ブラーバ矯正での失敗とは?6つの例と対策方法を徹底解説

ブラーバ(Brava)

ブラーバ矯正は、当DDデンタルクリニックグループで取り扱いのある新しい裏側矯正装置。

出典元:Brius社(ブリウス)

矯正していることが目立たず、比較的短期間(※)で幅広い症例に対応できる点が魅力。
一方で、治療中の違和感や痛みや治療期間の延長などが原因で「失敗した」と感じるケースも存在します。

この記事では、よくある失敗例や後悔しないための対策、そして成功に導くための大切なポイントを詳しく解説します。

ブラーバ矯正で失敗するケースとは?

ブラーバ矯正で失敗するケースとは、治療中の痛みや違和感、歯並びの後戻りなどです。
また、治療前には想像していなかった問題が起きたり、理想とは違う結果になったりしても、失敗したと感じることがあります。

ただし、これらのリスクはどんな治療法でも起こり得ること。
つぎの6つの失敗例についてくわしく解説していきます。

失敗例1:装置による違和感や痛みを感じた

ブラーバ矯正では、装置が口内の粘膜や舌に触れることで、違和感や痛みを感じることがあります。
歯の裏側(舌側)につけた装置は舌が触れやすいため、発音しにくさや食べづらさを感じる場合もあります。

ブラーバ(Brava)の矯正装置

出典元:Brius社(ブリウス)

ただし、装置による違和感や痛みはブラーバを含む裏側矯正だけでなく、ワイヤー表側矯正をはじめどのような種類の歯列矯正でも伴うもの。
治療開始から数週間程度経過して装置に慣れてくると解消されることがほとんどです。

失敗例2:思ったより歯の移動に伴う痛みがあった

ブラーバを装着してから歯が動き始めると痛みを感じることがあります。
痛みの程度には個人差がありますが、治療スタートから2〜4週間前後で解消するケースが多いです。

歯列矯正では装置で歯に力(矯正力)をかけて、目標とする位置まで動かしていくので、どの治療方法でも歯の移動に伴う痛みが生じる可能性はあります。
ただし、ブラーバ矯正はワイヤー矯正のように定期的に装置を調整して新たな力を加えることがないため、強い痛みを感じるタイミングは少ないです。

失敗例3:予想以上に治療期間が長引いた

ブラーバ矯正を始めるときに提示された計画よりも治療期間が長引いたというケースです。
ブラーバの治療期間は9ヶ月〜1年半程度と従来の裏側矯正よりも短め(※)ですが、歯の動きやすさには個人差があり、誰もが計画通りに治療が終わるというわけではありません。

※治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。
※一般的な裏側矯正の治療期間(1年半~3年程度)との比較(2022年自社調べ)

ほかにも、治療期間が長引く原因として次のようなものがあります。

治療期間が長引く原因

  • 食べ物を噛んだ衝撃で装置が外れてしまい、再装着が必要になった
  • 定期的な通院のスケジュールを守らなかったため治療が遅延した
  • 歯磨きや口腔ケアを怠り、むし歯などのトラブルが起きて治療が中断した

治療を受ける患者様の協力によって回避できることも多いため、日々の自己管理をしっかりすることが大切です。
また、通院スケジュールをできる限り守って、治療期間を延ばすことなく理想の歯並びを目指しましょう。

失敗例4:歯茎下がりや歯周病に悩まされた

ブラーバ矯正を受けた結果、歯茎下がりや歯周病が起こってしまったというケースがあります。
歯茎下がりが起こるのは、矯正治療中は何もしていない状態よりも歯を支える歯槽骨や歯肉に負担がかかるからです。

また、矯正装置の周囲には汚れが溜まりやすいため、歯周病リスクも高まります。
ただし、これらはブラーバに限らず歯列矯正全般に言えるものです。治療期間中は、普段よりもていねいな歯磨きを心がけましょう。

失敗例5:理想の歯並びにならなかった

治療を終えたのになりたい期待していた歯並びや理想のEラインにならなかったと感じるケースがあります。
その原因は、歯列矯正による顔の骨格や筋肉のバランスの変化によるものが考えられます。

また、本来抜歯が必要な症状なのに抜歯をせず治療を進めたために、想像よりも口元が引っ込まなかったという可能性もあります。
想像と違う結果を招かないためには、理想とする歯並びだけでなく、「見た目」についての要望にも寄り添って、仕上がりまで見据えた丁寧なカウンセリングができる歯科医院を選ぶことが大切です。

失敗例6:後戻りしてしまった

矯正治療後に保定装置(リテーナー)を適切に使用しなかったことで、歯並びが後戻りしてしまうケースがあります。
後戻りの程度には個人差がありますが、矯正治療を終えたばかりの時期は歯の周辺組織が不安定なため、歯並びが元に戻りやすいのは事実です。
ブラーバ矯正に限らず、どのような矯正方法でも、矯正治療後は歯の位置を安定させる「保定期間」が重要で、通院とセルフケアの継続が成功のカギとなります。

