する自信がない、時間を守れないかも…」と不安な方はぜひ参考にしてください。

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マウスピースの交換期間を守る

インビザラインのマウスピース

歯科医師から指示されたマウスピースの交換期間を守ることも大切です。

インビザラインのマウスピースは、治療の段階に合わせて新しいものに交換していきます。

事前に数ヶ月分のマウスピースを受け取るため、ご自身での交換が必要です。

交換を忘れて同じものを装着し続ければ、計画よりも歯の動きが遅くなります。

交換期間を守って忘れずに交換してください。

マウスピースをいつも清潔にしておく

インビザラインのマウスピース

マウスピースの清潔を保つことも、治療期間を延ばさないためのポイントです。

マウスピースを清潔にしておかないと、むし歯や歯周病などのリスクが高まります。

先にお話ししたように、虫歯治療のために矯正を中断することになれば、予定よりも矯正治療の期間が延びるかもしれません。

食事はもちろんのこと、水以外の飲み物を飲む際にはマウスピースを外しましょう。

また、マウスピースを再装着するときには、柔らかい歯ブラシなどでマウスピースを水洗いしてから装着してくださいね。

口内ケアをしっかりと行う

矯正治療中は、口内ケアも念入りに行いましょう。

マウスピースを装着していると唾液が循環しにくく、お口の中の自浄作用が働きにくくなります。

自浄作用が低下すると口内トラブルにつながりやすく、むし歯同様に矯正が中断し、治療期間が延びる可能性があるため注意が必要です。

このため、飲食した後は

  • 歯ブラシ
  • ワンタフトブラシ
  • デンタルフロス

などを使用し、ていねいな口内ケアでむし歯や歯周病などの口内トラブルを防ぐように心がけましょう。

アライナーチューイーを活用する

アライナチューイー

マウスピースをご自身の歯にしっかり密着させて装着することも、治療期間を長引かせないための重要なポイントです。

マウスピースは慣れてくるとサッと装着できるようになりますが、実はわずかにズレたり浮いたりしていることも。

計画通りに歯を動かすためにも、マウスピースを歯にしっかり密着させる「アライナチューイー」を活用するのがおすすめです。

アライナーチューイーは、シリコン製の小さなチューブ。

マウスピースを装着してから、上下の前歯から奥歯までしっかり噛みしめていくと、マウスピースがしっかり歯に密着します。

定期的に歯科クリニックを受診する

歯医者の看板

治療経過を確認してもらうため、定期的な歯科医院の受診も必要です。

計画通り歯が動いているかだけでなく、むし歯などの口内トラブルが起きていないかなどを歯科医師にチェックしてもらうことで、治療期間が長引くのを防げます。

痛みや変わったことがなかったとしても、指定された日時には必ず歯科医院を受診しましょう。

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インビザラインの治療期間には個人差があることを理解しておこう

見つめ合う女性2人

インビザラインの平均的な治療期間は6ヶ月〜3年程度です。

※2023年、自社調べ

6ヶ月といえばすぐ目の前ですが、3年ともなればゴールが見えず不安になる方も多いですよね。

でも、治療期間の幅が広い理由は、インビザラインが対応できる症状や治療範囲が広いから。

気になる前歯1本を整える部分矯正から咬み合わせを含めた全顎矯正まで、さまざまな歯並びの悩みをカバーします。

インビザラインのマウスピース

また、治療期間はスタートするときに想定していたものよりも長引くケースもあります。

抜歯が必要な重度の不正咬合や口内トラブルをはじめとした自分ではどうにもできないことだけでなく、マウスピースの紛失や装着時間を守れなかったなど自己管理に失敗することで長引かせてしまうこともあるのです。

当初の計画通り、治療期間を長引かせないために気をつけたいポイントを、ここでもう一度チェックしておきましょう。

普段からのちょっとした心がけで、治療期間を長引かせずに終えられる可能性が広がります。

ぜひ、毎日の習慣として取り入れてみてくださいね。

この記事内で解説した治療期間はあくまでも目安であり、実際には患者様ごとの歯並びや歯の動き方・開始年齢などによって個人差があります。

もっと早く治療が終わることもあれば、さらに長い期間を要するケースもあるかもしれません。

「自分だったらどのくらいの治療期間なんだろう?」

と思っている方は、まずは初回検診で気軽に相談してみてください。

あなたにぴったりな治療方法やその期間を知ることができますよ。

※本記事は2024年9月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。

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