ワイヤー矯正のデメリットとは?後悔しないために知るべき種類・費用・注意点

ワイヤー矯正
歯科矯正全般

「目立つ」「歯みがきしにくい」など、ワイヤー矯正のデメリットを耳にして「私にはムリかも…」と思っていませんか?

ワイヤー矯正は、あらゆる歯並びの悩みに対応できるスタンダードな歯列矯正。

さまざまな装置の種類があり、効率よく確実に歯を動かし、キレイな歯並びへと導きます。

この記事では、ワイヤー矯正の具体的なデメリットのほか、知っておきたい種類や費用も解説。

治療期間を快適に乗り越えるためのデメリット対策もご紹介します。

ワイヤー矯正(ブラケット矯正)とは

歯列矯正に使う装置

歯並びや噛み合わせの乱れを整えるために広く用いられるワイヤー矯正。

まずはじめに、ワイヤー矯正で歯が動く仕組みやマウスピース矯正との違いを学びましょう。

ワイヤー矯正で歯が動く仕組み

ワイヤー矯正のブラケット

ワイヤー矯正は、「ブラケット」という装置を歯の表面につけて、そこに形状記憶合金のワイヤーを通します。

ワイヤーが元の形に戻ろうとする性質を利用し、歯を動かしていく仕組みです。

他の矯正方法(マウスピース矯正)との違い

ワイヤー矯正は矯正力が強く、抜歯を伴う大胆な歯の移動から細やかな調整まで、確実で効率的な歯の移動が期待できます。

装置が目立つのが難点ですが、マウスピース矯正では難しい複雑な症状にも対応します。

ワイヤー矯正(全顎)の費用目安は50万〜90万円程度、期間の目安は1〜3年程度(※)

症状やクリニックにより異なるため、複数の歯科医院でカウンセリングを受けて検討するとよいでしょう。

※2022年、自社調べ

「どうやって歯につける?」「歯が動くのがイマイチ理解できない…」ゼロからわかるワイヤー矯正の仕組みを解説した記事もぜひ読んでみてくださいね。

ワイヤー矯正のデメリットは目立つことだけ?

表側矯正をしている女性

ワイヤー矯正には「ギラギラした装置が目立つ」ということ以外にもデメリットがあります。

ここでは、ワイヤー矯正の具体的なデメリットとともに、ワイヤー矯正ならではのメリットもチェックしてみましょう!

ワイヤー矯正のメリット

幅広い歯並びの症状に対応できる

軽度な歯並びの乱れから抜歯が必要な重度の不正咬合まで、ほとんどの症状に対応できます。

歯並びの精密な調整が可能

歯の移動距離や角度を細かく調整できるので、より理想的な歯並びを目指せます。

矯正装置の取り外しが不要

マウスピース矯正のように取り外せないため、装着時間を管理したり、着け外しのたびに装置をケアしたりする手間がかかりません。

効率的に歯を動かせる

歯に直接力を加えるので、効率的に歯を動かせて計画通りに治療が進みやすいです。

ワイヤー矯正は、あらゆる症例に対応できて細やかな調整も可能です。

面倒な自己管理が不要で装置の破損リスクも低く、効率的で高い矯正効果が期待できます。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正のデメリットとして、「装置が目立つ」「痛みや違和感」「歯みがきの難しさ」などが挙げられます。

実際に経験してみなければわからないデメリットもあるので、参考にしてくださいね。

矯正装置が目立つ

金属製のブラケットとワイヤーが目立つため、見た目を気にする人にとっては大きなデメリットです。

人前に立つ機会が多い方は、ご自身のイメージに影響する可能性も考えられますよね。

しかし、ワイヤー矯正にはいろいろな治療方法があるのをご存知ですか?目立ちにくい方法や装置の種類を知りたい方はこちらからジャンプしてみてくださいね。

「目立つワイヤー矯正は避けたい…」という方のために、DDデンタルクリニックでは比較的目立たないブラケット&ワイヤーの治療を提供しています。くわしくは初回検診でご相談ください!