ここまでに、ブラーバ矯正での失敗例を6つ挙げましたが、どの例もブラーバ矯正に限らずすべての矯正歯科治療で言えることです。
歯列矯正は、日頃のケアや通院をはじめ、患者様自身の協力が大切なことも忘れないでくださいね。

ブラーバ矯正での失敗や後悔を防ぐための対策方法

ブラーバ矯正での失敗や後悔を防ぐためには、「選ぶ・相談する・守る」の3つの方法を意識するだけで対策になります。
それぞれの具体的な内容を見ていきましょう。

信頼できる歯科医院を選ぶ

アルディバラン渋谷デンタルクリニックのCTスキャナ
  • 矯正歯科治療の実績が豊富であること
  • 歯や顎だけでなく顔の骨格まで精密に検査できる設備があること

これらを重視して歯科医院を選ぶと、より良い治療を受けられます。
さらに、ブラーバに精通した歯科医師が在籍していることも重視するべきポイントです。
また、これまでに治療を受けた患者さんの口コミも信頼できる歯科医院選びの参考になります。

実際の口コミが気になる方は、当DDデンタルクリニックグループが数多くの症例を手がけてきた視点から、ブラーバ矯正に関する口コミを徹底解説している記事もぜひご覧ください。

カウンセリング内容や治療計画を理解する

カウンセリングでは治療計画をしっかり理解し、歯科医師と目標を共有することが重要です。

初回の相談では、歯科医師と納得いくまで話し合い、治療期間や方針、想定される痛み・違和感について十分な説明を受けましょう。同時に、治療後のイメージのズレを防ぐためにも、あなたが解消したい具体的な悩みや目指す歯並びのゴールを明確に伝え、歯科医師とイメージを共有することが成功への第一歩となります。

治療中の指示をしっかり守る

治療中の通院スケジュールや適切な口腔ケアなど、歯科医師からの指示をしっかり守ることで失敗につながるトラブルを未然に防ぐことができます。

ブラーバ矯正は比較的新しい歯列矯正装置ですが、従来の裏側矯正と同様の注意点もあります。
患者さんご自身の協力がブラーバ矯正の成功を左右する大切なポイントです。

定期的な通院スケジュールを守る

ブラーバ矯正を成功させるには、歯科医師が指定する定期的な通院スケジュールをきちんと守ることが非常に重要です。

ブラーバはAIによる精密な治療計画と装置設計により、従来の裏側矯正よりも通院回数が少ない傾向にあります。だからこそ、限られた通院の機会は、装置の状態確認や治療の進捗チェックに欠かせない大切な時間です。

決められたタイミングでしっかり通院することが、スムーズな治療と理想の仕上がりにつながります。

不安や疑問はすぐに歯科医師に相談する

治療中に不安や疑問が生じたときは、ためらわず歯科医師に相談しましょう。
些細なことでも放置すると、治療への不信感やモチベーションの低下に繋がりかねません。
早めの相談がトラブルの予防や安心感につながり、治療の成功率も高まります。

他とは違う!
ブラーバ矯正ならではの5つの特長

  1. 裏側矯正なのに治療費用がリーズナブル
  2. 最短9ヶ月で終了※1
  3. 歯1本ごとに計画した場所まで独立して動かせるから効率的
  4. 歯と歯をワイヤーで連結しないからお口のケアがしやすい
  5. 軽度の歯並びの乱れからガタガタの歯並びまで幅広く対応※2

※1治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。
※2手術が必要な重症例の場合は、治療の適応外となります。

失敗や後悔しないために!ブラーバ矯正Q&A

ブラーバ矯正に関して寄せられた質問の中から、失敗しないために知っておきたいポイントをピックアップしてお答えします。

ブラーバ矯正は誰でも受けられますか?

ブラーバ矯正は幅広い歯並びの症状に適応するので、誰でも治療を受けることができます。

また、永久歯が生えそろったおおむね13歳以上を対象年齢の目安としているので、未成年の方でも治療できます。
ただし、歯根や顎の成長には個人差があるため、治療を希望される場合は初回検診でご相談ください。
※手術が必要な重症例の場合は、治療の適応外となります。

▶ブラーバ矯正の症例については、こちらの詳しい記事をご覧ください。

ブラーバ矯正のメリット・デメリットは?

ブラーバ矯正は、目立たない裏側矯正でありながら、比較的短期間で治療が完了するのが大きなメリットです。
また、マウスピース矯正のように装置の管理が不要なため、自己管理が苦手な方でも治療を続けやすい特徴があります。

一方で、装着時の違和感や金属アレルギーの可能性、対応できるクリニックが限られているといったデメリットも存在します。
ブラーバ矯正のメリット・デメリットを踏まえて、向いている方・向いていない方の傾向を以下にまとめました。

ブラーバ矯正が向いている人

  • 目立たない矯正を希望する方
  • 短期間で歯並びを整えたい方
  • 自己管理の負担を減らしたい方

ブラーバ矯正が向いていない人

  • 金属アレルギーがある方
  • 治療を継続できる歯科医院が近くにない方
  • 装置による違和感を許容できない方

▶ 詳しくは【ブラーバ矯正の10のメリット・デメリット】をご覧ください。

ブラーバ矯正は何年くらいかかりますか?