痛みや違和感がある

装置によって歯に力をかけると、痛みや違和感をおぼえることがあります。

痛みや違和感をが起こりやすいのは、装置を着けてすぐの時期やワイヤーを調整した直後が多いです。

個人差はありますが、数日〜数週間で緩和していきます。

歯みがきが難しい

歯につけた装置が邪魔になり、歯みがきがしにくくなります。

ブラケットの周囲やワイヤーの下に食べカスが残りやすく、しっかりブラッシングしたつもりでも磨き残しがたまりやすいため、むし歯や歯周病リスクが高まることもあります。

口内炎ができやすい

ワイヤーやブラケットなどの装置が口内の粘膜や舌に接触しやすく、摩擦や刺激によって口内炎ができやすくなります。

特に矯正を始めたばかりの時期やワイヤーの調整後などには、口内の環境が変化して傷ができやすくなります。

また、口内の衛生状態が低下することによる炎症も原因のひとつです。

食事の制限がある

ワイヤー矯正の装置は歯に固定されているため、装置の破損などを防ぐために食事の制限があります。

たとえば、硬い食べ物(ナッツ・せんべい・氷など)や、くっつきやすい食べ物(ガム・キャラメルなど)は避けるようにしましょう。

また、繊維質の食べ物(にら・きのこなど)は装置に挟まると取り除きにくいので、治療中にはおすすめできません。

ここで紹介したデメリットを見て「毎日あれこれ大変そう、自分にはできそうにないな…」と思ったかもしれませんが、実はそれぞれに対処法があります!治療期間を快適にする方法はこちらからジャンプしてチェックしてみてくださいね。

意外と多い!ワイヤー矯正の治療方法と装置の種類

ワイヤー表側矯正
裏側矯正
ハーフリンガル

ワイヤー矯正は、あなたがイメージする「笑うと光るワイヤーが歯の表面についている」というものだけではありません。

ワイヤー矯正には装置をつける位置で異なる「治療方法」と、歯に力を加えるワイヤーやブラケットといった「装置の種類」があり、それぞれの特徴やデメリット、かかる費用や治療期間が異なります。

治療方法と装置の種類を知って、あなたにぴったりなワイヤー矯正を選びましょう。

ワイヤー矯正の治療方法①表側矯正

ワイヤー表側矯正

「表側矯正」は、歯の表側にブラケットとワイヤーを装着するスタンダードなワイヤー矯正の治療方法です。

幅広い歯並びの症状に対応できます。

おもなデメリット

  • 歯の表側に装置がつくため目立ちやすい
  • 唇を閉じたときに装置の厚みが気になることがある
  • 装置に食べ物が挟まると人目につきやすい

目安となる費用と期間

  • 費用の目安:50万〜90万円程度(※)
  • 期間の目安:1年〜3年程度(※)

ワイヤー矯正の治療方法②裏側矯正

裏側矯正

「裏側矯正」は、歯の裏側(舌側)にブラケットとワイヤーを装着して歯並びを整えていく治療方法です。

他人から装置が見えないので、見た目のイメージを変えずに治療できます。

おもなデメリット

  • 装置に舌が当たりやすく発音がしにくい
  • 装置が見えないため歯みがきが難しい
  • 治療期間が長期化しやすく、治療費用も高くなりがち
  • 歯科医師の高い技術が必要で治療できるクリニックが少なめ

目安となる費用と期間

  • 費用の目安:90万〜140万円程度(※)
  • 期間の目安:1年半〜3年程度(※)

DDデンタルクリニックでは、従来のワイヤー裏側矯正のデメリットを克服した「裏側矯正Brava(ブラーバ)」を提供しています。「目立ちにくいほうがいいけど費用が高いのは困る…」「結婚式が近いけど治療を始めたい…」などとお悩みの方は要チェックです!

ワイヤー矯正の治療方法③ハーフリンガル矯正

ハーフリンガル

「ハーフリンガル矯正」は、見えやすい上顎の歯には裏側矯正をして、唇で隠れやすい下顎の歯には表側矯正をします。

目立ちにくくて費用も抑えられる治療方法です。

おもなデメリット

  • 装置に舌が触れやすい
  • 上の歯の装置が見えないため歯みがきがしにくい
  • 微笑んだ程度では目立たないが、見る角度や表情によっては目立つことも
  • 治療できるクリニックが少ない

目安となる費用と期間

  • 費用の目安:80万〜120万円程度(※)
  • 期間の目安:1年半〜3年程度(※)

DDデンタルクリニックでは、複数のワイヤー矯正を提供しています。

「種類があるのは分かったけど、自分で選ぶ自信がない…」と感じた方は、ぜひ初回検診にお越しください。歯並びの症状やライフスタイル、ご予算などに合わせて、あなたにぴったりなワイヤー矯正をご提案します。

※2022年、自社調べ
※治療期間には個人差があります。
※保定期間は含みません。すべての矯正歯科治療において、治療終了後は後戻りを防ぐため保定治療期間が必要です。

ワイヤー矯正の装置①ワイヤーの種類

ワイヤー矯正で使用されるワイヤーには、おもに「メタルワイヤー」「ホワイトワイヤー」の2種類があります。

メタルワイヤー

おもにニッケルチタンなどでできた金属製のワイヤー。耐久性が高く効果的に歯を動かせます。

金属そのものの色なので、治療中であることが目立つのがデメリットです。

ホワイトワイヤー

メタルワイヤーを白くコーティングして審美性を高めたワイヤー。

メタルワイヤーよりも耐久性がやや低く、治療期間が長引いたり費用が高額になる傾向があるのがデメリットです。

ワイヤー矯正の装置②ブラケットの種類

ワイヤー矯正

ブラケットには、一般的な「メタルブラケット」と、目立ちにくい「審美ブラケット」があります。

メタルブラケット

金属製で広く使用される高耐久なブラケットで、審美ブラケットと比較してリーズナブル。

銀色で目立ちやすいのがデメリットです。

審美ブラケット

セラミックやプラスチック、ジルコニアなど、透明または天然の歯の色に近いブラケット。

メタルブラケットよりも高価で、耐久性がやや低いものや変色しやすい種類があるのがデメリットです。

一般的なブラケットとは構造が異なり、比較的弱い力で効率的に歯並びを整えられる「セルフライゲーションブラケット」もあります。

種類が多くてわかりにくいワイヤー矯正を選ぶためのチェックポイントはたったの3つ!ワイヤー矯正の特徴やメリットをわかりやすく解説した記事も読んでみてくださいね。

DDデンタルクリニックでは、できるだけ見た目を変えずにキレイな歯並びを叶える、目立ちにくいブラケットとワイヤーによる矯正を実施中!ぜひ初回検診でご相談ください。

ワイヤー矯正の治療期間を快適にする対策方法

ワイヤー矯正の治療期間中は、「見た目が変わるストレス」「痛み」「歯みがきの難しさ」などのデメリットに直面します。

しかし、治療期間を快適にする対策をおこなうことで、デメリットを最小限に抑えて快適な生活を送ることが可能です。

ここでは、先に紹介したワイヤー矯正のデメリットを踏まえた対策方法を紹介していきます。

目立たない白いワイヤーやブラケットを選択

装置が目立つことが最大の問題と考えるなら、目立たない白いワイヤーやブラケットを選択しましょう。

まったく見えないというわけではありませんが、歯の色になじみやすい色味のワイヤーとブラケットに変えるだけで目立ちにくくなり、印象に与える影響が少なくなりますよ。

「絶対見た目が変わるのはイヤ!」という方は、歯の表側には一切装置が着かない裏側矯正を選ぶのもひとつの方法です。

DDデンタルクリニックのワイヤー矯正は、目立ちにくいブラケットとワイヤーを選ぶことができます。治療中の口元の印象を変えたくない方は、初回検診でご相談ください!