ブラーバ矯正の治療期間は最短9ヶ月〜1年半程度が目安です※1

従来の裏側矯正(全顎)の治療期間の目安は1年半〜3年程度※2なので、個人差を考慮したとしても、ブラーバの方が短い期間で治療が終了します。
ただし、歯を移動する治療が終わった後には、リテーナーを装着する保定治療期間が必要です。

※1治療期間には個人差があります。保定治療期間は含みません。
※2自社調べ(2022年8月 国内で矯正治療を行っている210クリニックを調査)

▶ブラーバ矯正の治療期間や通院について詳しい記事はこちら

ブラーバ矯正とワイヤー矯正の違いは何ですか?

ブラーバ矯正とワイヤー矯正の大きな違いは、歯の動かし方と調整方法にあります。
ワイヤー矯正はワイヤーで歯と歯を連結し、定期的に手作業で調整しながら歯を動かします。
一方ブラーバ矯正は、「インディペンデント・ムーバーズ・テクノロジー」という独自の技術によりワイヤーを使わず、形状記憶合金の力で歯を1本ずつ精密に動かします。1本1本の歯に対して必要な角度や矯正力がインプットされた独自のカスタムアームを用いるため、一度装着したら治療終了まで調整は不要です。

ブラーバ(Brava)のカスタムアーム

そのため、ブラーバ矯正はワイヤー矯正よりも、お口のケアがしやすく通院回数も少なくて済み、比較的短期間で治療が終了します。※症状や歯の動き、装置の破損などにより、一度の装着で治療が終了とならない場合もあります。

ブラーバ矯正成功のカギは事前の確認とカウンセリング

アルディバラン渋谷デンタルクリニックのドクターとスタッフ

ブラーバ矯正を受けて失敗したと感じてしまう6つの例とその対策方法を解説しました。
どの失敗例に当たるのもイヤ、やっぱりやめた方がいいのかな…と思った方へ、ここでブラーバ矯正の特徴を確認しておきましょう。

新しい裏側矯正
「ブラーバ(Brava)」とは?

ブラーバ(Brava)の矯正装置
カレンダー
デンタルフロス
  • 矯正先進国アメリカで開発された、ワイヤー矯正ともマウスピース矯正とも違う新しい矯正装置
  • 目立たない!歯の裏側に装着するから治療中もためらわずに笑える
  • 治療がスピーディ!歯を1本ずつ独立して動かす革新的な技術により効率的に歯並びを整える
  • ケアしやすい!歯をワイヤーで連結しないからフロスも通せて、治療中のお口を清潔に保ちやすい
  • 歯にやさしい!穏やかな力を継続してかけ続けるから歯にかかる負担が小さい

従来のどの歯列矯正とも異なるブラーバを知った今、モヤモヤしたままキレイになれるチャンスを逃すのはもったいないと思いませんか?

▶ブラーバ矯正についてもっと知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。

陥りがちな失敗を防いでブラーバ矯正を成功させるためのカギは、治療前のカウンセリングにあります。

アルディバラン渋谷デンタルクリニックの診療室

カウンセリングでは、歯並びに関する悩みや今抱えている不安、疑問をすべて歯科医師に伝えてください。
「こんな口元になりたい」「理想的なEラインになりたい」という思いもためらわずに打ち明けてアドバイスを受けましょう。

もちろん治療計画や治療中の過ごし方などの説明を受けて理解することも大事ですが、歯並びだけでなく、治療後の見た目への希望や不安にも寄り添ってくれる歯科医師やクリニックであるかどうかを、あなた自身が見極めることも重要です。

「失敗したらどうしよう…」と思っているなら、口元のキレイを叶えることに特化したDDデンタルクリニックグループの初回検診にぜひ足を運んでください。
経験豊富な歯科医師とともに、二人三脚で笑顔美人を目指しましょう。

※予約完了画面でLINE友だち登録をしていただき、初回検診のご来院時に受付でクーポンをご提示いただくと、初回検診料が無料となります。会計時にクーポンをご提示いただけなかった場合は、通常の初回検診料が発生します。

※本記事は2025年7月時点での公式情報を編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。
※保険適用外の自由診療となります。

【この記事の監修歯科医師】
重永基樹 先生
【この記事の監修歯科医師】
重永基樹 先生
1999年愛知学院大学歯学部卒業。
1999年より都内矯正認定医のクリニックに勤務し、矯正とインプラントを中心に臨床に従事。
2002年都内新宿区にて開業、様々な矯正治療を取り入れマウスピース矯正も20年以上実践。
その後都内に4医院、九州に1医院を展開。
2023年より全国16医院の矯正歯科クリニックの総合監修、指導を行う。

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