痛み止めの使用やワイヤーの調整を相談する

ワイヤー矯正中の痛みや違和感は、歯の移動やワイヤーの調整にともなって生じることがあります。

痛みが強い場合には鎮痛剤を服用したり、ワイヤーを調整してもらうよう相談したりしてみましょう。

また、ワイヤー矯正では抜歯が必要になるケースもありますが、抜歯のあとの痛みにも鎮痛剤を服用することで対処できます。

歯間ブラシなど複数アイテムを活用して丁寧に磨く

ワイヤー矯正中の歯みがきは、歯ブラシのほかにも歯間ブラシやタフトブラシなど、複数のケアアイテムを活用しましょう。

歯と歯ぐきの境目はもちろん、装置の周囲やワイヤーと歯の間に磨き残しができないように、食後はやさしく丁寧なブラッシングを心がけてくださいね。

口内炎がツラい場合は矯正用ワックスなどで対策できる

矯正装置が擦れてできた口内炎がツラいときには、痛みの原因となっているブラケットやワイヤーの部分に矯正用ワックスを塗ると、刺激を軽減して痛みを和らげられます。

口内炎の薬を使用して炎症を抑えるのも効果的です。

また、熱いものや辛いもののような口内炎を刺激する食べ物を控え、舌や歯ブラシなどで触れないように注意しましょう。

食べやすい食材や調理方法で工夫を

ワイヤー矯正中には、「やわらかい・噛みやすい・挟まりにくい」食材や調理方法で、食事を楽しむ工夫をしましょう。

やわらかいのは豆腐や卵料理、肉や魚、野菜はじっくり煮込んだり蒸したりすると噛みやすくなります。麺類なら細いパスタよりも太めのうどんのほうが噛みやすいです。食材はできるだけ細かく刻むと、装置に挟まりにくくなります。

歯を動かすための代謝に欠かせない栄養素をバランスよく摂ってくださいね。

やらない方がいい?ワイヤー矯正が向いている人は?

ワイヤー矯正は治療できる症状の幅が広く、多くの人に適している一方で、見た目を重視する人や痛みに敏感な人、歯みがきが苦手な人など、向いていない人がいるのも事実です。

ワイヤー矯正はつぎのような人に向いています。

ワイヤー矯正が向いている人

  • 複雑な歯並びや噛み合わせも治療したい人
  • 治療中の見た目があまり気にならない人
  • 自己管理が苦手な人
  • 短期間で治療を終わらせたい人
  • なるべく費用を抑えたい人

向いている人の項目を見て、「治療にかかる期間や費用ってすごく大事!」と思いませんでしたか?

ワイヤー矯正は、その種類や治療範囲などによって期間や費用を抑えられる可能性があります。ワイヤー矯正の期間についてのくわしい情報解説した記事も参考にしてみてくださいね。

「向いているところもあるけど違うところもある…やらない方がいい?」と迷っている方は、ぜひDDデンタルクリニックへご相談ください。

ワイヤー矯正に対して望んでいることや気にかかっていることをじっくりお伺いして、理想の歯並びをより快適に目指せる治療計画をご提案します。

ワイヤー矯正のデメリットを理解して後悔しない選択を

歯医者の看板

ワイヤー矯正に限らず、どの歯列矯正にも少なからずデメリットはあります。

「ワイヤー矯正のデメリットって見た目だけじゃなかったんだ…」とがっかりしているかもしれません。

でも、メリットだけに気を取られて治療を始めるよりも、デメリットをしっかり理解してからスタートするほうが「こんなはずじゃなかった…」という後悔を防げます。

また今回は、デメリットの影響を抑えて治療期間を快適にする対策方法もご紹介しました。

はじめは「イヤだな」「面倒くさそうだ」というネガティブな気持ちかもしれませんが、歯並びが整っていくのが見えてくると「もうちょっとがんばろう!」というポジティブな思いが大きくなるでしょう。

ワイヤー矯正のデメリットをよく理解して、あなたにとってベストな治療方法を選択してくださいね。

※本記事は2025年4月時点での公式情報を元に編集したものです。最新の情報とは異なる可能性がありますので、ご注意ください。

関連記事一覧